ニキビに内服薬は効くの?美容皮膚科医がおすすめするニキビ治療薬とは|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

〒577-0056 大阪府東大阪市長堂1-2-1 A+FUSEビル5F

美容トピックス TOPICS

ニキビに内服薬は効くの?美容皮膚科医がおすすめするニキビ治療薬とは

長く続くニキビの悩み、なかなか良くならないと落ち込んでしまいますよね。化粧水や洗顔料など外側からのケアを試しても、なかなか改善しないニキビに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。実はニキビ治療には、内服薬という強い味方があります。お薬を飲むことで体の内側からニキビにアプローチすることができるのです。

今回は美容皮膚科医の立場から、ニキビに対する内服薬の効果や種類、選び方について詳しくお伝えします。




ニキビの内服薬はどのように効果を発揮するの?

まず、お薬がどのようにニキビに効くのかを理解しておきましょう。内服薬はお肌の表面だけでなく、体の内側からニキビの原因に働きかけます。

ニキビができる仕組みを知っておこう


ニキビは単なる肌トラブルではなく、複数の要因が絡み合って発生します。主な原因は以下の4つです。

  • 皮脂の過剰分泌
  • 毛穴の角質が厚くなる角化異常
  • アクネ菌などの細菌増殖
  • 炎症反応


これらの原因が複合的に作用することで、赤いニキビや白いニキビ、さらには痛みを伴う大きなニキビまで、様々な症状が現れるのです。

内服薬はこれらの原因に対して、血液を通じて全身から作用します。例えば、皮脂分泌を抑えたり、細菌の増殖を防いだり、炎症を鎮めたりする効果があります。

外用薬との違いは?

ニキビ治療には塗り薬などの外用薬もよく使われますが、内服薬とは作用の仕方が異なります。

外用薬は塗った部分だけに効果がありますが、内服薬は血液を通じて全身に行き渡るため、顔全体や背中など広い範囲のニキビに効果があります。また、皮膚の奥深くまで薬の成分が届くため、重症のニキビや繰り返すニキビに対しても効果を発揮します。

ただし、内服薬は身体全体に影響するため、外用薬に比べて副作用のリスクも考慮する必要があります。






ニキビに効果的な内服薬の特徴

ニキビ治療に使われる内服薬には、主に以下の3種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

抗生物質系の内服薬


抗生物質系の内服薬は、ニキビの原因となるアクネ菌などの細菌を減らす効果があります。

  • ミノサイクリン
  • ドキシサイクリン
  • クラリスロマイシン


これらの薬は特に炎症を伴う赤いニキビや膿を持ったニキビに効果的です。2~4週間ほど服用すると効果が現れることが多いです。

抗生物質は腸内環境にも影響するため、長期間の使用は避け、医師の指示に従って適切な期間内で使用することが重要です。


また、太陽光による皮膚炎(光線過敏症)を起こすことがあるため、服用中は日焼け対策をしっかり行いましょう。

ビタミン剤(ビタミンA誘導体)

ビタミンA誘導体の内服薬は、皮脂の分泌を抑え、毛穴の角化異常を改善する効果があります。

  • イソトレチノイン


イソトレチノインは海外では一般的に使用されていますが、日本国内では未承認薬のため、一部の医療機関でのみ使用されています。

効果は非常に高く、重症のニキビや他の治療で効果が見られないニキビに対して劇的な改善をもたらすことがあります。ただし、副作用も強いため、医師の厳重な管理下で使用する必要があります。

特に妊娠中や妊娠の可能性がある女性は必ず使用を避けてください。これは、胎児に重大な影響を与える可能性があるためです。

ホルモン剤(低用量ピル)

女性ホルモンのバランスが原因でニキビができている場合は、低用量ピルが効果的なことがあります。

低用量ピルは男性ホルモンの働きを抑えることで、過剰な皮脂分泌を抑制し、ニキビを改善します。特に生理前にニキビが悪化する方や、あごや顎周りにニキビができやすい方に効果的です。

低用量ピルはニキビ治療だけでなく、生理痛の軽減や月経周期の安定など、女性特有の悩みも同時に改善できるというメリットがあります。


ただし、喫煙者や血栓症のリスクがある方は使用できないケースもあるため、必ず医師の診察を受けてから使用を検討しましょう。







ニキビの内服薬を処方してもらうまでの流れ

ニキビの内服薬は医療機関での診察が必要です。どのように処方してもらえるのか、その流れを確認しましょう。

皮膚科・美容皮膚科を受診

ニキビ治療の内服薬を処方してもらうには、まず皮膚科や美容皮膚科を受診する必要があります。

受診の際は、以下のようなことを医師に伝えると、適切な治療法を提案してもらいやすくなります。

  • ニキビに悩んでいる期間
  • これまで試した治療法やスキンケア
  • ニキビが悪化する要因(生理前、ストレス時など)
  • アレルギーの有無や現在服用している薬


症状の経過や自己ケアの状況をできるだけ詳しく伝えることで、最適な治療法を提案してもらうことができます。

医師による診断

医師は肌の状態を診察し、ニキビの種類や重症度を判断します。その上で、体質や生活習慣なども考慮した、最適な内服薬を選択します。

診察では、以下のようなことを医師が確認します。

  • ニキビの種類(白ニキビ、赤ニキビ、膿を持ったニキビなど)
  • 炎症の程度
  • ニキビができている範囲
  • ホルモンバランスの影響の有無


これらを総合的に判断して、抗生物質、ビタミンA誘導体、ホルモン剤などの中から適切な薬が選ばれます。

処方後の経過観察


内服薬の処方後は、定期的に通院して効果や副作用を確認することが大切です。

最初の処方から2~4週間後に再診を受け、肌の状態の変化を医師に確認してもらいましょう。効果が見られない場合や副作用が出ている場合は、薬の種類や量を調整することがあります。

内服薬は自己判断で中止したり量を変えたりせず、必ず医師の指示に従うことが、ニキビ改善への近道です。






ニキビの内服薬を使用する際の注意点

内服薬はとても効果的ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。安全に使用するために知っておくべきポイントを押さえておきましょう。

副作用について

どんな薬にも副作用のリスクはあります。ニキビの内服薬でよく見られる副作用には以下のようなものがあります。



副作用が現れた場合は、自己判断で薬の服用を中止せず、すぐに医師に相談しましょう。症状に応じて、薬の種類を変更したり、対処法を指示してもらったりすることができます。

副作用の中には我慢すれば自然に落ち着くものもありますが、重大な副作用もあるため、違和感を感じたらすぐに医師に相談することが大切です。

薬の正しい飲み方

内服薬は医師の指示通りに正しく服用することが、効果を最大限に引き出し、副作用を最小限に抑えるコツです。

  • 指定された時間に服用する(食前、食後、就寝前など)
  • 決められた日数・期間を守る
  • 飲み忘れた場合の対処法を医師に確認しておく
  • 自己判断で服用を中止しない


抗生物質は通常2~3ヶ月程度、低用量ピルは症状や目的によって使用期間が異なります。ビタミンA誘導体は重症度によりますが、3~6ヶ月程度使用することが多いです。

薬によっては長期間使用することで効果が現れるものもあるため、すぐに効果が見られなくても焦らず継続することが大切です。







内服薬以外に日常からできるニキビ対策

内服薬だけに頼るのではなく、生活習慣の改善と組み合わせることで、より効果的にニキビを改善することができます。日常生活で実践できるポイントを見ていきましょう。

食生活とニキビの関係

食事内容はお肌の状態に大きく影響します。ニキビを改善するためには、以下のような食習慣を心がけましょう。

  • 糖分や脂質の摂りすぎに注意する
  • 乳製品(特に牛乳)の摂取量を控えめにする
  • 野菜や果物を積極的に摂る
  • 亜鉛やビタミンを含む食品を意識して摂る
  • 水分をしっかり摂る


特に高GI食品(血糖値を急激に上げる食品)はインスリンの分泌を促し、皮脂の過剰分泌につながる可能性があるため、控えめにすることをおすすめします。

バランスの良い食事を心がけることで、内服薬の効果を高め、ニキビの再発を防ぐことができます。

適切なスキンケア

内服薬と並行して、適切なスキンケアを行うことも重要です。

  • 朝晩の洗顔は優しく丁寧に行う
  • 熱すぎるお湯での洗顔は避ける
  • 保湿を忘れない(皮脂分泌をコントロールするため)
  • メイクの落とし残しがないように注意する
  • 日焼け止めを適切に使用する


洗いすぎは肌のバリア機能を低下させ、逆にニキビを悪化させることがあります。特に内服薬の中には肌の乾燥を引き起こすものもあるため、保湿ケアはしっかり行いましょう。

ストレスと睡眠の管理

ストレスや睡眠不足は、ホルモンバランスを崩し、ニキビを悪化させる要因になります。

  • 十分な睡眠時間を確保する(理想は7~8時間)
  • ストレス発散法を見つける(運動、趣味など)
  • リラックスする時間を意識的に作る


特に女性は、ホルモンバランスが崩れるとニキビができやすくなります。ストレスや睡眠不足はホルモンバランスに大きく影響するため、生活リズムを整えることを心がけましょう。

質の良い睡眠を取り、ストレスを上手に発散することで、内服薬の効果をサポートし、健やかな肌を目指せます。







まとめ

ニキビの内服薬は、外用薬だけでは改善しにくい症状に対して効果的な治療法です。抗生物質系の薬、ビタミンA誘導体、ホルモン剤など、ニキビの種類や症状によって適切な薬が選ばれます。これらの内服薬は体の内側からニキビの原因にアプローチするため、特に重症のニキビや広範囲に広がるニキビに効果を発揮します。

ただし、どんな薬にも副作用のリスクはあります。医師の診察を受け、自分の症状や体質に合った薬を処方してもらうことが大切です。また、薬だけに頼らず、バランスの良い食事、適切なスキンケア、十分な睡眠、ストレス管理など、生活習慣の改善も併せて行うことで、より効果的にニキビを改善することができます。

もしニキビでお悩みでしたら、自己判断で市販薬に頼るだけでなく、一度皮膚科や美容皮膚科を受診して、専門医に相談してみてください。あなたの肌質や症状に合った治療法で、ニキビのない健やかな肌を目指しましょう。

CONTACT

まずはお気軽にLINEでご相談ください!

費用は
どのくらい?

ダウンタイムは?

美容医療
初心者でも
大丈夫?

何回
通えばいい?

どの治療が
いいか
分からない



この記事を監修したドクター

岩田 亮一

Ryoichi Iwata,MD,PhD

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医
  • 日本認知症学会
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医・指導医
  • 日本頭痛学会 認定医・指導医
  • 日本抗加齢医学会

略歴

平成18年 4月
関西医科大学附属滝井病院 研修医
平成20年 4月
岸和田市民病院脳神経外科 医員
平成22年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 病院助教
平成28年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 助教
令和元年 9月
関西医科大学附属病院脳神経外科 講師
令和 2年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 非常勤講師
令和 2年12月
いわた脳神経外科クリニック

授賞歴

平成27年 5月
第13回 櫻根啓子賞受賞
令和 2年 4月
第28回 佐々木千枝子賞
令和 2年
第26回 日本脳神経外科学会奨励賞受賞
この記事を監修したドクター

岩田 亮一

Ryoichi Iwata,MD,PhD

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医
  • 日本認知症学会
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医・指導医
  • 日本頭痛学会 認定医・指導医
  • 日本抗加齢医学会

略歴

平成18年 4月
関西医科大学附属滝井病院 研修医
平成20年 4月
岸和田市民病院脳神経外科 医員
平成22年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 病院助教
平成28年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 助教
令和元年 9月
関西医科大学附属病院脳神経外科 講師
令和 2年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 非常勤講師
令和 2年12月
いわた脳神経外科クリニック

授賞歴

平成27年 5月
第13回 櫻根啓子賞受賞
令和 2年 4月
第28回 佐々木千枝子賞
令和 2年
第26回 日本脳神経外科学会奨励賞受賞