目次
1. BMI (Body Mass Index)とは?肥満度計算の指標
「自分の体型は太りすぎ?それとも大丈夫?」と感じたとき、客観的に判断できる数値のひとつが BMI(Body Mass Index) です。体重や見た目だけではわかりづらい肥満度を、簡単な計算でチェックできます。
1-1 BMIの定義と世界基準
BMIとは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数値で、体格を評価するための指標です。世界保健機関(WHO)でも用いられており、日本でも厚生労働省や健康診断で採用されています。
例:体重60kg・身長1.65m の人 → BMI = 60 ÷ (1.65×1.65) ≒ 22.0
この「22」という数値は、統計的にもっとも病気になりにくいとされる理想値です。
1-2 肥満度を示す分類表|あなたはどこに当てはまる?
1-3 子どもや高齢者にBMIを使うときの注意点
BMIは便利な指標ですが、年齢や体の状態によって過信は禁物です。子どもや高齢者には別の評価基準が必要になることがあります。
成長期の子どもは年齢別のBMIパーセンタイル、高齢者は筋肉量の低下による「隠れやせ」やサルコペニアに注意しながら評価するのが適切です。
2. 正しく使おう!BMIによる肥満度計算の早見表と活用法
「自分のBMIがどれくらいか知りたい」「でも、計算が面倒」と感じる方も多いです。ここでは、BMIの早見表とその活かし方をわかりやすく紹介します。
2-1 計算はとても簡単!BMI肥満度を出す公式とは
BMIの計算式は、この記事で紹介した通りです:
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)²
身長の単位がcmではなく、mなので間違えやすいです。
たとえば、体重60kg・身長1.65mの場合は、
BMI = 60 ÷ (1.65 × 1.65) = 約22.0
2-2 Body Mass Index早見表
計算が面倒なら、下記の表で、自分の体重と身長から、BMIを確認してみましょう。
例えば、身長155cm、体重68kgならBMIは28.3となります。
2-3 BMIの結果をダイエットや健康管理にどう活かす?
BMIは、計算して終わりではなく、そこからの行動が大切です。
- BMIが25以上 → 肥満と判定され、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まる
- BMIが18.5未満 → やせすぎに該当し、免疫低下や骨粗しょう症などのリスクがある
- BMIが22前後 → 健康的な数値とされ、特に体調不良がなければ安心できる範囲
数値に一喜一憂せず、「どんな生活習慣を見直せばいいか」を考えることで、BMIは自分の健康を守る強い味方になります。
3. BMI肥満度計算に関するよくある質問【Q&A】
BMIの計算方法は簡単ですが、「この数値だけで本当に大丈夫?」「自分のケースに当てはまるのか心配」と感じる方も多いです。ここでは、実際によくある疑問を3つ取り上げて、わかりやすく解説します。
3-1 BMIが同じでも筋肉質と肥満体型の違いはあるの?
あります。BMIは体重と身長の比率で計算されるため、筋肉量が多い人でも数値が高く出ることがあります。たとえば、スポーツ選手や筋トレをしている方は、体脂肪が少なくてもBMIが25を超えることがあります。
このため、BMIだけではなく、体脂肪率・筋肉量・腹囲などをあわせて確認することが重要です。見た目や体組成まで含めて判断するのが理想的です。
3-2 「標準体重=理想体重」ではないって本当?
はい、本当です。BMI22が「統計上もっとも病気になりにくい体重」とされていますが、理想体重は見た目やライフスタイルによって個人差があります。
たとえば、モデル体型や引き締まった印象を目指す場合、BMI20前後が「理想」とされることもあります。ただし、痩せすぎると生理不順や骨密度の低下など健康面のリスクが出てくるため、数値だけでなく体調や目的も加味して判断しましょう。
3-3 肥満度が高いとどんな病気リスクが上がるの?
BMIが25以上になると、「肥満」と判定されます。肥満は生活習慣病のリスクを高める大きな要因とされ、以下のような疾患に注意が必要です。
- 2型糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症(コレステロール・中性脂肪の異常)
- 心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患
- 睡眠時無呼吸症候群
BMIが高めの方は、食事・運動・睡眠など生活習慣の見直しを早めに始めることが、病気予防につながります。
4. まとめ|BMI肥満度の計算で、自分の体を客観的に知ろう
BMI(Body Mass Index)は、自分の体型や健康リスクを数値で確認するのにとても便利な指標です。体重や見た目だけでは気づきにくい「肥満度」や「やせすぎ」も、簡単な計算でチェックできます。
ただし、BMIはあくまでも「身長と体重のバランス」を見るものです。筋肉量や体脂肪率、生活習慣などを含めて、総合的に自分の体を見つめ直すことが大切です。
もし、BMIの数値が「標準」や「肥満」に分類されたとしても、それをきっかけに運動や食事、睡眠などの生活習慣を整える意識が生まれれば、それだけでも大きな価値があります。
「太っているか痩せているか」だけでなく、「どんな体を目指したいか」「健康に過ごせているか」を考えるきっかけとして、BMIを正しく活用していきましょう。
食事も運動も適切にしているのに、肥満が続く場合は、肥満症かもしれません。
その場合は、お医者さんの診断も考えてみてください。
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参考文献
- 厚生労働省(2024)『BMIと標準体重』e-ヘルスネット. Available at: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-002.html (Accessed: 16 July 2025).
- World Health Organization (WHO)(n.d.)‘Body Mass Index – BMI’. WHO Global Health Observatory. Available at: https://www.who.int/data/gho/indicator-metadata-registry/imr-details/122 (Accessed: 16 July 2025).
- World Health Organization (WHO Europe)(2023)‘A healthy lifestyle – WHO recommendations’. WHO Europe. Available at: https://www.who.int/europe/news-room/fact-sheets/item/a-healthy-lifestyle—who-recommendations (Accessed: 16 July 2025).
- World Obesity Federation(n.d.)‘Obesity Classification’. World Obesity. Available at: https://www.worldobesity.org/about/about-obesity/obesity-classification (Accessed: 16 July 2025).
- 日本肥満学会(2022)『肥満症診療ガイドライン2022』. 日本肥満学会.
- Berrington de González, A. et al.(2010)‘Body-mass index and mortality among 1.46 million white adults’, New England Journal of Medicine, 363(23), pp. 2211–2219. doi: 10.1056/NEJMoa1000367.