施術前に必読!ミラドライの後遺症と安心して施術を受けるためのポイント|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

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美容トピックス TOPICS

施術前に必読!ミラドライの後遺症と安心して施術を受けるためのポイント

ワキ汗やワキガでお悩みの方に注目されているミラドライ治療。切らない、縫わないという手軽さと高い効果で人気ですが、施術を検討する前に気になるのが後遺症のリスクではないでしょうか。

この記事では、ミラドライ施術後に起こりうる症状や稀な後遺症について詳しく解説します。また、安全に施術を受けるためのポイントや医師選びのコツについても紹介していきます。





ミラドライとは?

まずはミラドライの基本的な仕組みと特徴を理解しましょう。

ミラドライは、マイクロ波技術を利用して脇の汗腺にピンポイントでアプローチする治療法です。日本では腋窩多汗症(わきの過剰な汗)の治療として承認されており、アメリカではワキガや脇の減毛効果も認められています。

この治療法では、肌の表面を保護しながら、皮下の汗腺や臭いの原因となるアポクリン汗腺に熱エネルギーを届けます。熱によって汗腺が焼灼・凝固され、機能を失うことで汗や臭いが軽減されます。

ミラドライの施術方法

ミラドライの施術は以下のような流れで行われます。

  1. 脇の施術部位にマーキングを行います
  2. 局所麻酔を注射して痛みを抑えます
  3. 専用のハンドピースを使って、マーキングした部位にマイクロ波を照射します
  4. 冷却システムにより表面の皮膚は保護されつつ、深部の汗腺だけを処理します

施術時間は両脇で約1時間ほどで、日帰りで受けることができます。従来のワキガ手術と異なり、切開や縫合が必要ないため、肌表面に傷跡が残らないのが大きな特徴です。

ミラドライの効果

ミラドライの効果は施術直後から実感できることが多く、一度の施術で汗の量は平均60〜80%程度減少するとされています。ワキガの臭いについても同様に改善効果が期待できます。

重要なポイントは、破壊された汗腺は基本的に再生しないということです。そのため、効果は半永久的に持続することが期待されます。ただし、個人差があるため、効果の実感度には違いがあります。

中には効果をより高めるために2回目の施術を受ける方もいますが、多くの場合は1回の施術で十分な効果が得られます。







ミラドライ施術後に起こる一般的な症状

ミラドライ施術後には、一時的にいくつかの症状が現れることがあります。これらは通常の回復過程で生じるものであり、後遺症とは区別して考える必要があります。

腫れや内出血について

施術後にもっとも一般的に見られるのが、脇の腫れや内出血です。これは局所麻酔の注射や施術による組織への刺激が原因で起こります。

腫れは個人差がありますが、通常2〜7日程度で徐々に落ち着いていきます。内出血は青紫色のあざのように見えることがありますが、こちらも1〜2週間程度で自然に消失します。

腫れを早く引かせるには、施術後48時間は氷嚢などで冷やすことが効果的です。また、医師から処方された抗炎症剤がある場合は指示通りに服用しましょう。

痛みや違和感がある時は

施術後、麻酔が切れてくると痛みや違和感を感じることがあります。これは組織の回復過程で生じる炎症反応によるものです。

痛みの程度は人によって異なりますが、多くの場合は鎮痛剤で対応できる程度です。痛みは通常3〜5日程度で徐々に軽減していきます。

以下の方法で痛みを和らげることができます。

  • 医師から処方された鎮痛剤を服用する
  • アイスパックなどで冷却する(特に最初の48時間)
  • 激しい運動や腕を高く上げる動作を控える
  • 清潔に保ち、指示された通りのケアを行う

しびれや感覚の変化

施術後、わきの皮膚にしびれや感覚の変化を感じることがあります。これは施術による一時的な神経への影響によるもので、多くの場合は数週間から数か月で回復します。

感覚の変化としては、触ると少し違和感がある、感覚が鈍い、チクチクするなどの症状があります。徐々に神経が回復するにつれて、これらの症状は改善していきます。

もし3ヶ月以上経過しても強いしびれが続く場合は、担当医に相談しましょう。









ミラドライによる後遺症のリスクと実態

ミラドライは一般的に安全な施術と考えられていますが、どんな医療行為にもリスクは存在します。ここでは稀ながら報告されている後遺症について解説します。

神経損傷のリスク

ミラドライ施術において最も懸念される後遺症の一つが神経損傷です。脇の下には腕の動きや感覚をコントロールする神経が通っているため、まれに施術の影響を受けることがあります。

神経損傷が起きた場合の症状には、以下のようなものがあります。

  • 腕の動きに制限が生じる
  • 長期間続く感覚の鈍麻や異常感覚
  • 手や指先までのしびれ

神経損傷のリスクは、経験豊富な医師による適切な施術で大幅に低減できます。神経の走行を理解した医師が適切な深さと強度で施術を行うことが重要です。

永続的な皮膚の変化

施術後に起こる可能性のある皮膚の変化としては、以下のようなものが報告されています。

  • 色素沈着(施術部位が周囲より濃くなる)
  • わずかな凹凸や硬結
  • 毛穴の変化

これらの変化は通常軽微で、時間とともに目立たなくなることが多いですが、完全に元の状態に戻らないケースもあります。

色素沈着は日焼けを避け、医師の指示に従ったアフターケアを行うことで改善しやすくなります。

汗の再分布現象とは

ミラドライで脇の汗腺を減らすと、体は他の部位でより多く汗をかくようになるのではないかという懸念があります。しかし、これはほとんどの場合当てはまりません。

人間の体には数百万の汗腺があり、脇の汗腺はその中のごく一部にすぎません。そのため、脇の汗腺を減らしても全身の体温調節機能に大きな影響はなく、他の部位で極端に汗が増えることはほとんどありません。

ただし、施術後に背中や胸などで汗を多く感じるようになったと報告する方もいます。これは実際に汗が増えたというよりも、脇の汗が減ったことで他の部位の汗をより意識するようになったためという見方もあります。








ミラドライの安全性を高めるための施術前のポイント

ミラドライを受ける際の後遺症リスクを最小限に抑えるためには、施術前の準備と適切なクリニック選びが重要です。

医師の技術と経験を確認するコツ

ミラドライの施術結果や安全性は、医師の技術と経験に大きく左右されます。以下のポイントをチェックしましょう

  • ミラドライの施術実績数や症例数
  • ミラドライに関する専門的な知識や研修の有無
  • 患者の満足度や施術後の写真(ビフォーアフター)
  • 医師自身が施術するか、技師が行うか

施術実績が多い医師ほど、解剖学的知識を活かして神経損傷などのリスクを回避できる可能性が高くなります。また、万が一合併症が起きた場合の対応力も重要です。

効果的なカウンセリングを受けるためのチェックリスト

良いカウンセリングを受けることで、施術に対する理解が深まり、適切な選択ができます。以下のポイントを質問しましょう

  1. 自分の症状(汗の量やニオイの程度)に対してミラドライが最適な治療法か
  2. 期待できる効果の程度と個人差について
  3. 起こりうる副作用や合併症、その頻度について
  4. 施術後のケア方法と注意点
  5. 施術の詳細な流れと使用する麻酔について
  6. 施術後のサポート体制について

カウンセリング時に質問への回答が曖昧だったり、リスクについての説明が不十分だったりする場合は注意が必要です。リスクと効果についてバランスよく説明してくれるクリニックを選びましょう。

施術前に必要な検査

ミラドライ施術前には、以下のような確認や準備が必要です。

  • アレルギーの有無の確認(局所麻酔剤へのアレルギーなど)
  • 服用中の薬剤(特に血液をサラサラにする薬)の確認
  • 医療機器(ペースメーカーなど)の使用の有無
  • 施術前の脇の状態(炎症や傷がある場合は治療できないことがある)

また、施術前の注意事項として以下のポイントがあります。

  • 施術当日はシェービングを行わない(施術1〜2日前に済ませておく)
  • 施術当日は制汗剤やデオドラントを使用しない
  • 動きやすい服装で来院する

これらの準備と注意点を守ることで、施術がスムーズに進み、効果も高まります。










ミラドライ施術後の回復を早める対処法

施術後の適切なケアを行うことで、症状の緩和と回復を早めることができます。医師の指示に従いながら、以下のポイントに注意しましょう。

施術後のケアで注意すべきポイント

施術直後から数日間は、以下のケアを心がけましょう

  • 最初の48時間は定期的に氷嚢などで冷やす(15〜20分ごとに適度に)
  • 施術当日はシャワーを避け、翌日以降も優しく洗う
  • 処方された抗生物質や痛み止めは指示通りに服用する
  • 腕を高く上げる動作や激しい運動は控える(約1週間)
  • 脇の下を清潔に保つ

施術後は脇の皮膚が敏感になっているため、強い刺激や摩擦を避けることが回復を早める鍵となります。柔らかい素材の服を着用し、きつい下着は避けましょう。

施術後いつから日常生活に戻れるか

ミラドライ施術後の回復スケジュールは個人差がありますが、一般的な目安は以下の通りです。

期間 可能な活動 注意点
施術当日 安静にする、軽い家事 腕を高く上げる動作は避ける
1〜3日後 デスクワーク、軽い日常活動 腕を大きく動かす動作は控える
4〜7日後 ほとんどの日常活動 腫れが引いてきたら徐々に活動量を増やす
1〜2週間後 軽い運動、通常の活動 激しい運動は様子を見ながら徐々に

多くの方は施術翌日から仕事に復帰できますが、腕の動きが多い仕事の場合は、2〜3日の休養を取ることをおすすめします。

万が一の場合の対応方法

施術後に以下のような症状が現れた場合は、すぐに担当医に連絡しましょう

  • 高熱(38度以上)
  • 施術部位の強い発赤、熱感、痛みの増加
  • 膿や異常な分泌物
  • 手や腕に広がるしびれや動きの制限

また、施術から1週間経っても症状が改善しない場合や、逆に悪化している場合も受診が必要です。

多くのクリニックでは施術後のフォローアップを行っていますので、不安なことがあれば遠慮なく相談しましょう。早期の対応が重症化を防ぎます。









ミラドライの効果を最大化するためのアドバイス

ミラドライの効果をより高め、長期間維持するためのアドバイスをご紹介します。

理想的な施術のタイミングと頻度

ミラドライの施術を受けるベストなタイミングについて考えてみましょう。

季節的には、汗をかきにくい秋から冬にかけての時期がおすすめです。この時期なら施術後の回復中も汗の量が少なく、不快感が軽減されます。また、夏の前に施術を受けることで、汗やニオイの気になる時期に効果を実感できます。

ミラドライは基本的に1回の施術で十分な効果が得られますが、より高い効果を求める場合は3ヶ月以上の間隔を空けて2回目の施術を検討することもできます。ただし、2回目の施術を行う場合は、必ず1回目の効果をしっかり評価してから判断しましょう。

ミラドライと併用できる治療法

ミラドライの効果をさらに高めるために、以下の治療法と併用することも可能です。

  • ボトックス注射:汗の分泌を一時的に抑える効果があり、ミラドライの効果が出るまでの間に使用することもあります
  • イオントフォレーシス:軽度〜中等度の多汗症に効果的で、ミラドライで効果が不十分な場合の補助的な治療として使用できます
  • 制汗剤:ミラドライ後も残存する汗に対して使用できます

併用する場合は、施術後の回復状態を考慮し、医師と相談の上で行いましょう。特にボトックス注射などは、ミラドライ施術後少なくとも1ヶ月は空けることが推奨されています。

施術後の長期的なケア方法

ミラドライ施術後の効果を長く維持するためには、日常的なケアも重要です。

  1. 清潔を保つ:脇を清潔に保ち、雑菌の繁殖を防ぎましょう
  2. バランスの良い食生活:ニンニクやニラなどの臭いの強い食品の過剰摂取は控えめにしましょう
  3. ストレス管理:精神的なストレスは発汗を促進することがあるため、適度なリラックスを心がけましょう
  4. 衣類の選択:通気性の良い素材を選び、脇の蒸れを防ぎましょう

また、定期的なフォローアップ診察を受けることで、効果の持続状況を確認し、必要に応じた追加ケアの相談ができます。







まとめ

ミラドライは多くの方にとって効果的なワキ汗・ワキガ治療法ですが、施術に伴うリスクや一時的な症状についても理解しておくことが大切です。施術後の腫れや内出血、一時的なしびれなどは通常の回復過程で見られる症状であり、ほとんどの場合は時間とともに改善します。

安全な施術を受けるためには、実績と経験豊富な医師を選ぶことが最も重要です。また、十分なカウンセリングを受け、自分の症状や希望する効果について医師と詳しく相談しましょう。

ミラドライの効果を最大限に引き出すためには、施術後の適切なケアと日常生活での注意も欠かせません。医師の指示に従ってケアを行い、不安な症状があれば早めに相談することで、安心して効果を実感できるでしょう。

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この記事を監修したドクター

岩田 亮一

Ryoichi Iwata,MD,PhD

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医
  • 日本認知症学会
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医・指導医
  • 日本頭痛学会 認定医・指導医
  • 日本抗加齢医学会

略歴

平成18年 4月
関西医科大学附属滝井病院 研修医
平成20年 4月
岸和田市民病院脳神経外科 医員
平成22年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 病院助教
平成28年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 助教
令和元年 9月
関西医科大学附属病院脳神経外科 講師
令和 2年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 非常勤講師
令和 2年12月
いわた脳神経外科クリニック

授賞歴

平成27年 5月
第13回 櫻根啓子賞受賞
令和 2年 4月
第28回 佐々木千枝子賞
令和 2年
第26回 日本脳神経外科学会奨励賞受賞
この記事を監修したドクター

岩田 亮一

Ryoichi Iwata,MD,PhD

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医
  • 日本認知症学会
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医・指導医
  • 日本頭痛学会 認定医・指導医
  • 日本抗加齢医学会

略歴

平成18年 4月
関西医科大学附属滝井病院 研修医
平成20年 4月
岸和田市民病院脳神経外科 医員
平成22年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 病院助教
平成28年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 助教
令和元年 9月
関西医科大学附属病院脳神経外科 講師
令和 2年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 非常勤講師
令和 2年12月
いわた脳神経外科クリニック

授賞歴

平成27年 5月
第13回 櫻根啓子賞受賞
令和 2年 4月
第28回 佐々木千枝子賞
令和 2年
第26回 日本脳神経外科学会奨励賞受賞