1-1 マンニトールって何?
1-1 どんな成分
マンニトールは自然界に存在する糖アルコールの一種で、昆布やきのこ類に含まれる成分です。医療分野では浸透圧性利尿剤や点滴成分として古くから使用され、安全性の高い物質として知られています。
化学的には水に溶けやすく、浸透圧を調整したり、抗酸化物質としても働きます。そのため、美容医療分野でも注入製剤に配合される機会が増えています。
1-2 美容医療におけるマンニトールの役割
美容施術におけるマンニトールの役割は主に以下の3つです:
- 抗酸化作用:注入後に発生する活性酸素を除去し、肌細胞や有効成分のダメージを防ぐ。
- 成分の安定化:ヒアルロン酸やポリヌクレオチドの分解を防ぎ、持続性を高める。
- 腫れや赤みの軽減:浸透圧の調整により、浮腫を抑える作用が期待されます。
1-3 安全性
マンニトールは点滴や注射薬にも使われており、全身投与にも耐える高い安全性が証明されています(Cherian 2024)。
食品としても医療品としても使われていて、美容目的の皮内注入にも適した成分です。
副作用のリスクも極めて低く、糖アルコールの中でも消化吸収が穏やかなため、アレルギー報告も少ないのが特徴です。
2. マンニトール配合製剤「プルリアルデンシファイ」とは?
2-1 プルリアルデンシファイに含まれる成分の特徴
肌に直接注入し、肌細胞の自己再生を促すプルリアルデンシファイというのがあります。
次世代型スキンブースターとも呼ばれ、以下の3つの成分を中心に構成されています。
- ポリヌクレオチド(PN):細胞の修復と再生を促す核酸成分。
- 非架橋ヒアルロン酸(非架橋HA):潤いとツヤを与える保湿成分。
- マンニトール:抗酸化作用で効果の持続性と安全性を高める成分。
2-2 そもそもポリヌクレオチドとは何か?
ポリヌクレオチド(PN)は、DNAを構成する物質であり、体内の細胞修復や再生をサポートする働きを持っています。もともと再生医療分野で用いられていた技術で、最近は美容分野でも注目されています。
肌に注入することで肌の細胞(線維芽細胞)を活性化し、弾力ある肌にするためのコラーゲンやエラスチンの産生を促します。
2-3 ヒアルロン酸との違いと補完関係
ヒアルロン酸は「足りない部分を埋める」即効性の高い成分。一方、ポリヌクレオチドは「肌そのものを立て直す」根本改善型です。
プルリアルデンシファイではこの両者を補完的に配合することで、ふっくら感と再生力の両立が図られています。
2-4 他の美容注入とどう違う?比較でわかる独自性
他の美容注入(一般的なフィラーやPRP注入)と比べても、プルリアルデンシファイは以下の点で差別化されています:
- ダウンタイムが短い
- ナチュラルな変化
- 炎症リスクが低い(マンニトールによる)
「疲れて見える顔」「くすみ」「乾燥小じわ」といった年齢サインが出始めた肌に適しています。
3. 他のPN製剤と何が違う?リジュランとの比較
3-1 リジュランとの共通点と違い
- 共通点:どちらもPNを配合した肌再生注入製剤で、細胞を活性化し自然なエイジングケアを目指す。
- 違い:
リジュラン:PN
※費用としては、リジュランと比較すると、プルリヤルデンシファイの方が高価。
3-2 「自然な若返り」を目指す人に向いているのはどっち?
リジュランは主に目元や細かいシワの改善に向いており、より繊細なケアに適しています。
一方、プルリアルデンシファイは顔全体のトーン改善や乾燥・ハリ不足にも効果があり、「肌そのものの底上げ」を望む方におすすめです。
3-3 マンニトールの効果
プルリヤルデンシファイは、マンニトールが含まれているので、ヒアルロン酸の分解が抑制され効果の持続性が高い。また、痛みが抑制される。
4. 効果が出るまでの期間と持続性
4-1 実感までのスケジュール感(施術回数と頻度)
初回は2〜3週間おきに3回程度が推奨されます。早い方では1回目からツヤやなめらかさの変化を感じるケースもあります。
肌質改善やコラーゲン産生の促進といった深い変化は、施術2〜4週後に現れやすく、回数を重ねることでより安定します。
4-2 どれくらい持つ?持続性とメンテナンスの目安
持続期間は約3〜6か月とされており、ライフスタイルや肌質によって差があります。
その後は3〜6か月に1回の頻度でメンテナンス施術を行うことで、良好な肌状態を維持しやすくなります。
4-3 一緒に取り入れたいスキンケア・美容習慣
- 低刺激かつ保湿力の高いスキンケア製品を選ぶ
- ビタミンCやペプチド系の美容液で再生力をサポート
- 日焼け止めは毎日。UVケアで施術効果を守る
- 過度なマッサージや摩擦は控える
よくある質問(Q&A)
痛みはどれくらい?麻酔は必要?
施術中はごく細い針での注入となり、軽いチクっとした痛み程度です。クリニックでは表面麻酔(クリーム)やアイスパックなどで痛みを和らげる工夫をしています。
メイクや洗顔はいつからOK?
洗顔は当日の夜から、メイクは翌日から可能なケースがほとんどです。ただし、注入部位に赤みや刺激がある場合は、摩擦を避けてやさしく行ってください。
ヒアルロン酸注射やボトックスとの併用は?
はい、併用は可能です。むしろ目的が異なるため、併用することでより自然で総合的な若返りが期待できます。
たとえば、ボトックスで表情ジワを抑えながら、プルリアルデンシファイで肌質改善を図るといった施術がよく行われています。施術の順番や間隔については医師の指導を仰ぎましょう。
大阪 布施でのお肌の相談なら、私たちM&B美容皮フ科クリニックにお任せください。
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参考文献
Cherian P, Bergfeld WF, Belsito DV, et al. (2024) Safety Assessment of Mannitol, Sorbitol, and Xylitol as Used in Cosmetics. International Journal of Toxicology. 44(1_suppl):22S-43S. doi:10.1177/10915818241297097