脱毛のリスクとして、「硬毛化」と呼ばれる現象があげられます。脱毛した部分から以前より太く濃い毛が生える現象です。中には「自分も硬毛化になったらどうしよう?」と不安を抱いている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
硬毛化が起きやすい人の特徴を知ることで、今後起こりうる硬毛化のリスクに備えられます。「硬毛化になりやすい人の特徴」や「なりやすい部位」などを見ていきましょう。
目次
<そもそも硬毛化とは>
硬毛化とは、脱毛したにもかかわらず太い毛が部分的に生えてくる現象です。光脱毛やレーザー脱毛で起こりうるリスクの1つにあげられます。
硬毛化の原因は、はっきりわかっていません。一説では、毛根にある発毛組織に十分熱が当たらなかったことが原因といわれています。照射時の熱エネルギーにより毛根が刺激され、発毛組織が逆に活性化するため太く濃い毛が生えてくるのです。
硬毛化が起きる確率は、全体の約10%ほどです。ただし、肌の色や毛質によっても硬毛化リスクは異なります。硬毛化は、レーザー脱毛や光脱毛を受ける人であれば、誰にでも起こりうるリスクといえるでしょう。[1]
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硬毛化 脱毛 続ける
<脱毛で硬毛化になりやすい人の3つの特徴>
−①体毛が薄い−
脱毛する前から体毛が薄い人は、硬毛化が起こりやすい傾向があります。
脱毛機は、黒い部分に反応し毛根まで熱エネルギーを届けるため、産毛のような細い毛には十分な熱エネルギーが伝わりにくいのです。毛が薄い部分に照射しても熱エネルギーが十分に伝わりにくく硬毛化が起こりやすくなります。
−②皮膚の深い部分に毛根がある−
生まれつき毛穴の位置が皮膚の奥深くに埋まっている人は、レーザーや光の熱エネルギーが毛根まで届きにくく硬毛化しやすくなります。毛穴の深さは肉眼で判断できないことも理解しておきましょう。−③毛が密集して生えている−
毛が密集して生えていると熱エネルギーが分散され、脱毛効果にムラができやすくなります。硬毛化しやすいのは、照射時に十分な熱エネルギーが伝わらなかった部分です。もともと毛量が多い人は、硬毛化が起きやすい傾向にあります。
<脱毛で硬毛化が起きやすい部位>
硬毛化は、濃く太い毛が生えている部分ではほとんど発症しません。逆に産毛のような細い毛が生えている部位に起きやすいという特徴があります。
例えば、脱毛後硬毛化が起きやすい部位は以下の通りです。
・顔
・うなじ
・背中
・お腹
・肩~上腕の外側
顔の中でも「フェイスライン」から「もみあげ」にかけてが硬毛化しやすい部分です。
肩や腕も硬毛化のリスクは高いですが、自分では見つけにくい部分でもあります。家族に確認してもらったり合わせ鏡をしたりして、硬毛化が起きていないかをチェックするのがおすすめです。
<脱毛中の硬毛化リスクに備えたクリニック選びのポイント>
硬毛化の対応はクリニックによって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。脱毛中に硬毛化が起きたときのリスクを抑えるためにも、クリニック選びのポイントを知っておきましょう。
−レーザー脱毛とニードル脱毛が選べる−
ニードル脱毛があるクリニックを選べば、レーザー脱毛で硬毛化が起きた場合でもクリニックを変えないまま脱毛を続けられます。レーザー脱毛は広範囲の脱毛を得意としていますが、熱エネルギーがしっかり当たらないと硬毛化リスクが高まります。一方、ニードル脱毛は1本1本に電気を流し、確実に毛根までダメージを与える手法です。硬毛化した毛をピンポイントで脱毛できます。
体毛や肌の悩みを共有し、症状によって脱毛方法を変えられるクリニックを選びましょう。
−追加で照射が受けられる−
硬毛化は1回目よりも何度か施術を受けた後の方が起きやすいといわれています。回数コースで契約している場合、タイミングが悪いとコースが終了してから硬毛化が発覚することもあるのです。この場合は、数回のみ追加で脱毛するのがおすすめです。硬毛化した毛は、出力を上げて脱毛を継続することで改善する可能性があります。1回ずつの施術が可能なクリニックなら、硬毛化が起きても追加で脱毛を受けられるので、無駄なく脱毛を続けられるでしょう。
−丁寧なカウンセリングが受けられる−
脱毛の際は、お客様に真摯に向き合ってくれるクリニックを選びましょう。また、硬毛化が起きたときの対応をあらかじめ確認しておくことも重要です。
普段の患者様への対応が垣間見えるのが、カウンセリングのタイミングです。丁寧なカウンセリングをしているクリニックなら、契約後も信頼関係を築きやすくなります。施術に不安や疑問が生じたときも相談しやすいでしょう。
Q:硬毛化は予防できる?
残念ながら硬毛化は予防ができません。レーザー脱毛や光脱毛をしている人なら誰しも発症するリスクがあります。
硬毛化は「レーザー脱毛」「光脱毛」「家庭用光脱毛機」など、さまざまな脱毛機で起こる可能性があるため注意が必要です。一方で、ニードル脱毛は、毛1本1本に電気を流しダメージを与える脱毛法で硬毛化のリスクがありません。硬毛化が気になる人は、ニードル脱毛(針脱毛)を検討してみてはいかがでしょうか?
Q:硬毛化が起きたときの対策は?
硬毛化が起きたときにおすすめの対策は以下の通りです。
硬毛化が起きた後も脱毛を続ける場合は、脱毛機の設定や脱毛の手法を変える対策が有効です。光脱毛で硬毛化が起きたときは、医療脱毛に切り替えることで硬毛化した部分を脱毛できます。
Q:脱毛機によって硬毛化のリスクは異なる?
硬毛化リスクがない脱毛機は、毛根にしっかりダメージを与える「ニードル脱毛」です。
「光脱毛」と「レーザー脱毛」は、いずれも硬毛化するリスクがあります。中でも黒い部分に強く反応する「アレキサンドライトレーザー」は、細い毛に反応しにくく、硬毛化リスクが高くなります。
ただし「YAGレーザー」や「ダイオードレーザー」にしたからといって、硬毛化を完全に防げるわけではありません[2]
<まとめ>
脱毛のリスクとして上げられる硬毛化は「毛が薄い人」や「毛根が深い人」「密に生えている人」などが挙げられます。「顔」「うなじ」「背中」などの細い毛が密集している部分に起こりやすい症状です。
硬毛化を防ぐ方法は今のところ見つかっていないため、起きたときのリスクに備えてクリニックを選ぶ必要があります。
脱毛方法の種類の豊富さやカウンセリングの丁寧さを重視してクリニックを選ぶと、失敗しにくいでしょう。
M&B美容皮フ科クリニックでは、レーザー脱毛と合わせてニードル脱毛も取り扱っております。硬毛化が起きた際も、必要に応じて追加で脱毛が受けられます。痛みに配慮した麻酔の使用も可能です。
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