<h1 data-lazy-src=

〒577-0056 大阪府東大阪市長堂1-2-1 A+FUSEビル5F

美容トピックス TOPICS

ヒアルロン酸注入をやめた方がいい理由とリスクを徹底解説

美容皮膚科で人気のヒアルロン酸注入ですが、一方で「中止したほうがよい」との意見もあります。施術を検討中・継続中の方にとっては、リスクやデメリットを把握することが重要です。本記事では、ヒアルロン酸注入を中止すべきとされる主な理由、注入を中止した際の経過、安全な中止方法まで、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。

ヒアルロン酸注入を控えた方がいい理由

ヒアルロン酸注入が人気の美容施術である一方で、やめた方がいいという意見も存在します。その背景には、いくつかの重要な理由があります。

医師の技術力に結果が大きく左右される

ヒアルロン酸注入は、医師の技術によって仕上がりが大きく変わる施術です。注射針の刺し方、注入する角度、量の調整など、細かな技術が必要になります。

経験の浅い医師や技術力の不足した医師が施術を行うと、左右差が生じたり、不自然な膨らみができたりする可能性があります。また、失敗事例では、想定していた仕上がりとは大きく異なる結果になってしまうこともあります。

信頼できる技術力を持った医師を見つけることが難しい場合、施術を避ける方が安全と言えるでしょう

定期的な再注入による経済的負担

ヒアルロン酸は体内で自然に分解される物質のため、効果持続期間には限りがあります。一般的に6か月から1年程度で効果が薄れてくるため、状態を維持するには定期的な再注入が必要になります。

1回の施術費用は数万円から十数万円程度かかることが多く、年に数回の施術を継続すると、経済的負担は相当なものになります。長期間にわたる継続的な費用を考えると、経済的な理由でやめた方がいいと判断される方も少なくありません。

稀に起こる重篤な副作用

ヒアルロン酸注入は比較的安全な施術とされていますが、稀に重篤な副作用が起こる可能性があります。

最も深刻な合併症として血管閉塞があります。これは注入したヒアルロン酸が血管を圧迫したり、血管内に入り込んだりすることで起こります。特に目の周りへの注入では、最悪の場合失明に至る危険性も指摘されています。

またアレルギー反応も、頻度は低いものの完全に否定できません。これらのリスクを考慮すると、施術を避けるという選択も理解できます。

不自然な見た目になる可能性

過度な注入や安価な製剤の使用により、不自然な仕上がりになることがあります。頬がパンパンに腫れたような見た目になったり、注入部位にしこりができたりすることもあります。

このような状態になると、人工的で不自然な印象を与えてしまい、周囲の人に気づかれやすくなります。自然な美しさを求める方にとって、このリスクは大きな懸念材料になるでしょう。


ヒアルロン酸注入が向かない人

ヒアルロン酸注入は人によって向き不向きがあります。そのため、特定の条件に当てはまる方は、やめた方がいいと言えるでしょう。

信頼できるクリニックが近くにない場合

ヒアルロン酸注入は医師の技術に大きく依存する施術です。自宅や職場から通いやすい場所に、信頼できる技術を持った医師がいるクリニックがない場合、遠方のクリニックに通うことになります。

万が一トラブルが起きた時のアフターケアや、定期的なメンテナンスを考えると、アクセスの良い場所に信頼できるクリニックがあることは重要です。この条件を満たせない場合は、施術を見送る方が賢明です。

継続的な費用負担が困難な場合

ヒアルロン酸の効果を維持するには、定期的な再注入が必要です。一時的な出費ではなく、継続的な費用がかかることを十分に理解し、経済的に無理のない範囲で施術を受けることが大切です。

家計に無理をしてまで美容施術を続けることは、精神的な負担になる可能性があります

たるみの根本的な改善を求めている場合

ヒアルロン酸注入は、ボリュームを足すことで一時的にたるみを目立たなくする効果はありますが、皮膚のたるみ自体を根本的に改善する治療ではありません。

重度のたるみや皮膚の余剰がある場合、ヒアルロン酸注入では十分な効果が得られない可能性があります。このような場合は、フェイスリフト手術やハイフ治療など、他の治療法を検討する方が適切です。


ヒアルロン酸注入を中止した後の変化

ヒアルロン酸注入を中止した場合、どのような変化が起こるのかを理解しておくことは重要です。

ヒアルロン酸の自然吸収プロセス

ヒアルロン酸は体内にもともと存在する成分のため、注入されたヒアルロン酸も時間とともに自然に分解・吸収されます。このヒアルロン酸自然吸収のプロセスは個人差がありますが、一般的に6か月から1年程度で完了します。

分解の速度は、注入部位、注入量、個人の代謝能力などによって変わります。代謝が活発な方やよく動かす部位(口元など)では、比較的早く分解される傾向があります。

見た目の変化と心理的な影響

ヒアルロン酸が吸収されていく過程で、注入前の状態に戻っていきます。ボリュームアップしていた部分が徐々に元に戻り、小じわやくぼみが再び目立つようになります。

この変化により、一時的に老けて見えたり、疲れた印象になったりすることがあります。特に長期間ヒアルロン酸注入を継続していた方は、変化をより強く感じる可能性があります。

このようなヒアルロン酸依存のような状態になると、やめるタイミングを見つけるのが難しくなることもあります

肌質の変化

長期間の注入後は、ヒアルロン酸の保湿効果がなくなるため肌の乾燥を感じやすくなります。

また、注入部位の皮膚が一時的に薄く感じられたり、ハリの低下を実感したりする方もいらっしゃいます。ただし、これらの変化は一時的なものであり、適切なスキンケアを継続することで改善していくことが期待できます。


ヒアルロン酸注入に関する誤解

ヒアルロン酸注入について、さまざまな誤解が広まっているのも事実です。正しい情報を理解することで、適切な判断ができるようになります。

顔がパンパンになるという誤解

ヒアルロン酸を注入すると必ず顔がパンパンに腫れるという誤解がありますが、これは正しくありません。適切な量を適切な技術で注入すれば、自然な仕上がりが可能です。

不自然に腫れて見える原因は、過度な注入や技術の未熟さにあります。経験豊富な医師による施術では、このようなトラブルは避けることができます。

必ずしこりができるという誤解

ヒアルロン酸を注入した後に必ずしこりができるという心配も、過度な不安と言えるでしょう。適切な製剤を適切な手法で注入すれば、しこりのリスクは大幅に低減できます。

しこりが形成される主な原因は、質の低い製剤の使用や、注入技術の問題、術後のケア不足などです。信頼できるクリニックを選ぶことで、これらのリスクは最小限に抑えられます。

身体に有害という誤解

ヒアルロン酸は私たちの体内にもともと存在する成分であり、基本的には安全性の高い物質です。医療用に使用されるヒアルロン酸は、厳格な品質管理のもと製造されており、適切に使用すれば身体への害は最小限に抑えられます。

ただし、個人の体質や施術時の状況によっては、予期しない反応が起こる可能性もあるため、事前のカウンセリングが重要になります。

血管閉塞や失明が頻繁に起こるという誤解

血管閉塞や失明などの重篤な合併症は、確かに報告されていますが、その頻度は極めて稀です。適切な解剖学的知識を持った医師が、正しい手法で施術を行えば、これらの危険性を大幅に低減できます。

リスクを完全にゼロにすることはできませんが、過度に恐れる必要もありません。重要なのは、リスクを理解した上で信頼できる医師を選ぶことです。


ヒアルロン酸注入の安全な中止方法

ヒアルロン酸注入をやめる決断をした場合、どのように中止すればよいのでしょうか。安全で効果的なタイミングと方法について説明します。

段階的な中止が理想的

長期間ヒアルロン酸注入を行っていた方は、急に完全に中止するのではなく、段階的に減らしていく方法がおすすめです。注入量を徐々に減らしたり、注入間隔を長くしたりすることで、見た目の急激な変化を抑えることができます。

このアプローチにより、心理的な負担も軽減し、自然な状態への移行をスムーズに行うことが可能になります。

医師との相談が大切

ヒアルロン酸注入の中止を検討する際は、必ず施術を行っている医師に相談しましょう。現在の状態、これまでの施術履歴、今後の方針について詳しく話し合うことが大切です。

医師は専門的な知識をもとに、最適な中止方法や代替治療の提案をしてくれます。一人で判断せず、専門家のアドバイスを求めることが重要です。

中止後のスキンケアのポイント

ヒアルロン酸注入をやめた後は、より丁寧なスキンケアが必要になります。特に保湿ケアを重点的に行い、肌の水分量を保持することが大切です。

セラミドやヒアルロン酸を含む化粧品、ビタミンC誘導体、レチノールなどの美容成分を含むスキンケア製品を取り入れることで、肌の状態を改善していくことができます。

適切なスキンケアにより、ヒアルロン酸注入に頼らない健やかな肌を育てることが可能です


ヒアルロン酸注入の代替治療とセルフケア

ヒアルロン酸注入をやめると決めた方のために、代替治療やセルフケア方法をご紹介します。

他の美容医療による代替治療

ヒアルロン酸注入以外にも、さまざまな美容医療の選択肢があります。例えば、ハイフ(HIFU)治療は、超音波を使ってコラーゲンの生成を促し、自然なリフトアップ効果が期待できます。

また、ボトックス注射は表情筋の動きを抑制することで、表情じわの改善に効果的です。レーザー治療やフォトフェイシャルなどの光治療も、肌質改善に有効な選択肢となります。

これらの治療は、ヒアルロン酸注入とは異なるメカニズムで効果を発揮するため、より自然で持続性のある結果が期待できる場合があります。

日常的なセルフケア

美容医療に頼らずとも、日常的なセルフケアで肌の状態を改善していくことは可能です。まず基本となるのは、正しい洗顔と保湿です。

紫外線対策も欠かせません。日焼け止めを毎日使用し、帽子や日傘なども活用して、紫外線による肌老化を防ぎましょう。また、十分な睡眠とバランスの取れた食事も、美しい肌を保つための基本です。

美容成分を活用したホームケア

市販の化粧品にも、効果的な美容成分が配合されたものが多く販売されています。ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどの保湿成分、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドなどの美白・抗酸化成分を含む製品を選ぶとよいでしょう。

レチノールや各種ペプチドなどのエイジングケア成分も、継続使用により肌の改善効果が期待できます。ただし、これらの成分は肌に刺激を与える場合もあるため、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。


後悔しないための判断ポイント

ヒアルロン酸注入を続けるか、やめるかで迷っている方のために、後悔しないための判断ポイントをまとめました。

現在の満足度を客観的に評価

まず、現在のヒアルロン酸注入による効果に対する満足度を客観的に評価してみましょう。鏡を見て、本当に自然で理想的な仕上がりになっているか、周囲の人からの反応はどうかなどを冷静に判断することが大切です。

不自然な仕上がりに悩んでいたり、期待していた効果が得られていなかったりする場合は、継続を見直すタイミングかもしれません。

経済的負担と生活への影響

継続的な施術費用が家計に与える影響を慎重に検討しましょう。美容のために他の大切な出費を削ったり、借金をしたりするようなことは避けるべきです。

また、施術のための時間的な負担や、仕事やプライベートへの影響も考慮要素の一つです。無理をしてまで継続する価値があるかどうか、冷静に判断することが重要です。

将来的な計画と優先順位

人生の優先順位を考え、美容医療にかける時間とお金が本当に適切かどうかを見直すことが大切です

結婚、出産、マイホーム購入など、将来的に大きな出費が予想される場合は、美容医療への投資を見直すタイミングかもしれません。また、年齢とともに美容に対する価値観が変化することも自然なことです。

信頼できる医師の意見

迷った時は、信頼できる美容皮膚科医に率直な意見を求めてみましょう。経験豊富な医師であれば、患者さんの状態を客観的に評価し、継続の必要性について適切なアドバイスをしてくれるはずです。

営利目的ではなく、患者さんの最善の利益を考えてくれる医師を見つけることが、後悔しない判断をするための鍵となります。


まとめ

ヒアルロン酸注入をやめた方がいいかどうかは、個人の状況や価値観によって大きく左右される問題です。医師の技術力への依存、継続的な経済負担、稀だが重篤な副作用のリスクなど、やめた方がいいと言われる理由は確かに存在します。一方で、適切な施術により自然で美しい仕上がりを得ている方も多くいらっしゃいます。

大切なのは、メリットとデメリットを正しく理解し、自分自身の状況に照らし合わせて冷静に判断することです。もしヒアルロン酸注入をやめる決断をした場合でも、適切な方法で中止し、代替治療やセルフケアを継続することで、健やかで美しい肌を維持していくことは十分に可能です。

まずは信頼できる美容皮膚科医に相談し、あなたの状況に最適な選択肢について話し合ってみることをおすすめします。

この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科
この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科