|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

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美容トピックス TOPICS

ワキガの臭いに悩み、治療を検討しているけれど、費用が心配で踏み出せないという方は多いのではないでしょうか。実は、ワキガ治療は条件によって健康保険が適用されるケースがあります。

この記事では、ワキガ治療における保険適用の条件や、実際の治療費用、施術後の経過について詳しく解説します。保険を使って治療する方法や、さまざまな治療法のメリット・デメリットも紹介するので、ワキガでお悩みの方はぜひ参考にしてください。






ワキガ治療に保険が適用される条件

ワキガ治療で保険を利用できるかどうかは、多くの方が気になるポイントです。実は、すべてのワキガ治療が保険適用されるわけではありません。

健康保険が適用されるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。これらの条件を理解しておくことで、治療前に適切な準備ができるでしょう。

保険適用の条件

ワキガ治療で保険を適用するには、まず「医学的な治療の必要性」が認められることが絶対条件です。具体的には、日常生活に支障をきたすほどの強い臭いや多汗があり、それが医学的に「腋臭症(えきしゅうしょう)」と診断される必要があります。

保険適用を受けるためには、医師による診断書が必要で、単なる「臭いが気になる」という美容目的では認められません。医師がワキガによる社会生活上の問題(仕事や人間関係への影響など)を認めた場合に、保険適用の診断書を書いてもらえる可能性が高まります。

また、保険適用の診断を受けるには、まず皮膚科や形成外科などの専門医を受診し、正式な診断を受けることが最初のステップとなります。

保険適用されるワキガの重症度

ワキガの程度によって保険適用の可能性は変わってきます。医学的には、ワキガ(腋臭症)の重症度は主に3段階に分類されています。

  • 軽度:汗をかいた時のみ臭いが出る、自分でかろうじて気づく程度
  • 中度:通常の状態でも臭いがあり、周囲の人にも気づかれることがある
  • 重度:強い臭いが常にあり、周囲の人に明らかに不快感を与える


一般的に、保険適用が認められるのは中度から重度のケースです。軽度の場合は、生活に支障がないと判断され、美容目的とみなされることが多いため、保険適用が難しくなります。

ワキガの臭いで日常生活や社会生活に明らかな支障があることを医師に具体的に伝えることが、保険適用の判断において重要なポイントとなります。例えば、仕事で人と接する機会が多い、臭いを指摘されて精神的苦痛がある、などの状況を説明すると良いでしょう。

保険適用外となるケース

以下のような場合は、基本的に保険適用が認められません

  • 軽度のワキガで日常生活に支障がない場合
  • 単に臭いが気になるという美容上の理由
  • 他人から指摘されたことがなく、自分だけが気にしている場合
  • レーザー治療など、保険適用外の治療法を選択した場合


また、保険適用を検討する場合は、病院選びも重要です。すべての医療機関が保険適用でワキガ治療を行っているわけではありません。事前に電話などで確認することをおすすめします。










保険適用されるワキガ治療の種類

ワキガの治療方法はいくつかありますが、すべての治療法に保険が適用されるわけではありません。ここでは、保険適用される主な治療法とその費用について解説します。

剪除法(切除法)と保険適用時の費用

剪除法(せんじょほう)は、わきの下のアポクリン汗腺が集中している部分の皮膚を切除する手術です。この治療法は最も一般的な保険適用のワキガ手術です。

保険適用時の患者負担額は、3割負担の場合で約2〜5万円程度が一般的です。ただし、入院費や検査費用などによって総額は変動します。保険適用なしの場合は、15〜30万円程度かかることもあります。

剪除法は保険適用されやすい治療法ですが、傷跡が残りやすいというデメリットがあります。また、手術後の回復期間として1〜2週間程度は日常生活に制限が生じることを考慮しておく必要があります。

皮下組織削除法の費用

皮下組織削除法は、皮膚は切除せず、皮膚の下にあるアポクリン汗腺を含む脂肪組織を削り取る手術です。

保険適用の場合、患者負担額は3割負担で約3〜6万円程度です。保険適用外では、20〜35万円程度かかることが多いです。

この方法は、剪除法と比較して傷跡が目立ちにくいというメリットがありますが、技術的に難しい手術であるため、経験豊富な医師による施術が重要です。

皮下組織削除法は、アポクリン汗腺を直接取り除くため、効果が高い治療法ですが、術後のむくみや内出血が比較的長く続くことがあります。回復期間として2週間程度見ておくと安心でしょう。

新しいワキガの治療法

ミラドライは、マイクロ波を使ってアポクリン汗腺を破壊する比較的新しい治療法です。傷跡が残らず、ダウンタイムも短いのが特徴です。

しかし、ミラドライは現在のところ保険適用外の治療法で、1回の治療費用は約15〜30万円程度です。効果の持続性には個人差があり、複数回の治療が必要になるケースもあります。

その他、ボトックス注射による多汗症治療も保険適用外で、1回あたり約5〜15万円程度かかります。効果は一時的(3〜6ヶ月程度)で、定期的な治療が必要です。

これらの新しい治療法は、手術に比べて身体的負担が少ないものの、費用面では保険適用される従来の手術法よりも高額になる傾向があります。










保険適用でワキガ治療を受ける手順と注意点

保険を使ってワキガ治療を受けるためには、適切な手順を踏む必要があります。ここでは、保険適用を受けるための具体的なステップと注意すべきポイントを解説します。

治療前の診察と保険適用の相談

まずは皮膚科や形成外科を受診し、ワキガの症状について診察を受けましょう。この際、以下のポイントが重要です。

  • 日常生活でどのような不便や支障があるか具体的に説明する
  • 他人から指摘されたことがあれば、そのエピソードを伝える
  • 仕事や社会生活への影響を具体的に伝える
  • これまで試した対策と、その効果について話す

初診時に「保険適用での治療を希望している」と明確に伝えることが大切です。医師によっては自動的に自由診療(保険適用外)の提案をすることもあるため、自分の希望をしっかり伝えましょう。

また、病院によって保険適用の判断基準が異なる場合があるため、もし最初の病院で難しいと言われた場合は、別の医療機関にセカンドオピニオンを求めることも検討してみてください。

必要な診断書と手続きの流れ

医師がワキガ(腋臭症)と診断し、保険適用が可能と判断した場合、以下の手続きが必要になります。

  1. 医師による保険適用のための診断書の作成
  2. 必要に応じて保険会社への事前審査の申請
  3. 承認後、手術日程の調整
  4. 治療前の検査(必要に応じて)
  5. 手術または治療の実施

診断書の発行には別途費用(3,000円〜5,000円程度)がかかることが多いです。また、保険会社によっては事前審査に1〜2週間程度かかる場合もあります。

保険適用の手続きには時間がかかるため、治療を急いでいる場合は早めに相談しておくことをおすすめします。特に夏前など治療希望者が増える時期は、予約が取りにくくなることも考慮しましょう。

保険適用時の入院と手術

保険適用のワキガ手術は、日帰り手術が可能な場合と、1〜2日の入院が必要な場合があります。医療機関や治療内容によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

手術当日の流れは一般的に以下のようになります。

  1. 手術前の最終説明と確認
  2. 局所麻酔または全身麻酔の施術
  3. 手術の実施(30分〜2時間程度)
  4. 術後の安静と経過観察
  5. 退院指導(日帰りの場合)または入院継続

術後は、腕を大きく動かすことが制限されたり、シャワーや入浴に制限がかかったりすることがあります。手術後1〜2週間は仕事や学校を休む必要がある場合もあるため、スケジュールには余裕を持たせることが大切です

また、保険適用であっても、術後の処置や薬剤、compression garment(圧迫着)などが別途自己負担になる場合もあるため、事前に総費用を確認しておくと安心です。









ワキガ治療後の経過と注意点

ワキガの手術を受けた後は、適切なケアとフォローアップが重要です。ここでは、治療後に起こりうる症状や回復過程、長期的な効果について解説します。

手術直後から1ヶ月の経過と対処法

ワキガ手術後の回復過程は個人差がありますが、一般的な経過は以下の通りです。

  • 術後1〜3日:痛み、腫れ、内出血が最も強い時期
  • 術後4〜7日:痛みは徐々に軽減するが、腫れはピークを迎えることも
  • 術後1〜2週間:抜糸(必要な場合)、日常生活に少しずつ戻れる
  • 術後2〜4週間:腫れが引き始め、腕の動きも改善

手術後は医師の指示に従い、傷口を清潔に保ち、過度な運動を避けることが回復を早める重要なポイントです。また、処方された痛み止めや抗生物質は指示通りに服用しましょう。

手術直後は両腕を大きく上げることができず、自分で髪を洗ったり、着替えたりすることが難しい場合があります。手術前に生活のサポートを確保しておくと安心です。

長期的な効果と再発の可能性

ワキガ手術の効果は、治療法や個人の体質によって異なります。剪除法や皮下組織削除法といった外科的治療法は、比較的高い永続的効果が期待できます。

ただし、100%完全にワキガの臭いがなくなるわけではありません。手術で除去できる汗腺は約70〜90%程度で、残りの汗腺から若干の臭いが出る可能性があります。

稀に再発するケースもあり、これは残存したアポクリン汗腺が活性化したり、加齢や体質変化によって臭いの質が変わったりすることが原因です。再発率は手術方法によって異なりますが、一般的には5〜20%程度とされています。

ミラドライなどの非外科的治療法は、効果の持続期間が比較的短く、1〜3年程度で効果が薄れてくることがあります。その場合は再治療を検討する必要があるでしょう。

施術後のケアと生活習慣の改善

ワキガ治療後も、以下のようなケアと生活習慣の改善を継続することで、効果を長持ちさせることができます。

  1. 清潔を保つ:こまめに洗浄し、皮膚の清潔を保つ
  2. 食生活の改善:刺激物や動物性脂肪の摂取を控える
  3. 禁煙・節酒:タバコやアルコールはワキガ臭を強める
  4. ストレス管理:ストレスは発汗を促進する
  5. 通気性の良い衣服:化学繊維よりも綿や麻など天然素材を選ぶ

特に食生活はワキガ臭に大きく影響します。唐辛子やニンニクなどの刺激物、脂肪分の多い肉類を控え、野菜や豆類を多く摂ることで体臭の改善につながります

また、湯船にしっかり浸かって汗をかくことも効果的です。シャワーだけでは体内の老廃物が残りやすく、これがワキガ臭を悪化させる原因になることがあります。

定期的な医師の診察を受け、異常があれば早めに相談することも大切です。特に手術後1年間は、3〜6ヶ月ごとの経過観察をおすすめします。









保険適用外のワキガ対策と生活改善

手術を検討する前に、まずは日常生活での対策や保険適用外の治療法を試してみるのも一つの選択肢です。ここでは、手術以外のワキガ対策や生活習慣の改善方法について紹介します。

市販の対策グッズとその効果

ワキガ対策として様々な市販製品が販売されています。主なものとその効果は以下の通りです。

  • 制汗剤・デオドラント:汗の分泌を抑え、臭いを中和する。毎日の使用で一定の効果が期待できる
  • ワキガ専用石鹸:殺菌効果のある成分で雑菌の繁殖を抑制する
  • 消臭パッド:衣服への汗染みと臭いの移行を防ぐ
  • ミョウバン水:アルミニウムイオンの収斂作用で汗腺を引き締める

制汗剤は寝る前に塗布すると効果的です。夜間は発汗量が少なく、有効成分が汗腺に十分浸透するためです。朝のシャワー後に塗っても、すぐに汗をかいてしまうと効果が薄れます。

また、市販製品を使用する際は、肌質によって合う合わないがあるため、少量から試すことをおすすめします。敏感肌の方は、無香料・低刺激タイプを選ぶとよいでしょう。

食事と生活習慣の見直しによるワキガ改善

ワキガの臭いは、食事内容や生活習慣によって大きく左右されます。以下のポイントを意識して改善を試みましょう。

食事の改善

  • 動物性脂肪の摂取を控える:赤身肉や脂肪分の多い肉類は体臭を強くする
  • 刺激物を避ける:唐辛子やスパイスは発汗を促進し、臭いを強める
  • 植物性たんぱく質を増やす:大豆製品などは体臭改善に効果的
  • 緑茶やハーブティーを飲む:抗酸化作用や消臭効果がある

生活習慣の改善

  • 禁煙する:タバコはニコチンによりアポクリン汗腺を刺激する
  • 飲酒を控える:アルコールはアセトアルデヒドという臭い物質に変化する
  • ストレスを管理する:ストレスにより発汗が増える
  • 規則正しい睡眠:良質な睡眠は体臭改善に効果的

特に湯船にしっかりと浸かることは、体内の老廃物を排出し、ワキガ臭を軽減するのに効果的です。シャワーだけで済ませる習慣がある方は、週に数回でも湯船に浸かる時間を作ってみましょう。

自費診療の最新治療法とその費用

保険適用外でも、負担の少ない最新のワキガ治療法があります。

治療法 特徴 費用(目安) 効果の持続性
ミラドライ マイクロ波でアポクリン汗腺を破壊。傷跡なし、ダウンタイム短い 15〜30万円/回 1〜3年程度、個人差あり
ボトックス注射 発汗を抑制。手術不要で短時間で終了 5〜15万円/回 3〜6ヶ月程度
高周波治療 高周波エネルギーでアポクリン汗腺を減少させる 10〜20万円/回 6ヶ月〜1年程度
レーザー治療 皮下の汗腺にレーザーを照射して機能を低下させる 8〜15万円/回 6ヶ月〜1年程度

これらの治療法は保険適用外のため全額自己負担となりますが、手術に比べて身体への負担が少なく、傷跡も残らないというメリットがあります。

自費診療の場合は、複数のクリニックで相談・見積もりを取り、実績や症例数、アフターケアなどを比較検討することをおすすめします。価格だけでなく、医師の経験や設備、患者の満足度なども重要な選択基準です。

また、これらの治療法は複数回の施術が必要になる場合もあるため、トータルコストを考慮して検討するとよいでしょう。








まとめ

この記事では、ワキガ治療における保険適用の条件や治療費用、施術後の経過について解説してきました。ワキガ治療は、症状の程度によっては保険が適用され、比較的負担の少ない費用で治療を受けられる可能性があります。ただし、保険適用を受けるためには、日常生活に支障をきたす程度の症状であることや、医師による診断が必要です。

手術以外にも、ミラドライなどの新しい治療法や、日常生活での対策、食生活の改善などでも症状が軽減することがあります。ご自身の症状や生活スタイル、予算に合わせて最適な選択をし、必要に応じて専門医に相談してみてください。

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この記事を監修したドクター

岩田 亮一

Ryoichi Iwata,MD,PhD

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医
  • 日本認知症学会
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医・指導医
  • 日本頭痛学会 認定医・指導医
  • 日本抗加齢医学会

略歴

平成18年 4月
関西医科大学附属滝井病院 研修医
平成20年 4月
岸和田市民病院脳神経外科 医員
平成22年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 病院助教
平成28年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 助教
令和元年 9月
関西医科大学附属病院脳神経外科 講師
令和 2年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 非常勤講師
令和 2年12月
いわた脳神経外科クリニック

授賞歴

平成27年 5月
第13回 櫻根啓子賞受賞
令和 2年 4月
第28回 佐々木千枝子賞
令和 2年
第26回 日本脳神経外科学会奨励賞受賞
この記事を監修したドクター

岩田 亮一

Ryoichi Iwata,MD,PhD

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医
  • 日本認知症学会
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医・指導医
  • 日本頭痛学会 認定医・指導医
  • 日本抗加齢医学会

略歴

平成18年 4月
関西医科大学附属滝井病院 研修医
平成20年 4月
岸和田市民病院脳神経外科 医員
平成22年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 病院助教
平成28年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 助教
令和元年 9月
関西医科大学附属病院脳神経外科 講師
令和 2年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 非常勤講師
令和 2年12月
いわた脳神経外科クリニック

授賞歴

平成27年 5月
第13回 櫻根啓子賞受賞
令和 2年 4月
第28回 佐々木千枝子賞
令和 2年
第26回 日本脳神経外科学会奨励賞受賞