ヒアルロン酸注射の効果と持続期間|失敗しない選び方|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

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ヒアルロン酸注射の効果と持続期間|失敗しない選び方

年齢とともに気になるしわやたるみ、輪郭の変化にお悩みの方にとって、ヒアルロン酸注射は手軽で効果的な美容医療として注目されています。しかし、実際にどのような効果が期待でき、どれくらい持続するのか、副作用やリスクはないのかなど、不安に感じる方も少なくありません。

本記事では、ヒアルロン酸注射の具体的な効果や持続期間、施術部位ごとの特徴、さらに失敗しないためのクリニック選びのポイントまで詳しく解説します。初めて美容医療を検討している方も、安心して施術を受けられるよう、医師の視点から分かりやすくお伝えしていきます。


ヒアルロン酸注射とは

ヒアルロン酸注射について詳しく知るために、まずはヒアルロン酸そのものの性質から理解していきましょう。

ヒアルロン酸の性質

ヒアルロン酸は、私たちの体内にもともと存在している保水・保湿成分です。1グラムで約6リットルの水分を保持する能力があり、皮膚の潤いやハリを維持するために欠かせない物質として知られています。

皮膚の真皮層という部分に多く存在し、コラーゲンやエラスチンという繊維の間を埋めるようにして、肌のバリア機能を支えています。しかし、年齢を重ねるとともに体内のヒアルロン酸は徐々に減少し、20歳頃と比べて40歳では約半分、60歳では約4分の1まで減ってしまうのです。

美容医療としてのヒアルロン酸注射

美容医療で使用するヒアルロン酸は、細菌を使って人工的に作られた製剤です。動物由来ではないため、アレルギーのリスクが低く、安全性の高い治療法として世界中で使われています。

注射器を使って気になる部分に直接注入することで、即座にボリュームアップや保湿効果を得ることができます。手術のように大掛かりな処置ではないため、日常生活への影響を最小限に抑えながら、若返りの効果を実感できるのが大きな特徴です。


ヒアルロン酸注射で得られる効果

ヒアルロン酸注射は、様々な美容上の悩みに対して効果的なアプローチを提供します。具体的にどのような効果が期待できるのか見ていきます。

しわ改善

ヒアルロン酸注射の最も代表的な効果の一つが、しわ改善です。特に深いしわやほうれい線に対して優れた効果を発揮します。注入されたヒアルロン酸が皮膚を内側から押し上げることで、しわの溝を浅くし、滑らかな肌表面を作り出します。

額の横じわ、眉間の縦じわ、目尻の小じわなど、表情筋の動きによってできるしわにも効果的です。ただし、筋肉の動きが原因のしわについては、ボトックス注射との併用がより効果的な場合もあります。

たるみ改善とリフトアップ

年齢とともに失われる顔のボリュームを補うことで、たるみ改善の効果も期待できます。頬のこけた部分や、顎のラインがぼやけた部分にヒアルロン酸を注入することで、若々しい輪郭を取り戻すことができます。

特に中顔面と呼ばれる頬の上部から目の下にかけての領域にアプローチすることで、自然なリフトアップ効果を得られ、小顔効果も期待できます。

輪郭形成と立体感の向上

ヒアルロン酸注射は、顔の輪郭を整える効果も持っています。鼻筋を高くしたり、顎のラインをシャープにしたり、唇をふっくらとさせたりすることで、より立体的で美しい顔立ちを作り出すことができます。

メスを使わずに理想の輪郭に近づけることができるため、手術に抵抗がある方にも人気の高い治療法です。男性の方でも、より男らしい顔立ちを目指して施術を受ける方が増えています。

部位別の効果

ヒアルロン酸注射は注入する部位によって、得られる効果や特徴が異なります。代表的な施術部位について詳しく解説していきます。

ほうれい線の若返り

ほうれい線は多くの方が気にされる部位の一つで、ヒアルロン酸注射の効果を実感しやすい場所でもあります。鼻の両脇から口角に向かって刻まれる深いしわに対して、ヒアルロン酸を注入することで、即座に改善効果を感じることができます。

ほうれい線の治療では、しわの直下だけでなく、頬の上部にもアプローチすることで、より自然で持続性の高い結果を得ることが可能です。施術直後から効果を実感でき、周囲の人からも若々しくなったと言われることが多い部位です。

目の下のクマやたるみ改善

目の下の領域は皮膚が薄く、年齢とともにボリュームが失われやすい部分です。この部分にヒアルロン酸を注入することで、クマやたるみを改善し、明るく若々しい印象を与えることができます。

ただし、目の下の施術は技術的に難易度が高く、経験豊富な医師による慎重な施術が必要です。注入量や深度を間違えると、不自然な膨らみができたり、青っぽく見える現象が起こることがあるため、クリニック選びがとても重要です。

唇のボリュームアップ

唇へのヒアルロン酸注射は、薄い唇をふっくらとさせたり、唇の形を整えたりする効果があります。自然なボリュームアップから、より印象的な唇まで、希望に応じた仕上がりを目指すことができます。

唇の施術では、上唇と下唇のバランスを考慮しながら、自然な形を保つことが重要です。過度な注入は不自然な仕上がりになりやすいため、医師との十分なカウンセリングが欠かせません。

鼻筋の形成効果

ヒアルロン酸注射による鼻の形成は、メスを使わない隆鼻術として人気があります。鼻筋を高くしたり、鼻先を少し尖らせたりすることで、より洗練された印象を与えることができます。

ただし、鼻への注入は血管が豊富な部位のため、血管塞栓などの重篤な合併症のリスクがあります。十分な解剖学的知識と経験を持つ医師による施術を受けることが特に重要な部位です。


効果の持続期間

ヒアルロン酸注射の効果がどれくらい続くのかは、多くの方が気になるポイントでしょう。持続期間について詳しく解説していきます。

一般的な持続期間

ヒアルロン酸注射の効果は、一般的に6ヶ月から1年程度持続します。ただし、これは使用する製剤の種類、注入部位、個人の体質や生活習慣によって大きく異なります。

効果の現れ方も段階的で、施術直後は注入による物理的なボリュームアップ効果が主体となり、その後ヒアルロン酸の保水効果により、より自然な仕上がりに変化していきます。通常2〜3日で腫れが引き、1〜2週間で最終的な仕上がりが見えてきます

持続期間に影響する要因

ヒアルロン酸の持続期間には、いくつかの要因が関与しています。まず、使用する製剤の種類が重要で、分子量が大きく、分子の結びつきが強い製剤ほど、効果が長持ちしやすいです。。

注入部位も持続期間に大きく影響し、動きの少ない部位(額や鼻など)では比較的長持ちします。しかし、表情筋の動きが激しい部位(口元や目の周りなど)では早めに効果が薄れることが多いです。また、個人の代謝能力や年齢、生活習慣(喫煙、紫外線曝露、ストレスなど)も持続期間に関係します。

効果を長持ちさせるためのポイント

ヒアルロン酸注射の効果をより長持ちさせるためには、いくつかのポイントがあります。まず、施術後の適切なアフターケアが重要で、強いマッサージや過度な運動は避け、紫外線対策をしっかりと行うことが大切です。

また、定期的なメンテナンス施術を受けることで、効果をより長期間維持することができます。完全に効果がなくなる前に追加の施術を行うことで、より自然で持続性の高い結果を得ることが可能です。


副作用とリスク

ヒアルロン酸注射は比較的安全な治療法ですが、全くリスクがないわけではありません。起こりうる副作用やリスクについて正しく理解しておきましょう。

一般的な副作用

最も一般的な副作用は、注入部位の腫れや内出血、軽い痛みです。これらは通常、施術後数日から1週間程度で自然に改善します。特に目の周りや唇などの皮膚が薄い部位では、腫れや内出血が目立ちやすい傾向があります。

また、注入直後は注射針による小さな赤い点が残ることがありますが、これも数日で消失します。稀に注入部位に軽いしこりを感じることがありますが、多くの場合は時間の経過とともに馴染んでいきます。

重篤な合併症のリスク

稀ながら重篤な合併症が起こる可能性もあります。最も注意すべきは血管塞栓で、注入されたヒアルロン酸が血管内に入り込み、血流を阻害することで組織の壊死を引き起こす可能性があります。

このようなリスクを避けるためには、解剖学的知識が豊富で経験のある医師による施術を受けることが極めて重要です。また、アレルギー反応や感染のリスクもゼロではないため、施術前の十分な問診と説明が必要です。

ダウンタイムについて

ヒアルロン酸注射のダウンタイムは比較的軽微で、多くの方が施術当日から普段の生活に戻ることができます。

施術後24時間は激しい運動や長時間の入浴、アルコール摂取を控えることが推奨されます。また、マッサージや強い刺激は、ヒアルロン酸の拡散や移動を引き起こす可能性があるため、1週間程度は避けるべきです。


失敗しないクリニック・医師の選び方

ヒアルロン酸注射で満足のいく結果を得るためには、適切なクリニックと医師を選ぶことが最も重要です。選び方のポイントを詳しく解説します。

医師の資格と経験

まず確認すべきは、施術を行う医師の資格と経験です。美容皮膚科や形成外科の専門知識を持つ医師であることが望ましいです。そして、ヒアルロン酸注射の症例数や経験年数についても確認しましょう。

また、医師が定期的に研修会や学会に参加し、最新の知識や技術を習得しているかも重要なポイントです。優秀な医師は、常に技術の向上に努めており、患者様により良い結果を提供するために努力を続けています。

カウンセリングの質

良いクリニックでは、施術前に十分な時間をかけてカウンセリングを行います。あなたの悩みや希望をしっかりと聞き、リスクや副作用についても包み隠さず説明してくれる医師を選びましょう。

無理に高額な治療を勧めたり、リスクの説明を十分に行わないクリニックは避けるべきです。また、施術後のアフターケアについても事前に詳しく説明してくれるクリニックを選ぶことが大切です。

使用する製剤の安全性

ヒアルロン酸製剤には多くの種類があり、安全性や効果に差があります。FDA(アメリカ食品医薬品局)や厚生労働省の承認を受けた製剤を使用しているクリニックを選ぶことが重要です。

代表的な安全性の高い製剤には、ジュビダーム、レスチレン、テオシアルなどがあります。価格の安さだけで選ぶのではなく、安全性と効果を重視した製剤選びが大切です。

アフターケア体制

施術後に何らかのトラブルが発生した場合、迅速に対応してくれる体制が整っているクリニックを選びましょう。24時間連絡が取れる緊急時の連絡先があるか、施術後の定期的なチェックアップが行われるかなどを確認することが重要です。

また、万が一の合併症に対する治療費の取り扱いについても、事前に確認しておくことをおすすめします。信頼できるクリニックでは、これらの点についても明確な説明があるはずです。


料金相場とコストパフォーマンス

ヒアルロン酸注射を検討する際、料金も重要な判断材料の一つです。適正な価格での施術を受けるために、相場を理解しておきましょう。

部位別の料金

ヒアルロン酸注射の料金は、使用する製剤の種類、注入量、施術部位によって大きく異なります。一般的な相場として、ほうれい線の治療で5万円から15万円程度、唇のボリュームアップで3万円から10万円程度が目安となります。

鼻の形成や顎のライン形成など、より専門的な技術が必要な部位では、10万円から30万円程度の費用がかかることが多いです。安すぎる料金設定のクリニックでは、安全性の低い製剤を使用していたり、経験の浅い医師が施術を行っている可能性もあるため注意が必要です。

コストパフォーマンス

料金だけでなく、効果の持続期間や安全性、アフターケアなどを総合的に考慮してコストパフォーマンスを判断することが大切です。少し料金が高くても、優れた医師による安全で効果的な施術を受ける方が、結果的に満足度も高くなります。

また、定期的なメンテナンス施術の必要性も考慮して、長期的な費用計画を立てることも重要です。多くのクリニックでは、リピーター向けの割引制度や、複数部位の同時施術による割引なども用意されています。


他の美容施術との比較

ヒアルロン酸注射以外にも、アンチエイジングや美容改善のための様々な治療法があります。他の施術との比較を通じて、最適な治療法を選択しましょう。

ボトックス注射との比較

ボトックス注射は、表情筋の動きを抑制することで、表情じわの改善や小顔効果を得る治療法です。ヒアルロン酸注射がボリュームを補う治療であるのに対し、ボトックスは筋肉の働きを調整する治療という違いがあります。

額の横じわや眉間の縦じわ、目尻の小じわなど、表情筋の動きが原因のしわにはボトックスが効果的で、深く刻まれたしわや、ボリューム不足による凹みにはヒアルロン酸注射が適しています。多くの場合、両者を併用することで、より総合的なアンチエイジング効果を得ることができます。

糸リフトとの比較

糸リフトは、特殊な糸を皮下に挿入することで、たるみを物理的に引き上げる治療法です。ヒアルロン酸注射よりも持続期間が長く、より強いリフトアップ効果が期待できますが、ダウンタイムも長く、料金も高額になる傾向があります。

軽度から中等度のたるみにはヒアルロン酸注射が適しており、より強いたるみや、長期間の効果を求める場合には糸リフトが選択肢となります。両者を組み合わせることで、相乗効果を得ることも可能です。

レーザー治療との比較

フラクショナルレーザーやハイフ(HIFU)などのレーザー治療は、皮膚の深部から引き締め効果をもたらす治療法です。ヒアルロン酸注射と併用することで、表面的なボリューム補充と深部からの引き締めを同時に行うことができます。

レーザー治療は肌質改善効果も高いため、ヒアルロン酸注射でボリュームを補いながら、肌のハリや弾力を向上させる総合的なアプローチが可能になります。


カウンセリング時に確認すべきポイント

実際にクリニックを受診する際、カウンセリングで確認すべき重要なポイントについて説明します。

施術前の確認事項

まず、あなたの悩みや希望する仕上がりについて、医師と十分に話し合うことが大切です。写真などを用いて、具体的な理想像を共有し、それが現実的に達成可能かどうかを確認しましょう。

また、過去の美容施術歴、アレルギー歴、服用中の薬剤について正確に伝えることも重要です。これらの情報は、安全な施術を行うために必要不可欠な情報となります。

リスクと副作用

施術に伴うリスクや副作用について、医師から詳しい説明を受けましょう。一般的な副作用だけでなく、稀に起こる重篤な合併症についても、しっかりと理解しておくことが大切です。

不安な点や疑問があれば、遠慮なく質問し、納得できるまで説明を求めることが重要です。良い医師は、患者様の不安を解消するために、時間をかけて丁寧に説明してくれるはずです。

アフターケアについて

施術後のアフターケアについても詳しく確認しましょう。どの程度の腫れや内出血が予想されるか、いつから普段通りの生活ができるか、注意すべき症状はどのようなものかなど、具体的な情報を得ておくことが大切です。

また、万が一のトラブル時の連絡方法や対応体制についても確認し、安心して施術を受けられる環境であることを確認しましょう。定期的なフォローアップの予定についても事前に確認しておくことをおすすめします。

以上のように、ヒアルロン酸注射は適切に行われれば、安全で効果的な美容治療法です。しっかりとした知識を持って、信頼できるクリニックで施術を受けることで、理想の美しさを手に入れることができます。カウンセリングを通じて十分に検討し、あなたに最適な治療計画を立てることが成功への第一歩となります。

この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科
この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科