ミラドライとは?治療内容や効果について徹底解説|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

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ミラドライとは?治療内容や効果について徹底解説

汗の悩みは多くの方にとって深刻な問題です。特にワキガや多汗症に悩んでいる方は、日常生活でさまざまな不安を抱えていることでしょう。そんな悩みを解決する方法として「ミラドライ」という治療法があります。

この治療法は、手術をせずに汗の悩みを解決できるとして注目を集めています。ミラドライとはどういった治療なのか、どれくらいの効果があるのか、そして副作用はあるのかなど、気になる点は多いはずです。今回は、ミラドライについて気になる点を詳しく解説します。







ミラドライとは?

まずは、ミラドライとはどういう治療法なのか、基本的な部分から見ていきましょう。

ミラドライはどんな治療法?

ミラドライとは、マイクロ波を利用した非侵襲的なワキガおよび多汗症の治療法です。「非侵襲的」とは、体を切ったり傷つけたりしないという意味です。

この治療法の最大の特徴は、手術をせずに汗腺(汗を出す器官)を破壊できることです。特にワキの下の汗の悩みに効果を発揮します。

ミラドライは日本の厚生労働省と米国FDAから正式に承認されており、安全性と効果が認められた信頼できる治療法です。

マイクロ波による汗腺へのアプローチ

ミラドライの治療では、特殊なマイクロ波を使います。このマイクロ波は肌の表面から照射され、皮膚の下にある汗腺に届きます。

汗腺に届いたマイクロ波は熱エネルギーに変わり、汗腺を破壊します。この時、周りの皮膚や筋肉などには影響を与えないように設計されています。

特に、ワキガの原因となるアポクリン汗腺と、汗の量に関わるエクリン汗腺、両方にアプローチできるのが特徴です。

ミラドライ治療の流れ


ミラドライの治療は以下のような流れで行われます

  1. 医師による診察・カウンセリング
  2. 処置する部位(主に脇の下)への局所麻酔
  3. ミラドライ専用機器による施術(約30分~1時間)
  4. 施術後のケアについての説明
  5. 帰宅(日帰り治療)


施術時間が短く、当日に帰宅できるのも大きなメリットです。治療中は局所麻酔をしているので、痛みをほとんど感じません。







ミラドライの効果

ミラドライの治療を受けた場合、どのような効果が期待できるのか、そしてその効果はどれくらい続くのかについて詳しく見ていきましょう。

期待できる効果の範囲

ミラドライの治療を受けると、主に次のような効果が期待できます

  • ワキガ(体臭)の大幅な改善
  • 脇汗の量が約7~8割減少
  • 汗による服のシミや汗じみの軽減
  • 汗の悩みによる心理的ストレスの解消

特に注目すべきは、ワキガと多汗症の両方に効果がある点です。従来の治療法では、それぞれに異なるアプローチが必要でしたが、ミラドライでは一度の治療で両方の悩みに対応できます。

効果には個人差がありますが、多くの方が治療後に「人前でも自信を持てるようになった」「服装の選択肢が広がった」と実感しています。

効果の持続性

ミラドライの大きな特徴は、その効果が長期間続く点です。一度破壊された汗腺は基本的に再生しないため、効果は半永久的であると言われています。

ただし、個人によっては以下のような場合があります

  • 成長期の方:体の成長に伴い、新たな汗腺が活性化する可能性
  • 症状が重度の方:1回の治療では十分な効果が得られず、追加治療が必要な場合
  • 体質によって:効果の現れ方や持続期間に差がある

多くの場合、1回の治療で満足できる効果が得られますが、症状が特に重い方は2回目の治療を検討することもあります。2回目の治療は通常、1回目から3~6か月後に行われます。

効果が現れるタイミング

ミラドライの効果はすぐに現れるわけではありません。一般的には以下のような順番で効果が現れます

  • 施術直後:麻酔の効果で一時的に汗が減少
  • 1週間~1か月後:徐々に汗の量が減少し始める
  • 3か月後:効果がはっきりと実感できるようになる
  • 6か月後:最終的な効果が安定する

このように、効果が完全に現れるまでには時間がかかります。焦らずに経過を見守ることが大切です。








ミラドライに副作用はある?

どんな治療にも副作用やダウンタイム(治療後に日常生活に制限がある期間)があります。ミラドライの場合はどうなのか、詳しく見ていきましょう。

一般的な副作用

ミラドライ治療後に見られる一般的な副作用には以下のようなものがあります

  • 腫れ:治療部位の腫れが1~2週間続くことがある
  • 痛み・違和感:数日間、治療部位に痛みや違和感を感じることがある
  • 赤み:治療部位が赤くなることがあるが、数日で落ち着く
  • 内出血:一部の方に内出血が見られるが、1~2週間で消失
  • 感覚の一時的な変化:腕の内側がしびれたり、感覚が鈍くなったりすることがある

これらの副作用のほとんどは一時的なもので、時間とともに自然に改善します。

副作用の程度は人によって大きく異なり、ほとんど副作用を感じない方もいれば、しばらく不快感が続く方もいます。治療前に医師と十分に相談することが重要です。

稀に見られる副作用

頻度は低いですが、以下のような副作用が報告されています

  • 水疱(水ぶくれ):治療部位に水疱ができることがある
  • 一時的な脱毛:脇の下の毛が一時的に薄くなる場合がある
  • 腕のむくみ:リンパの流れが一時的に悪くなり、腕がむくむことがある
  • 筋肉の一時的な弱さ:まれに腕の動きに影響することがある

これらの副作用も通常は一時的なもので、数週間から数か月で改善します。しかし、気になる症状がある場合は、早めに担当医に相談しましょう。

ダウンタイムの間の注意点

ミラドライ治療後のダウンタイムは比較的短いですが、以下の点に注意が必要です

  1. 治療当日は激しい運動を避ける
  2. 施術後48時間は熱いお風呂やサウナを避ける
  3. 1週間程度は脇を強くこすらない
  4. 腫れを抑えるため、医師の指示に従って冷却や圧迫を行う
  5. 処方された薬があれば指示通りに服用する

多くの方は治療翌日から通常の仕事や生活に戻れますが、腫れや痛みの程度によっては、数日間は控えめな活動にとどめたほうが良いでしょう。








ミラドライと他の汗・ワキガ治療法との比較

ミラドライ以外にも汗やワキガの治療法はいくつかあります。それぞれの特徴を比較して、ミラドライがどのような位置づけの治療法なのかを見ていきましょう。

手術との比較

従来の汗腺除去手術(剪除法)とミラドライを比較してみましょう

比較項目 ミラドライ 剪除法(手術)
侵襲性 非侵襲的(切開なし) 侵襲的(切開あり)
施術時間 30分~1時間 1~2時間
麻酔 局所麻酔のみ 局所麻酔または全身麻酔
ダウンタイム 数日~1週間程度 1~2週間以上
傷跡 なし あり(徐々に目立たなくなる)
効果 7~8割の改善 8~9割の改善
持続性 半永久的 半永久的

手術は効果が高い反面、傷跡やダウンタイムの問題があります。一方、ミラドライは切開がなく、回復が早いという特徴があります。

ミラドライは手術に比べて体への負担が少なく、日常生活への影響も最小限に抑えられるため、多くの方に選ばれています。

ボトックス注射との比較

汗の治療として一般的なボトックス注射との比較も見てみましょう

比較項目 ミラドライ ボトックス注射
施術方法 マイクロ波照射 注射
痛み 局所麻酔で対応 注射時の痛みあり
効果持続期間 半永久的 4~6か月程度
ワキガへの効果 あり 限定的
施術回数 基本的に1回 定期的な繰り返しが必要
総合的なコスト 初期投資は高いが長期的には経済的 1回あたりは安いが繰り返すと高額に

ボトックス注射は効果が一時的で、繰り返し治療が必要です。一方、ミラドライは1回の治療で長期的な効果が期待できます。

制汗剤・対策グッズとの比較

日常的な対策方法との比較も重要です

比較項目 ミラドライ 制汗剤・デオドラント 専用インナー
効果 高い(7~8割改善) 一時的 対症療法的
持続性 半永久的 数時間~1日 着用中のみ
手間 1回の治療 毎日の使用が必要 毎日の着用と洗濯
肌トラブル 一時的な副作用のみ かぶれやアレルギーのリスク 蒸れによる皮膚トラブルの可能性
コスト 初期投資は高い 継続的な出費 複数枚必要で定期的な買い替え

日常的な対策は手軽ですが、効果は限定的で継続的な手間とコストがかかります。ミラドライは初期投資は大きいものの、長期的には経済的で手間もかかりません。







ミラドライの施術を受ける際の流れ

ミラドライの治療を受けることを検討している方のために、具体的な流れと注意点を解説します。

治療前の準備と注意点

治療を受ける前には、以下のような準備と注意が必要です

  • 治療の1週間前からは脇毛の剃毛を控える(医師の指示に従ってください)
  • 治療当日は消炎鎮痛剤を服用することがあるので、運転は避ける
  • 制汗剤やデオドラントは治療前日から使用しない
  • 金属アレルギーがある場合や、ペースメーカーを使用している場合は必ず医師に伝える
  • 妊娠中や授乳中の場合は、治療を受けられないことがある

また、事前のカウンセリングでは、自分の症状や悩みをできるだけ詳しく医師に伝えましょう。それにより、より適切な治療計画を立てることができます。

事前に治療の流れや副作用について十分に理解し、疑問点があれば解消しておくことで、安心して治療に臨むことができます。

施術当日の流れ

治療当日は以下のような流れで進みます

  1. 受付・問診:体調や変化がないかの確認
  2. 施術前の写真撮影:効果比較のため
  3. 施術部位のマーキング:治療範囲を決定
  4. 局所麻酔:痛みを感じないようにするため
  5. ミラドライ施術:専用機器による治療(30分~1時間)
  6. 冷却処置:腫れを抑えるため
  7. アフターケアの説明:帰宅後の注意点など

施術中はリラックスした状態で横になっているだけです。局所麻酔をしているので、痛みはほとんど感じません。

治療後のケア

治療後のケアは非常に重要です。以下のポイントに注意しましょう

  • 治療当日は処置部位を冷やす(医師の指示に従って)
  • 2~3日は激しい運動を避ける
  • 1週間程度は熱いお風呂やサウナを控える
  • 処置部位を清潔に保つ
  • 腫れや痛みが強い場合は処方された薬を使用する
  • 異常な症状(強い痛み、高熱など)がある場合はすぐに医療機関に連絡する

多くのクリニックでは、治療後1週間~1か月後に経過観察の診察があります。その際、効果や副作用の状況を確認し、必要に応じて追加治療の相談をします。






ミラドライにかかる費用

ミラドライの治療を検討する上で、費用は重要な要素です。費用対効果も含めて考えてみましょう。

一般的なミラドライの価格帯

ミラドライの治療費用は医療機関によって異なりますが、一般的な価格帯は以下の通りです

  • 両脇の治療:15万円~30万円程度
  • 片脇のみの治療:8万円~15万円程度

この価格差は、クリニックの立地や知名度、医師の経験、設備の充実度などによって生じます。また、麻酔代や薬代、術後のケア費用が含まれているかどうかも確認が必要です。

料金が明確に表示されており、追加費用が発生しないクリニックを選ぶことが重要です。安さだけで選ぶと、経験の少ない医師による治療や、アフターケアが不十分になるリスクがあります。

長期的なコストパフォーマンス

一見すると高額に思えるミラドライですが、長期的な視点で見ると費用対効果は高いと言えます

  • 制汗剤・デオドラント:年間約2~5万円 × 10年 = 20~50万円
  • ボトックス注射:1回約5~10万円 × 年2回 × 10年 = 100~200万円
  • 専用インナー:年間約1~3万円 × 10年 = 10~30万円
  • ミラドライ:1回15~30万円

このように、長期間の対策費用を考えると、ミラドライは一度の投資で半永久的な効果が得られるため、経済的とも言えます。また、日々の手間や心理的負担から解放される価値も考慮すべきでしょう。

保険適用の可能性

ミラドライは基本的に保険適用外の自由診療となります。そのため、全額自己負担となりますが、以下のような支払いオプションがあることも多いです

  • 医療ローン:月々の分割払いが可能
  • クレジットカード払い:ポイントが貯まる場合も
  • キャンペーン割引:時期によっては割引がある場合も

また、多汗症が重度の場合、健康保険が適用される別の治療法を検討できる場合もあります。まずは医師に相談してみましょう。







ミラドライが合うかどうか

ミラドライはすべての人に同じように効果があるわけではありません。どのような人に適しているのか、見ていきましょう。

ミラドライが特に効果的な症状

以下のような症状や悩みを持つ方は、ミラドライの効果が期待できます

  • ワキガ(腋臭症)による体臭の悩み
  • わきの多汗症で日常生活に支障がある
  • 汗ジミやニオイで服装の選択に制限がある
  • 制汗剤やデオドラントでは効果が不十分
  • 手術は避けたいが効果的な治療を求めている

特に、ワキガと多汗症の両方の悩みを持つ方には、一度の治療で両方にアプローチできるミラドライは理想的な選択肢と言えます。

日常生活での不快感や社会的な不安が大きい方ほど、ミラドライによる生活の質の向上を実感しやすいでしょう。

ミラドライが向いていない人

一方で、以下のような方はミラドライの対象外となる、または効果が限定的な場合があります

  • 妊娠中または授乳中の方
  • ペースメーカーなどの体内金属機器を使用している方
  • 施術部位に活動性の皮膚疾患(重度の湿疹など)がある方
  • 15歳未満の方(成長期の場合は効果が限定的)
  • わき以外の部位(手のひらや足の裏など)の多汗症

これらに該当する方は、代替治療法を検討する必要があります。不安な点があれば、必ず事前のカウンセリングで医師に相談しましょう。

ミラドライ治療の年齢制限

ミラドライは基本的に成人を対象とした治療法ですが、年齢に関する以下の点を考慮する必要があります

  • 15歳未満:一般的には推奨されない(成長途中で効果が安定しない)
  • 15~18歳:保護者の同意が必要で、成長の状況を考慮
  • 高齢者:基礎疾患がなければ問題なく受けられる場合が多い

若年層の場合、体の成長に伴って新たな汗腺が活性化する可能性があるため、成長が落ち着いてからの治療が推奨されます。






まとめ

今回はミラドライについて詳しく解説してきました。ミラドライとは、マイクロ波を利用して汗腺を破壊する非侵襲的な治療法です。切開手術をせずに、ワキガや多汗症の悩みを解決できる画期的な方法として多くの方に選ばれています。

効果は個人差がありますが、多くの方が汗の量や臭いが7~8割減少したと実感しています。また、その効果は半永久的に続くため、長期的に見れば非常にコストパフォーマンスの高い治療と言えるでしょう。

もし汗やニオイの悩みで日常生活に支障をきたしているなら、一度専門医に相談してみることをおすすめします。正しい知識と適切な期待値を持って治療に臨めば、汗の悩みから解放され、より自信を持った毎日を送れるようになるでしょう。

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この記事を監修したドクター

岩田 亮一

Ryoichi Iwata,MD,PhD

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医
  • 日本認知症学会
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医・指導医
  • 日本頭痛学会 認定医・指導医
  • 日本抗加齢医学会

略歴

平成18年 4月
関西医科大学附属滝井病院 研修医
平成20年 4月
岸和田市民病院脳神経外科 医員
平成22年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 病院助教
平成28年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 助教
令和元年 9月
関西医科大学附属病院脳神経外科 講師
令和 2年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 非常勤講師
令和 2年12月
いわた脳神経外科クリニック

授賞歴

平成27年 5月
第13回 櫻根啓子賞受賞
令和 2年 4月
第28回 佐々木千枝子賞
令和 2年
第26回 日本脳神経外科学会奨励賞受賞
この記事を監修したドクター

岩田 亮一

Ryoichi Iwata,MD,PhD

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医
  • 日本認知症学会
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医・指導医
  • 日本頭痛学会 認定医・指導医
  • 日本抗加齢医学会

略歴

平成18年 4月
関西医科大学附属滝井病院 研修医
平成20年 4月
岸和田市民病院脳神経外科 医員
平成22年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 病院助教
平成28年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 助教
令和元年 9月
関西医科大学附属病院脳神経外科 講師
令和 2年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 非常勤講師
令和 2年12月
いわた脳神経外科クリニック

授賞歴

平成27年 5月
第13回 櫻根啓子賞受賞
令和 2年 4月
第28回 佐々木千枝子賞
令和 2年
第26回 日本脳神経外科学会奨励賞受賞