ボトックスは、表情じわやエラの張りなどを手軽にケアできる人気の美容施術です。とはいえ、妊娠を希望している時期や授乳中である場合、どうしても安全面が気になるかもしれません。
ここでは、妊活中や授乳期のボトックスに関する考え方をわかりやすくまとめました。
目次
1. そもそもボトックスとは?
ボトックスは筋肉の動きを部分的に抑えることで、しわの原因を作る表情筋の過剰な動きをコントロールする方法です。
わずかな注射だけで、気になる悩みを軽減できる特徴があります。
施術自体は数分~十数分ほどで終わるケースが多く、翌日から通常の生活に戻りやすいメリットも大きいです。
表情じわの改善:眉間やおでこ、目尻のしわなどに適しています。
エラ張りの緩和:咬筋(こうきん)の働きを抑え、フェイスラインをスッキリ見せます。
多汗症への応用:ワキや手のひらなど汗が多い部位にも使われる例があります。
こうした施術の手軽さや効果が評価され、国内外で広く利用されている美容医療のひとつです。
2. 妊活中に気をつけるべきポイント
妊娠を望む方がボトックスを検討するとき、もっとも気になるのは「赤ちゃんへの影響はないのか」という点でしょう。下記の点を意識すると、より安心して施術を考えられます。
2-1. 妊娠超初期に注意
妊娠が判明する前のごく初期段階(生理予定日付近)は、本人がまだ妊娠に気づいていない場合があります。とくに不妊治療中や生理不順の方は、超初期である可能性がゼロではありません。
おすすめの対策例:
施術前に産婦人科で妊娠の可能性を確認する
心配がある場合は施術を先延ばしにする
2-2. 「ボトックスから妊活までの期間」はどのくらい?
実は明確なガイドラインは存在しません。動物実験では、高用量を投与した際に流産リスクなどが指摘されたケースもありますが、人間が通常施術で使う量ではっきりとした影響は報告されていないようです。
一般的な目安として
安心を優先するなら 1~3か月程度 間をあけてから本格的に妊活を始める方が多いようです。
個人差があるので、医師に「どのタイミングなら安心か」相談してみてください。
2-3. 事前相談がカギ
美容クリニックだけでなく、産婦人科の医師にもボトックス施術歴や妊活予定を共有すると対策を立てやすくなります。
カウンセリング時に伝えたいこと:
- 最近ボトックスを受けた時期
- 妊娠を希望している時期や不妊治療の進行状況
- 持病や服用中の薬の有無
2-4. 最新の研究データはどうなっているの?
近年、海外の大手製薬会社(アラガン社)が約400件の妊娠事例を29年間追跡調査しました。・結果
ボトックスを打った女性の赤ちゃんで重い奇形が起こる割合は、一般的な背景リスク(3~6%程度)と比べて大きな差は見られなかったそうです。
施術量もほとんどが通常範囲内(200単位未満)で、大半は妊娠前~妊娠初期の接種でした。
この報告から、通常の用量であれば重大なリスクはさほど高くない可能性があると考えられます。
・注意
ただし、この研究は“報告された症例”だけを集めたものであり、すべてのケースを網羅しているわけではありません。
また、妊娠後期(中期・後期)のデータは少ないため、絶対に安全とは言いきれない点にも注意が必要です。
2-5. それでも心配な方への対処法
「なるべくリスクを抑えたい」という方は、以下を検討してみると安心しやすいです。
- 産婦人科とクリニックへ相談
ボトックスを打つタイミングや用量は、妊活や授乳状況に合わせて調整が可能です。
- 少量ずつ施術する
研究では、ほとんどが200単位未満の施術量。心配ならクリニックに少量施術を相談するのも一案です。
- 妊娠後期の施術は避ける
妊娠後期に関するデータはまだ少ないため、どうしても不安なら出産後や卒乳後に検討しても遅くありません。
3. 授乳中のボトックスはどう考えればいい?
出産を終えてからボトックスを受けたいと思っていても、授乳中は赤ちゃんへの影響が気になるかもしれません。
ここでは、授乳期ならではのポイントをまとめます。
3-1. 母乳への移行はごく微量の見込み
ボツリヌストキシンは分子量が大きく、母乳に移行する量は限りなく少ないとされています。
ただし絶対に安全と言い切れるデータが十分にあるわけではないため、「なるべくリスクを避けたい」という考え方もあります。
3-2. 気になる場合は授乳のタイミングを調整
どうしても気になるときは、施術後しばらくミルクに切り替える方もいます。ただ、ボトックスの効果が出始めるタイミングや体内への吸収過程を踏まえると、一時的な対応で済むケースも少なくありません。
判断に迷ったら、クリニックでしっかりと相談すると安心です。
4. ボトックスと妊活・授乳に関するQ&A
ボトックスとライフイベントが重なる方からは、具体的な疑問がよく挙がります。
Q:妊娠中に見た目が変化し、気分が落ち込むのが嫌です。
ホルモンバランスの変化でしわやむくみが気になりやすい時期ですが、妊娠中は緊急性がない限りボトックスは避けるという医師も多いです。安定期以降や産後に再度検討する選択肢があります。
Q:ボトックスはデメリットもある?
適切な量と方法で施術を受ければ、基本的に大きなリスクは低いといわれています。ただし、内出血や軽い頭痛など、一時的な副作用はゼロではありません。信頼できる医師と相談しましょう。
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【参考文献】
- Boudreau, M. J., Johnson, C. A., Stokes, J. A., McElwee, M., Casciano, J., Sunkaraneni, S., Biesbrock, A. R., Schwartz, N. E., & Aurora, S. K. (2023). Pregnancy outcomes in patients exposed to onabotulinumtoxinA treatment: A cumulative 29-year safety update. Neurology, 101(2), e103-e113. https://doi.org/10.1212/WNL.0000000000207375