ポテンツァに使用するマックームの効果|メリットや危険性も解説|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

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ポテンツァに使用するマックームの効果|メリットや危険性も解説

マックームは、ポテンツァの施術に使用される薬剤です。ポテンツァとの併用で、さまざまな肌の悩みに効果を発揮することが知られています。

「自分の肌にも効果があるのだろうか」と気になる方も多いでしょう。

施術を受ける前に、マックームの効果やリスクをしっかりと理解することが大切です。十分な知識がないまま施術を受けると、期待通りの改善が見込めない可能性もあります。

この記事では、マックームの効果や特徴、危険性などについて詳しく解説します。これから施術を受けてみたいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。





ポテンツァで使用される 「マックーム」とは

マックーム(McCoom)とは、ポテンツァの施術時に使用される薬剤のひとつです。

マックームの有効成分は、とうもろこしやサトウキビなどのでんぷんから作られた植物性の成分「ポリ乳酸(PLLA)」。アメリカのFDA(食品医薬品局)に認可され、手術用の縫合糸や骨接合のネジなど、医療分野で幅広く使われている成分です。[1]





ポテンツァの専用薬剤として開発

マックームは、ポテンツァに適したPLLA製剤として開発されました。

ポテンツァでは、極細針を肌に刺して高周波(RF)を照射します。照射後、針が抜けるタイミングで空気圧をかけ、肌に塗った薬剤を皮下に注入する施術方法です。これを「ドラッグデリバリーシステム」と呼んでいます。

極細針で空けた皮下の穴に直接薬剤が入るため、多くの量の薬剤を肌の内側まで均一に届けられることがメリットです。マックームは、このシステムを利用する前提で設計されています。

また、ポテンツァには10種類以上のニードルがあり、施術に合わせて選択できます。マックームの施術で使用するニードルは、ドラッグデリバリーシステムを搭載した「ポンピングチップ」です。





コラーゲン生成を促進する粒子の細かいPLLA製剤

PLLA製剤は、従来より皮膚の凹凸を改善する治療に使われていた薬剤です。しかし、皮下へ注射すると慢性的な炎症を起こし、肉芽腫を招くリスクが指摘されていました。[2]

肉芽腫のリスクを軽減するために、最新の技術を使って粒子を極限まで細かくし、ポテンツァ用の製剤として開発されたのがマックームです。

マックームが皮下に入ると、肌の内側の真皮層にある線維芽細胞を活性化させます。コラーゲンや、ヒアルロン酸・エラスチンを産生する線維芽細胞が刺激されることで、うるおいや弾力性が増し、肌が内側から改善されるのです。[3]


ポテンツァのマックームに期待できる効果

マックームには、肌の真皮層にある線維芽細胞に作用し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する働きがあります。ポテンツァの施術とマックームとを組み合わせることで、より効果的に肌の悩みを解消できるのです。

 

具体的には、以下のような肌の悩みの改善が期待できます。

ニキビ跡やクレーターを改善する

ニキビ跡やクレーターは、ニキビの炎症で傷ついた肌の組織が、不均等に再生されることで発生します。この凹みを改善するには、ポテンツァとマックームの併用が効果的です。

マックームによるコラーゲン生成促進作用には、凹んだ組織を内側から徐々に押し上げる作用があります。また、ポテンツァ自体にも、肌の再生を促進する効果があります。

コラーゲン生成と肌の再生を促進する作用が組み合わさると、ニキビ跡やクレーターの改善が見込まれるのです。結果として、肌表面がなめらかになり、凹凸が目立ちにくくなります。

毛穴の開きが目立たなくなる

マックームは、毛穴の開きにも効果が期待できます。毛穴が目立つのは、皮脂の過剰分泌によるつまりと、肌の弾力性の低下が原因です。

ポテンツァを施行すると、高周波による熱が皮脂腺を減少させるため、皮脂の分泌量のバランスが整います。また、マックームを皮下に注入することにより、肌の弾力が増します。[4]

結果的に、毛穴の広がりや黒ずみが目立ちにくくなるのです。

小じわを減らす

小じわができる原因は、加齢や紫外線の影響によるコラーゲンやエラスチンの減少です。肌の弾力が失われていくために、加齢とともにしわが目立つようになってくるのです。[5]

ポテンツァでマックームを注入すれば、コラーゲン・エラスチンの生成が促進されます。肌にハリと弾力が出て、結果的に小じわが目立ちにくくなります。

たるみが気にならなくなる

たるみは、年齢とともに生じる肌の悩みです。以下の場所に出現しやすいといわれています。

  • 目の下:クマやむくみとして出現
  • ほうれい線:口元から頬にかけての深いしわ
  • マリオネットライン:口角から顎にかけてのしわ
  • 顎の下:二重顎として出現


肌を支えるコラーゲンやエラスチンの減少により、たるみは引き起こされります。マックームがこれらの成分の生成を促し、肌の内側から弾力を回復させます。







マックームを選ぶ3つのメリット

ポテンツァとマックームを併用するメリットは以下の3点です。
それぞれ解説します。

 

ニキビ跡への効果が高い

マックームは、とくにニキビ跡の改善に高い効果を示すことが知られています。

たとえばダーマペンは、ポテンツァと同様、肌の再生を促しニキビ跡を改善する施術です。ニキビ跡への効果を比較すると、高周波エネルギーを用いて皮膚の深部を刺激するポテンツァの方が高くなります。

ダーマペンでは効果が出にくい、深いクレーター状のニキビ跡であっても、マックームを使用した施術を繰り返すことで改善が期待できます。

アレルギー反応が出にくい

マックームの主成分であるPLLAは、数か月〜2年かけて体内で水分と二酸化炭素に分解されます。時間をかけて徐々に成分が分解されるため、強い拒絶反応が起こりにくく、アレルギーを起こす危険性が低いとされています。

アレルギー体質の方や、他の薬剤でトラブルが起こった方は、事前に医師に相談しましょう。アレルギーのリスクを評価したうえで施術可能かどうか判断されます。

取り扱いのあるクリニックが多い

マックームは、ポテンツァの機器メーカーでもあるJeysis社が、ドラッグデリバリーシステム専用に開発した薬剤です。そのため、ポテンツァを導入しているクリニックであれば、ほとんどの場合取り扱いがあります。

治療を受けたいと思っても、施術ができるクリニックが通いやすい場所になければ、定期的な通院は大変かもしれません。マックームによる施術は多くのクリニックで実施されているため、通院に便利なところが見つかりやすいでしょう。






ポテンツァのマックームによる危険性

マックームは、全くリスクがない訳ではありません。施術を検討している方は、危険性について事前に把握しておきましょう。

肉芽腫のリスクがある

マックームを正しい使用方法で使用すれば、PLLA製剤による肉芽腫のリスクは大幅に軽減されます。しかし、危険性が全くなくなるわけではありません。

肉芽腫は、体内で起こる慢性的な炎症により、炎症に関係する細胞や、コラーゲンを作り出す線維芽細胞が集まることで生じる腫瘤です。いわゆる「しこり」です。炎症が続くと腫瘤が徐々に大きくなり、手術で摘出しなければならなくなるケースもあります。

マックームの皮下注射は、韓国MFDS(食品医薬品安全処)での承認がなく、実施していないクリニックが大半です。もし皮下注射を行った場合、肉芽腫形成のリスクが高まります。

施術を受ける際には、事前にしっかりと説明を聞き、納得した状態で臨むようにしましょう。

アレルギー反応が全くないわけではない

マックームは比較的アレルギー反応が出にくい製剤ですが、全くリスクがないわけではありません。まれにPLLAにアレルギー反応を示す方もいます。

たとえば、金属アレルギーを持っている方が、PLLA抽出物にもアレルギー反応を示したという事例があります。[6]

アレルギーが出現する可能性がゼロではないことを念頭に置き、施術後に異常を感じたらすぐに医師に相談しましょう。






ポテンツァによるダウンタイム

ポテンツァでマックームを使用した際のダウンタイムは、7日間程度です。

施術後の経過と症状の変化は以下の表のとおりです。



施術当日は赤みやヒリヒリ感、腫れが出るものの、数日で落ち着きます。施術2〜3日後にかさぶたが形成され、肌にざらつきを感じますが、4日目以降に自然と剥がれ落ち、滑らかになってきます。






ポテンツァのマックームに関するよくある質問

ここからは、よくある質問に回答します。

マックームの効果はどのくらい続く?

マックームの効果は、半年〜2年ほど続くとされています。

効果を維持するためには、一定の間隔で施術を繰り返すことが推奨されます。まずは4〜6週間に1回のペースで3回〜5回、その後は徐々に間隔を空けていく方法が一般的です。

エクソソームとの違いは?

マックームはコラーゲンの生成を促す作用があるため、肌の弾力やハリを高める効果が期待できます。

一方、エクソソームは、肌の細胞を活性化させる効果があります。肌の修復能力を向上させたり、肌細胞の老化を予防したりとエイジングケア目的に使用されることの多い成分です。

マックームとエクソソームでは、それぞれ期待できる効果が異なるため、自身の肌悩みに合わせたものを選びましょう。

ポテンツァの施術中に痛みはある?

個人差はありますが、ポテンツァの施術中には痛みを感じます。

クリニックによっては、施術前に麻酔クリームを塗る場合もあるでしょう。麻酔をすると針を刺す痛みが軽減します。痛みが不安な方は、事前にクリニックに相談しましょう。





まとめ

マックームには、コラーゲン生成を促進し、肌の弾力性とハリを高める効果があります。ポテンツァの独自技術であるドラッグデリバリーシステムと組み合わせることで、次のような効果が期待できるでしょう。

  • ニキビ跡やクレーターの改善
  • しわの軽減
  • 毛穴の開きの改善
  •  

アレルギー反応が出にくく、ダウンタイムが比較的短いことも魅力です。

また、マックームの効果は永久的ではありません。最適な結果を維持するためには、定期的に施術を受けることが重要です。

自身に合っているかどうかは個人差があるため、医師と相談し、自身の肌質や悩みに合わせた治療法を選択しましょう。


M&B美容皮フ科クリニックでは、ポテンツァ・マックームを取り扱っております。痛みを抑えるために、施術前に麻酔の実施を行っております。
施術の痛みが心配な方もご相談ください。

ご予約は24時間LINEで承りますので、まずは気軽に友だち登録してみてくださいね。







参考文献

[1]FDA 承認皮膚充填剤 | FDA

FDA-Approved Dermal Fillers | FDA

[2]参照:異物肉芽腫|日本形成外科学会

https://jsprs.or.jp/general/disease/shuyo/hifu_hika/ibutsunikuga.html

[3]ポリ-L-乳酸 – StatPearls – NCBI (米国政府の公式ウェブサイト)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK507871/

[4]Selective Sebaceous Gland Electrothermolysis Using a Single Microneedle Radiofrequency Device for Acne Patients: A Prospective Randomized Controlled Study

https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=202002249963725089

[5]日本香粧品学会誌 シワ形成メカニズムと抗シワ製品

https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/43/2/43_430207/_article/-char/ja/

[6]金属アレルギーを有し,ポリ-L-乳酸抽出物にもアレルギ-反応を示した下顎前突症患 者に対し,純チタン製ミニスクリュウにて顎 矯 正術を行いえた1例

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjoms1967/46/5/46_5_301/_pdf/-char/ja

この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科
この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科