もう二度と失敗しない!ミュゼプラチナムの悪夢から学ぶ、安心・安全な脱毛サロンの選び方|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

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もう二度と失敗しない!ミュゼプラチナムの悪夢から学ぶ、安心・安全な脱毛サロンの選び方

「ミュゼプラチナム」という名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
一時は全国に多くの店舗を展開し、美容脱毛の代名詞とも言える存在でした。しかし、その「ミュゼプラチナム」の運営会社が破産手続きを開始したというニュースは、多くの人に衝撃を与えました。

この事態は、単なる一企業の倒産に留まらず、美容業界全体、そしてそこで働く人々の労働環境にまで大きな波紋を広げています。
この記事では、なぜ「ミュゼ」がこのような事態に至ったのか、そしてこの出来事が私たちに何を問いかけているのかを、考察します。

1. 人気脱毛サロン「ミュゼプラチナム」に何が起こったのか?

 

1-1. 「ミュゼ」運営会社が破産に至るまでの経緯と負債の規模

「ミュゼプラチナム」の運営会社であるMPHは、2025年8月18日に東京地方裁判所から破産手続き開始決定を受けました。この決定により、負債総額は約260億円にも上り、顧客や従業員を含む債権者は延べ約123万人に及ぶという巨大な問題が明らかになりました。今年3月末以降、ミュゼの全店舗が休業する事態となり、多くの利用者が混乱を経験されています。これは、日本を代表する脱毛サロンが、突然サービスを停止するという、想像を絶する事態だったと言えるでしょう。元従業員の方からは「不安なんていうものじゃないくらい、もう毎日毎日が地獄のような日々でした」という声も聞かれます

1-2. 「ミュゼ」が抱えていた「前払いシステム」という諸刃の剣

ミュゼプラチナムを含む多くの脱毛サロンは、お客様から数年分や複数回分の施術料を前受金として受け取る経営手法を採っていました。このシステムは、事業拡大期には多額の現金が一度に手に入るため、広告宣伝や新規出店を加速させる強力な武器となります。実際にミュゼは、この前払い制度を導入し、複数回分の施術料を一括で受け取ることで、店舗展開や採用に必要な資金を先行確保し、2014年には売上約386億円、最終利益11億円超えを記録するほどに成長しました

しかし、この前払いシステムは「諸刃の剣」でもあります。契約が取れれば取るほど、将来の施術費用(サロン側から見れば債務)が膨らんでいくため、事業拡大が止まると資金繰りが急速に悪化する原因となるのです。ミュゼは売上が上がっていても、実際には手元の現金がない「黒字倒産」のような状況に陥っていたとされています。この問題は、脱毛サロン業界全体に共通する構造的なリスクとして、長らく指摘されていました

1-3. 「ミュゼ」親会社の度重なる変遷と、その背景にある疑惑

ミュゼの親会社が過去10年間に4回も変わったという事実は、非常に異常な事態です。出版社の秀和システムや電機メーカーの船井電機といった、美容脱毛事業とは一見関係のない異業種が、なぜかミュゼを買収するという、理解しにくい事業展開が見られました。船井電機は以前、ブラウン管テレビやテレビデオを製造していた会社です

これらの買収の背後には、ミュゼが前払いシステムで蓄積した多額の現金や、100万人以上にも上る膨大な顧客データ、さらには高いブランド知名度といった「資産」を狙う意図があったと推測されています。慢性的な赤字に苦しむミュゼが、なぜこれほど多くの企業に買収対象として優秀だと見なされたのか、それは未消化の前受け金という大きな資金源と、顧客情報が広告業界で「金のなる木」と高く評価されていたためです。結果として、ミュゼは買われては売られ、分割され、再編され、社長も株主も目まぐるしく入れ替わる中で、まるで「玉つき」のように転がされ続けてきたと言えるでしょう


2. 「ミュゼ」の破産が浮き彫りにした美容業界と働く人の課題

ミュゼの破産は、美容業界全体、特に脱毛サロン業界が抱える構造的な問題と、そこで働く人々の過酷な実態を浮き彫りにしました。

2-1. 「ミュゼプラチナム」相次ぐ破産が引き起こした顧客への影響と業界の信用失墜

ミュゼの破産により、約120万人を超える契約者が被害を受け、社会問題化しています。数百万円を支払ったにもかかわらず施術を受けられなかったという深刻な声も多数聞かれ、「#ミュゼ返して」というハッシュタグがSNSで急増するなど、多くの不満が爆発しました。消費者生活センターへの相談件数も急増しているのが現状です

ミュゼだけでなく、銀座カラーやC3、アリシアクリニックなど、他の大手脱毛サロンも同様の前払いシステムで事業拡大した後、相次いで破産しており、美容業界における「勝者なき消耗戦」の実態が明らかになりました。この状況は、美容業界全体、特に前払いシステムを採用しているサロンへの信用を大きく揺るがしています。利用者側からは「美容術で先払い禁止の法律作れよ医療じゃないんだからさ何度悲劇繰り返すの」といった、法規制を求める声も上がっています

2-2. 「ミュゼ」元従業員が直面した賃金未払いの現実と過酷な労働環境

「ミュゼ」の運営会社MPHでは、従業員への給与未払いが常態化し、今年3月末以降は全店舗が休業する事態に至りました。未払い賃金は、最終的に約9億円から9億8000万円に上るとされています。元従業員は「3ヶ月以上の給料未払いということは本当に生活がままならない」と語っています

求人広告では「ノルマなし」「全身脱毛無料」「社宅補助あり」などが謳われ、多くの若者が魅力を感じて入職しましたが、実際には月250万円の売上ノルマ(実質的な目標)が存在し、未達成の場合はインセンティブがカットされるなど、過酷な労働環境が続いていました
ボーナスや退職金制度は縮小・形骸化し、慢性的な人手不足から有給休暇の取得も困難な状況だったと報じられています


さらに、当時の社長は説明会で「売上がなければ給料は出ない」「皆さんに責任がある」と発言し、従業員に責任を押し付ける態度を見せました。この発言は、生活に直結する問題を抱える多くのスタッフに絶望を与え、言葉を失わせるものでした

2-3. 「ミュゼ」事例から考える、美容サロンにおける利用者・従業員保護の重要性

相次ぐ脱毛サロンの破産で多くの契約者が被害を被り、今回の事例では従業員にも被害が及んだことを受け、前払い契約のリスクや、契約者情報の取り扱い、そして美容サロンにおける規制のあり方について、本格的な議論が必要であると指摘されています
従業員が自ら東京地裁に第三者破産を申し立てるという異例の事態に発展しました

これは、経営陣が破産申請を行わず、給与未払いが放置されたままだったため、従業員自らが債権者として法的措置を講じたものです
。この破産手続き開始決定により、国の「未払賃金立替制度」が適用される見込みとなり、従業員にとって賃金が支払われる可能性が高まりました。元社長も、会社に資金がないため給料が直接支払われることはないが、立替制度の適用を最優先に進めていくと述べています。今回の件は、企業の経営体制や契約システムだけでなく、利用者と従業員が守られるための社会全体の仕組みを見直す必要があることを改めて浮き彫りにしました


3. 「ミュゼ」契約者・元従業員のための具体的な対策と今後の展望

ミュゼの破産という厳しい現実の中で、今、契約者の方々や元従業員の方々がどのような行動を取れるのか、そして今後何が期待できるのかを具体的に説明します。

3-1. 「ミュゼ」の未消化契約を救済する動きと利用者ができること

脱毛が中断されてしまった「ミュゼプラチナム」の契約者向けに、都度払いで脱毛を継続できる特別救済プランを提供するクリニックが出てきています。例えば、渋谷三丁目クリニックでは、「ミュゼプラチナム救済プラン」として、脱毛が中途半端に終わってしまった方や、サロン脱毛の効果に満足できなかった方のために、都度払いで医療脱毛を受けられる特別価格のプランを提供しています
これらのプランは、ミュゼから未消化分の返金がされない可能性を考慮し、通常価格よりも割安な特別価格で提供されることがあります。救済プランを利用する際には、ミュゼでの施術履歴を証明できる契約書や支払い証明書、身分証明書が必要となる場合が多いため、これらの書類を準備しておくことが重要です

3-2. 「ミュゼ」の未払い賃金を受け取るための手続きと国の制度

破産手続き開始決定が出たことにより、国の「未払賃金立替制度」が適用される見込みとなり、従業員にとって賃金が支払われる可能性が高まりました。この制度は、企業が倒産した場合に、労働者の未払い賃金の一部を国が立て替えて支払うものです
元社長も、会社に資金がないため給料が直接支払われることはないものの、この立替制度の適用を最優先に進めていくと述べています。2024年度には、この制度が適用された企業は2,623件、支給された労働者は10年ぶりに3万人を超えている実績があります。元従業員の方々は、この制度を活用するための手続きについて、専門家や労働局に相談することをお勧めします。

3-3. 「ミュゼ」ブランドの今後と、美容業界が直面する課題

一部のミュゼのサービスは、「どこでもミュゼ」「新生ミュゼ」といった別会社へ引き継がれる動きが見られます。しかし、既存契約の扱いについては不透明な部分も多く、今後の動向を注視する必要があります。今回の件は、企業の経営体制や前払い契約システムの問題だけでなく、利用者と従業員が守られるための社会全体の仕組みを見直す必要があることを、改めて浮き彫りにしました
今後、美容業界は、このような大規模な破産が相次いだことで、消費者からの信用回復という大きな課題に直面するでしょう。業界全体で、透明性の高い経営や、利用者のリスクを低減する料金体系の導入などが求められていくと考えられます。
 

Q&A

ミュゼの件を受けて、多くの方から寄せられる疑問にお答えします。安心して脱毛の選択ができるよう、正しい知識を身につけていきましょう。

「ミュゼプラチナム」の施術は途中でストップした場合、返金は可能ですか?

ミュゼにおいては、予約が取れない、返金されないといった不満が爆発し、SNSでは「#ミュゼ返して」という投稿が急増しました。数百万円を支払ったにもかかわらず施術を受けられなかったという深刻な声も聞かれ、消費者生活センターへの相談件数も急増しています。現在のところ、返金が難しいケースが多いのが現状です。運営会社MPHの元社長も「会社としての資産はない」「口座にもゼロ」と語っており、会社からの直接の返金は期待できない状況です。そのため、代替の救済プランなどを検討する方が現実的な解決策となるでしょう。

「ミュゼプラチナム」のサービス内容と料金体系はどのようなものでしたか?

ミュゼでは、全身脱毛、顔、VIO(デリケートゾーン)、うなじ、脇、腕、足など、多岐にわたる部位の美容脱毛コースを提供していました。例えば、全身スキンケア美肌脱毛コース(顔・VIO除く)、ハイジニーナ7美容脱毛コース、フェイシャル美容脱毛コースなどがありました
脱毛に加えて、フェイシャルエステも提供しており、美肌、美白、毛穴ケア、リフトケアといった目的別のコースがありましたまた、施術時にはiPS細胞培養上清液(保湿成分)配合の美容液やローションが無料で使用され、追加料金は一切かからない点が特徴でした

今後、脱毛サロンを選ぶ際に「ミュゼプラチナム」の教訓から何を学ぶべきか?

「ミュゼ」の事例は、長期の前払い契約には大きなリスクが伴うことを明確に示しています。今後、脱毛サロンを選ぶ際には、以下の点に特に注意を払うことが重要です。

契約内容の徹底的な確認: 契約する前に、必ず契約書の内容を細かく確認し、施術期間、回数、有効期限、解約条件、返金ルールについて、詳細な説明を十分に受けてください。曖昧な説明を避け、納得いくまで質問しましょう。
都度払いの選択肢の検討: 前払いによるリスクを避けるため、施術ごとに料金を支払う都度払いのプランや、短期間の契約、少ない回数のコースから始めることを検討しましょう
企業の経営状況の確認: 企業の経営が安定しているか、過去にトラブルがないかなどを確認することも大切です。インターネット上の口コミだけでなく、客観的な情報源も参考にしてください。
顧客・従業員保護の体制: 契約者情報や個人情報の取り扱いが適切か、従業員の労働環境が適切に保たれているかなども、サービスの品質に直結する重要な要素です。
脱毛は長期的なサービスになることが多いため、目先の安さだけでなく、サロンの信頼性や経営の安定性を総合的に判断することが、安全で後悔のない脱毛を実現するための鍵となります。
 

まとめ

「ミュゼプラチナム」の破産は、美容脱毛業界に大きな衝撃を与え、多くの利用者と従業員に深い傷を残しました。この出来事は、前払いシステムが持つリスク、企業のガバナンスの問題、そして働く人々の労働環境の課題を浮き彫りにしました
しかし、この教訓を活かすことで、私たちはより安全で安心できる美容脱毛の未来を築くことができます。これからは、契約前にサロンの信頼性や経営状況をしっかり見極めること、そしてリスクの少ない都度払いや短期間の契約を検討することが賢明な選択となるでしょう

また、この問題は、私たち一人ひとりが消費者として、あるいは働く者として、企業の透明性や社会的な責任を問いかける重要性を再認識させてくれました。
美容は、私たちの心と体を豊かにする大切なものです。
誰もが安心して美容を楽しめる社会の実現に向け、今回のミュゼの教訓を活かしていくことが重要です。




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この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科
この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科