眉間のヒアルロン酸注入|効果とリスク、ボトックスとの徹底比較|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

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眉間のヒアルロン酸注入|効果とリスク、ボトックスとの徹底比較

眉間のシワが気になり始めた方にとって、ヒアルロン酸注射は有効な方法の一つです。無表情時にも目立つ深いシワを内側からふっくらと押し上げることで、若々しい印象を取り戻すことができます。しかし、眉間は血管が複雑で、注射時に血管閉塞など重篤な副作用が起こる可能性もあります。この記事では、眉間へのヒアルロン酸注射の効果や持続期間、気をつけるべきリスクについて詳しく解説し、ボトックス注射との違いも比較してご紹介します。安全に施術を受けるためのクリニック選びのポイントもお伝えしますので、納得のいく治療選択にお役立てください。

眉間のシワができる原因

眉間のシワは、加齢とともに多くの方が経験する悩みの一つです。シワが深くなると、疲れた印象や怒っているような表情に見えてしまうため、適切な改善方法を知ることが大切です。

眉間にシワができる主な原因

眉間のシワは、主に3つの要因が重なって形成されます。まず、加齢や紫外線の影響によって肌の弾力が低下することです。コラーゲンやエラスチンといった、肌のハリや弾力を保つ成分が減少すると、皮膚が薄くなり、シワができやすくなります。

次に、日常の表情の癖が大きな原因となります。集中して作業をしている時やスマートフォンを見ている時など、無意識のうちに眉を寄せる動作を繰り返すことで、表情筋との関係性によってシワが深く刻まれていきます。

そして、眉間は皮脂腺が少なく乾燥しやすい部位であることも、シワ形成を助長する要因です。潤い不足により肌の柔軟性が失われ、一度できたシワが定着しやすくなってしまいます。

放置するとどうなるのか

眉間のシワを放置すると、時間の経過とともにより深く刻まれていきます。最初は表情を作った時だけ現れる動的なシワが、やがて無表情時にも目立つ静的シワの状態に変化します。

深いシワは見た目年齢を実年齢よりも老けて見せるだけでなく、周囲に与える印象も変えてしまいます。常に眉をひそめているような表情に見えることで、近寄りがたい印象を与えてしまう可能性もあります。


眉間のヒアルロン酸注射による効果

眉間へのヒアルロン酸注射は、深く刻まれたシワを根本的に改善する治療法として注目されています。注入されたヒアルロン酸が皮膚を内側から押し上げることで、自然な仕上がりを実現できます。

ヒアルロン酸注射の仕組みと効果

ヒアルロン酸は、もともと人間の体内に存在する成分で、水分を保持する能力に優れています。眉間のシワの溝部分にヒアルロン酸を注射すると、皮膚がふっくらと押し上げられ、シワが目立たなくなります。

この治療法は、無表情時にも深いシワがある方に特におすすめです。ボトックス注射では改善が難しい、既に定着してしまった静的なシワに対して高い効果を発揮します。

施術後は、表情が明るく見え、若々しい印象を与えることができます。また、眉間のシワが改善されることで目元が開きやすくなり、顔全体がリフトアップした印象も得られます。

持続期間とメンテナンス

眉間のヒアルロン酸注射の効果持続時間は、一般的に6ヶ月から12ヶ月程度です。使用するヒアルロン酸製剤の種類や個人の代謝速度によって、持続期間には個人差があります。

効果が永久的ではないため、定期的なメンテナンス頻度として年に1〜2回の施術が必要になります。ただし、施術をやめても体に悪影響はなく、効果が徐々に消えて元の状態に戻るだけなので安心です。

継続的に施術を受けることで、シワの進行を防ぎ、常に若々しい印象を維持することができます。若返り効果を長期間にわたって実感したい方には、計画的なメンテナンススケジュールをおすすめします。


眉間ヒアルロン酸注射のリスクと注意すべき副作用

眉間へのヒアルロン酸注射には、他の部位よりも注意すべきリスクがあります。この部位は血管が複雑に走っており、施術時に重篤な副作用が起こる可能性があることを理解しておく必要があります。

血管閉塞による深刻なリスク

眉間のヒアルロン酸注射で最も警戒すべきは、動脈塞栓という血管閉塞リスクです。ヒアルロン酸が誤って動脈に入り詰まると、周囲の組織が血流を失い、組織の壊死が起こる恐れがあります。

特に深刻なのが失明のリスクです。眉間周辺の動脈は目に栄養を送る血管と近接しており、血流が遮断されると最悪の場合、失明に至る可能性があります。これは非可逆的な合併症であり、一度起こってしまうと元に戻すことができません。

また、血管が詰まることで皮膚が酸素や栄養を得られなくなり、壊死のリスクも生じます。皮膚の壊死が起こると、跡が残ったり、追加の治療が必要になったりする場合があります。

一般的な副作用とダウンタイム

重篤なリスク以外にも、一般的な副作用として腫れ、赤み、内出血などが現れることがあります。これらの症状は通常、数日から1週間程度で改善します。

稀に、注射部位にしこりや硬結ができる場合があります。適切な技術で施術されればこのようなトラブルは起こりにくいですが、万が一発生した場合は医師に相談し、必要に応じて修正治療を受けることが大切です。

痛み・腫れ対策として、施術後は冷却や安静を心がけ、医師の指示に従ったアフターケア方法を実践することが重要です。


ボトックス注射との比較

眉間のシワ治療には、ヒアルロン酸以外にもボトックス注射という選択肢があります。それぞれの特徴を理解して、自分の症状に最適な治療法を選ぶことが重要です。

ヒアルロン酸とボトックスの仕組みと使い分け

ボトックス注射は、表情筋の動きを一時的に抑制することでシワを改善する治療法です。筋肉の収縮を弱めることで、表情を作った時にできるシワを予防・改善します。

ボトックス注射との比較では、適応する患者さんのタイプが大きく異なります。ボトックスは表情を作った時にシワができるが、無表情では気にならない方に適しています。一方、ヒアルロン酸は既に定着した深いシワがある方に効果的です。

つまり、シワの種類によって最適な治療法が決まります。動的なシワにはボトックス、静的なシワにはヒアルロン酸が基本的な使い分けとなります。

効果持続期間とメンテナンス

効果の持続期間においても両者には違いがあります。ボトックス注射の効果は約3〜6ヶ月で、ヒアルロン酸よりもやや短期間です。効果が薄れてくると筋肉の動きが徐々に回復し、再びシワが現れ始めます。

ヒアルロン酸の場合は6〜12ヶ月程度効果が持続するため、メンテナンスの頻度はヒアルロン酸の方が少なくて済みます。ただし、個人差や使用する製剤によって持続期間は変わることも覚えておきましょう。

リスクと副作用の比較

ボトックス注射のリスクとして最も注意すべきは、効きすぎによる表情の不自然さです。眉をひそめる動きが完全に失われたり、広範囲に作用してしまうと、まぶたが重くなり目が開きづらくなることがあります。

ヒアルロン酸の血管閉塞リスクと比較すると、ボトックスは生命に関わる重篤な合併症は少ないものの、表情への影響が長期間続く可能性があります。どちらの治療法も、経験豊富な医師による施術を受けることが安全性対策として最も重要です。


施術料金の相場と費用対効果

眉間のシワ治療を検討する際、料金も重要な判断材料の一つです。ヒアルロン酸とボトックスの施術料金相場を比較して、長期的な費用対効果も含めて検討しましょう。

ヒアルロン酸注射の料金

眉間のヒアルロン酸注射は、使用する製剤によって料金が異なります。高品質なヒアルロン酸製剤であるボリューマXC、ボリフトXC、ボルベラXCは、各1本(1.0cc)あたり税込96,800円が相場となっています。

注射方法によっても料金が変わり、カニューレという特殊な針を使用する場合は税込2,750円、極細針を使用する場合は税込550円の追加料金がかかることが一般的です。

年間のメンテナンス費用を考えると、年1〜2回の施術で約10〜20万円程度が目安となります。長期的に見れば決して安い投資ではありませんが、得られる若返り効果を考慮すれば、多くの方が満足される結果となります。

ボトックス注射の料金

ボトックス注射の料金は、使用する製剤によって大きく異なります。韓国製のボトックスは税込7,480円と比較的リーズナブルで、アラガン製(米国製)は税込10,780円とやや高めの設定です。

ボトックスは3〜6ヶ月ごとに施術が必要なため、年間では2〜4回の施術が必要になります。韓国製を選択した場合は年間約1.5〜3万円、アラガン製では約2〜4万円程度の費用がかかります。

短期的にはボトックスの方が費用を抑えられますが、長期的な効果や満足度を考慮すると、症状に応じて最適な治療法を選択することが重要です。


安全な施術を受けるためのクリニック選びと注意点

眉間のヒアルロン酸注射を安全に受けるためには、適切なクリニック選びが何より重要です。特に眉間は高リスク部位であるため、十分な経験と知識を持った医師による施術を受けることが必須となります。

信頼できる医師とクリニックの見分け方

おすすめクリニック選び方として、まず医師の経験と専門性を確認しましょう。美容皮膚科や形成外科の専門医資格を持ち、ヒアルロン酸注射の施術実績が豊富な医師を選ぶことが大切です。

特に眉間の解剖学的知識と血管の流れを熟知している医師による施術を受けることで、リスクを最小限に抑えることができます。医師の経歴や症例数、学会発表の実績なども参考になります。

クリニックの設備も重要なポイントです。万が一トラブルが発生した際の対応体制が整っているか、緊急時の医療機器が揃っているかなどを確認することが大切です。

カウンセリングで確認すべきポイント

施術前のカウンセリングでは、シワの状態を詳細に診断したうえで、ヒアルロン酸注射とボトックス注射のどちらが自分に合っているかをきちんと判断・提案してくれるかを確認しましょう。

リスクや副作用について詳しい説明があるか、万が一トラブルが発生した場合の対応方法について明確に説明してくれるかも重要です。料金体系が明確で、追加費用の説明も十分に行われているかも確認しておきましょう。

また、失敗例・修正方法についても質問し、万が一の際の対応策について聞いておくことをおすすめします。誠実に対応してくれる医師であれば、このような質問にも丁寧に答えてくれるはずです。

施術後のアフターケア

施術後は医師の指示に従った適切なアフターケア方法を実践することが重要です。腫れや痛みを最小限に抑えるため、施術当日は激しい運動や入浴、アルコール摂取を控えましょう。

異常を感じた場合は、早期の医療処置が必要です。注射部位の強い痛み、色の変化、視界の異常などがあれば、すぐに医師に連絡を取りましょう。早期対応により、重篤な合併症を防ぐことができる場合があります。

定期的な経過観察も大切です。施術後1週間、1ヶ月後などの定期チェックを受けることで、経過が順調かどうかを確認し、必要に応じて追加の処置を受けることができます。


まとめ

眉間のヒアルロン酸注射は、深く刻まれたシワを効果的に改善できる治療法ですが、血管閉塞や失明といった重篤なリスクも存在する施術です。ボトックス注射との比較では、静的なシワにはヒアルロン酸、動的なシワにはボトックスが適しており、それぞれ異なる特徴と効果持続期間があります。

安全に施術を受けるためには、眉間の解剖学を熟知した経験豊富な医師選びが最も重要であり、適切なカウンセリングとアフターケアが欠かせません。料金面では長期的な視点で費用対効果を検討し、自分の症状と予算に合った治療法を選択することが大切です。

眉間のシワでお悩みの方は、まず信頼できるクリニックでの専門医による詳しいカウンセリングを受けて、あなたに最適な治療プランを相談してみることをおすすめします。

この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科
この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科