ヒアルロン酸の種類と効果を徹底解説 – 目的・部位別の選び方と持続期間|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

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ヒアルロン酸の種類と効果を徹底解説 – 目的・部位別の選び方と持続期間

ヒアルロン酸注射に興味があっても、どの種類を選べばよいか迷ったことはありませんか。実は、ヒアルロン酸には多くの製剤があり、それぞれに特徴や適応部位が大きく異なります。

この記事では、代表的なヒアルロン酸の種類について、特徴や持続期間、適応部位を詳しく解説します。さらに、しわ改善やリフトアップなど、目的別の選び方についても具体的にご紹介しますので、あなたに合った製剤選びの参考にしてください。


ヒアルロン酸の種類

ヒアルロン酸製剤を理解するためには、まず基本的な種類を知ることが大切です。

ヒアルロン酸は分子量によって高分子と低分子に分けられます。高分子ヒアルロン酸は分子が大きく、肌の表面にとどまりやすい特徴があります。一方で、低分子ヒアルロン酸は分子が小さいため、肌の奥深くまで浸透しやすいです。

注射用のヒアルロン酸製剤では、粘度や弾性によっても分類されます。硬めの製剤は輪郭形成やリフトアップ効果が高く、柔らかめの製剤は自然な仕上がりが期待できます。

製剤選びでは、目的と部位に応じて最適なものを選ぶことが美しい仕上がりの鍵となります。たとえば、ほうれい線の改善には中程度の硬さが、唇のボリュームアップには柔らかい製剤が適しています。

現在、美容医療で使用される主要なヒアルロン酸製剤をご紹介します。

ジュビダームシリーズ

ジュビダームは世界的に広く使用されているヒアルロン酸製剤です。独自の架橋構造技術により、滑らかな注入感と優れた持続性を実現しています。

ジュビダーム ウルトラは中程度のしわや溝に適しており、ほうれい線や目尻のしわ改善に効果的です。持続期間は約9ヶ月で、9ヶ月後でも75%の方に効果が認められています。

より深いしわには、ジュビダーム ウルトラプラスが推奨されます。こちらの持続期間は約12ヶ月で、12ヶ月後でも78%の方が効果を実感されています。

ボリューマXC

ボリューマXCは、中顔面のボリューム補填に特化した製剤です。こめかみや下顎、頬などの輪郭形成に優れた効果を発揮します。

この製剤の最大の特徴は、低吸水性にあります。注入後の過度な膨張を抑えるため、予想通りの仕上がりを得やすいです。また、2年後でも多くの方に改善効果が認められる長期持続性も魅力です。

レスチレンシリーズ

レスチレンは、世界で最も歴史のあるヒアルロン酸製剤の一つです。NASHA技術により異物反応を抑制する構造となっています。

レスチレン リドは中程度から重度のしわに、レスチレン パーレンはより深いしわやリフト効果を求める場合に使用されます。繰り返し注入により、最大36ヶ月の持続効果が期待できるという報告もあります。

リデンシティⅡ

リデンシティⅡは、目の下のくぼみやクマ治療に特化した製剤です。ヒアルロン酸に加えて、アミノ酸、ミネラル、抗酸化剤が配合されています。

ただし、この製剤は厚生労働省の認可を受けていないため、施術を検討される際は、安全性について医師と十分に相談することが重要です。

ベロテロシリーズ

ベロテロは、高い架橋率を保ちながら優れた肌馴染みを実現した製剤です。多重高密度マトリクス構造により、自然な仕上がりを得られます。

目元の小ジワから涙袋形成、額やこめかみなど、多部位に対応可能な汎用性の高さが特徴です。





ヒアルロン酸製剤の選び方

ヒアルロン酸の効果を最大限に引き出すには、目的に応じた製剤選択が欠かせません。

しわ改善が目的の場合

しわの深さに応じて製剤を選び分けることが大切です。浅いしわには柔らかい製剤、深いしわには硬めの製剤が適しています。

ほうれい線や目尻のしわには、ジュビダームウルトラやレスチレンリドが効果的です。より深いしわには、ジュビダームウルトラプラスやレスチレンパーレンが推奨されます。

輪郭形成・リフトアップが目的の場合

顔全体の輪郭を整えたい場合は、ボリューム補填効果の高い製剤を選択しましょう。ボリューマXCは中顔面のボリューム不足を補い、自然なリフトアップ効果をもたらします。

硬めの製剤は形状維持力が高い反面、注入技術が重要となるため、経験豊富な医師による施術が必要です。

唇のボリュームアップが目的の場合

唇への注入には、柔らかく自然な動きを保てる製剤が適しています。ベロテロやジュビダームウルトラなどを使うと、自然な唇の仕上がりが得られます。

目の下のクマ・くぼみが目的の場合

繊細な目元には、専用に開発された製剤を使用することが重要です。リデンシティⅡは目元専用の製剤として開発されていますが、認可状況を確認の上で検討しましょう。

認可済みの製剤では、ベロテロなどの肌馴染みの良い製剤が目元に適用されることがあります。






部位別の適応と持続期間

ヒアルロン酸の効果や持続期間は、注入する部位によっても大きく変わります。

顔の上部(額・こめかみ)

額やこめかみは比較的動きの少ない部位のため、効果が長続きしやすい傾向にあります。ボリューマXCやベロテロなどが使用され、持続期間は12〜24ヶ月とされています。

中顔面(頬・ほうれい線)

頬のボリューム補填にはボリューマXCが、ほうれい線にはジュビダームシリーズが効果的です。持続期間は製剤により9~24ヶ月と幅があります。

この部位は表情筋の動きが激しいため、定期的なメンテナンスが美しい状態を保つポイントとなります。

口周り(唇・口角)

口周りは最も動きが激しい部位の一つです。そのため、持続期間は比較的短く、6~12ヶ月程度となることが多いです。

唇への注入では、食事や会話に支障をきたさない柔らかい製剤を選ぶことが重要です。

目周り(涙袋・目の下)

目周りの皮膚は非常に薄く、繊細な部位です。そのため、肌馴染みが良く、自然な仕上がりが得られる製剤が適しています。

持続期間は6~12ヶ月程度ですが、個人差が大きい部位でもあります。






ヒアルロン酸製剤の安全性と注意点

ヒアルロン酸注射を検討する際は、安全性についても十分に理解しておくことが大切です。

厚生労働省認可の重要性

日本では、厚生労働省が認可したヒアルロン酸製剤のみが安全性と効果が保証されています。ジュビダームシリーズやレスチレンシリーズなど、多くの主要製剤が認可を受けています。

未認可の製剤を使用する場合は、そのリスクについて医師と十分に相談し、納得した上で施術を受けることが重要です。

主な副作用について

ヒアルロン酸注射の主な副作用には、注入部位の腫れ、赤み、内出血などがあります。これらは一時的なもので、通常は数日から1週間程度で改善します。

まれに、感染症やアレルギー反応、血管塞栓などの重篤な副作用が起こる可能性もあります。適切な知識と技術を持った医師による施術を受けることが、安全性確保の最も重要なポイントです。

施術前後の注意点

施術前には、血液をサラサラにする薬の服用を避ける、十分な睡眠を取るなどの準備が必要です。

施術後は、激しい運動や飲酒、長時間の入浴を控え、注入部位を強く圧迫しないよう注意しましょう。また、定期的なフォローアップを受けることで、効果の経過を確認し、必要に応じて追加治療を受けられます。







最適なヒアルロン酸を選ぶためのポイント

最適なヒアルロン酸製剤を選ぶためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

目的の明確化

まず、何を改善したいのかを明確にしましょう。しわ改善、ボリューム補填、リフトアップなど、目的によって適した製剤が異なります。

複数の悩みがある場合は、優先順位をつけて段階的に治療を進めることも可能です。

予算と持続期間のバランス

製剤により価格と持続期間が異なるため、長期的な視点でコストパフォーマンスを考慮することが大切です。

初回は効果を確認するために比較的持続期間の短い製剤から始め、満足できる結果が得られた場合により長持ちする製剤に切り替える方法もあります。

医師との十分な相談

経験豊富な医師との詳細なカウンセリングを通じて、あなたの骨格や肌質、ライフスタイルに最適な製剤を選択することが成功の鍵となります。

医師の技術レベルや使用する製剤の種類、アフターケア体制なども重要な選択基準です。複数のクリニックで相談を受けることで、より良い選択ができます。

段階的なアプローチ

初回から大きな変化を求めるのではなく、段階的に理想の状態に近づける方が自然で満足度の高い結果が得られます。

まずは控えめな量から始めて、効果や仕上がりを確認しながら追加治療を検討することをお勧めします。






まとめ

ヒアルロン酸には多くの種類があり、それぞれに独特の特徴と適応があることがお分かりいただけたでしょうか。製剤選びでは、目的や部位、持続期間、安全性などを総合的に検討することが重要です。

美しい仕上がりを得るためには、適切な製剤選択に加えて、経験豊富な医師による施術が欠かせません。まずは信頼できる医師との相談から始めて、あなたにぴったりのヒアルロン酸治療を見つけてください。

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この記事を監修したドクター

岩田 亮一

Ryoichi Iwata,MD,PhD

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医
  • 日本認知症学会
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医・指導医
  • 日本頭痛学会 認定医・指導医
  • 日本抗加齢医学会

略歴

平成18年 4月
関西医科大学附属滝井病院 研修医
平成20年 4月
岸和田市民病院脳神経外科 医員
平成22年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 病院助教
平成28年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 助教
令和元年 9月
関西医科大学附属病院脳神経外科 講師
令和 2年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 非常勤講師
令和 2年12月
いわた脳神経外科クリニック

授賞歴

平成27年 5月
第13回 櫻根啓子賞受賞
令和 2年 4月
第28回 佐々木千枝子賞
令和 2年
第26回 日本脳神経外科学会奨励賞受賞
この記事を監修したドクター

岩田 亮一

Ryoichi Iwata,MD,PhD

資格・所属学会

  • 医学博士
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 認定医
  • 日本認知症学会
  • 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会 専門医・指導医
  • 日本頭痛学会 認定医・指導医
  • 日本抗加齢医学会

略歴

平成18年 4月
関西医科大学附属滝井病院 研修医
平成20年 4月
岸和田市民病院脳神経外科 医員
平成22年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 病院助教
平成28年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 助教
令和元年 9月
関西医科大学附属病院脳神経外科 講師
令和 2年 4月
関西医科大学附属病院脳神経外科 非常勤講師
令和 2年12月
いわた脳神経外科クリニック

授賞歴

平成27年 5月
第13回 櫻根啓子賞受賞
令和 2年 4月
第28回 佐々木千枝子賞
令和 2年
第26回 日本脳神経外科学会奨励賞受賞