口周り（ヒゲ）が気になるメンズやＶＩＯの針脱毛を考える女性、気になるのは痛みですよね。
この記事では、痛みとその対策について説明します。

1. 針脱毛の痛み──しくみと“チクッ”が生まれる理由

針脱毛では、髪の毛より細い絶縁針を毛穴に入れ、針先にだけ電気や高周波を流して毛根を壊します。その瞬間、「チクッ」と鋭い痛みが走り（Aδ線維）、数秒後にヒリヒリした熱感が続きます（C線維）。部位や毛の太さ、体調で感じ方が変わります。

 

 

2. 痛みの強さを決める三要素

2-1 部位別の感じ方──眉・口周り・VIO

• 眉（まゆ）
  まゆのまわりは皮膚が薄く、目の近くを走る神経がすぐ下にあるため、熱が広がりやすくチリチリとした痛みを感じやすいです。極細の短い針で一瞬だけ電気を流します。まゆ尻だけ少量ずつ試し、完成イメージを確認してから範囲を広げると失敗しにくいです。

• 口周り（ヒゲ）
  上くちびるやあごなどは三叉神経が密集し、皮膚も薄いため「チクッ」の刺激が強く出ます。さらにメンズのヒゲは太くて硬いため、深い位置まで電気を通す必要があり痛みが増しやすいです。施術30分前に局所麻酔クリームをぬり、施術直前に保冷剤で冷やすなどの対策があります。施術後は、不織布マスクを避け、ワセリンなどで保護すると赤みがスムーズに引きます

• VIO（デリケートゾーン）
  皮膚が薄く、外陰神経や陰部大腿神経が多く集まる場所です。Vラインは粘膜に近いので、痛みが強く感じやすいだけでなく、やけどや色素沈着のリスクも上がります。施術後は綿100％の下着で通気をよくし、ヒリヒリ感が続くときは保冷ジェルをあてたあと、弱酸性ローションでやさしくケアしましょう。

 

2-2 毛質／肌質

太くて硬い毛ほど電気のパワーを上げる必要があり、そのぶん刺激が強くなります。乾燥肌や肌荒れのある状態では痛みを感じやすいので、前夜と当日に保湿剤でしっかりケアし、皮膚のバリア機能を高めておくと痛みが軽くなります。

 

2-3 施術技術

針を入れる角度が浅すぎると表皮に熱が逃げ、熱さと痛みが広がりやすくなります。反対に深く入りすぎると毛根を外すため痛みが長引きます。経験豊富な施術者は、毛の向きや肌の状態を見極めながら一瞬で処理するため、体感時間と痛みが最小限になります。

 

3. 針脱毛の痛みを和らげる6つの対策

3-1 保湿と冷却で痛み閾値を底上げ

前日はヒアルロン酸やセラミド配合のローションで肌をしっとりさせ、保湿します。さらに、施術直前に保冷剤で10秒ほど軽く冷やすと、神経の興奮が弱まり、痛みが減るケースもあります。

 

3-2 カフェイン・アルコールを控えて痛覚を敏感にしない

コーヒーやエナジードリンクなどのカフェインは交感神経を高め、アルコールは体から水分を奪い脱水を招きます。どちらも痛みを感じやすくするため、施術当日は避けて常温の水や麦茶でこまめに水分を補給しましょう。

 

3-3 施術当日の服装・姿勢で痛みが変わる理由

締めつけ感のある服は血流が滞りやすく、熱がこもって痛みを強く感じることがあります。施術中はゆったりしたコットン素材の服に着替え、深呼吸しやすい姿勢を保つと交感神経の緊張がほぐれ、痛みが抑えられます。

 

3-4 麻酔の併用

表面麻酔クリームや局所麻酔注射により、痛みを軽減することができます。

 

3-5 施術直後のアフターケアで痛み・赤みを最小化

冷却→保湿→紫外線対策の順で行うと、施術後の炎症を早くおさえられます。冷却は30秒ほど氷水をあて、保湿は低刺激なヒアルロン酸やセラミド配合クリームをたっぷり使い、外出時は必ず日焼け止めを塗りましょう。

 

3-6 メンタルコントロールで痛みの“感じ方”を下げるテク

不安や緊張は痛みを強く感じさせます。好きな音楽をイヤホンで聞いたり、深呼吸でゆっくり息を吐いたりすると、脳内に痛みをおさえる物質（セロトニン）が出やすくなります。施術前にお気に入りのリラックス法を用意しておくとよいでしょう。

 

 

よくある質問（Q&A）

Q1 針脱毛は回数を重ねると痛みが減りますか？
A 毛が細くなると必要な電気の強さが下がるため、痛みが減る方が多いです。ただし、メンズのヒゲなど硬い毛が多い部位では10回ほど続ける場合もあります。

 

Q2 眉の形を整えたいだけでも永久脱毛したほうがいい？
A 眉尻や眉山だけなど部分的にデザインするのは可能です。ただし、流行や好みが変わって生やし直したくなっても、永久脱毛した毛は基本的に生え戻りません。まずは少量を試して仕上がりを確認し、納得したら範囲を広げる方法がおすすめです。

 

Q3 口まわり（上くちびる）はほかの部位より痛い？
A はい。上くちびるは神経と血管が密集し、皮膚が非常に薄いため、わずかな刺激でも「チクッ」の痛みを強く感じやすいです。気になる場合は、施術前に局所麻酔クリームを相談すると安心です。

 

Q4 VIOはどれくらい痛い？痛みを減らすコツは？
A VIOはデリケートゾーンの中でも皮膚が薄く神経が多いため、とくに痛みを強く感じやすいです。施術後は綿100％の下着で通気を確保し、保冷ジェルをあててヒリヒリ感を緩和しましょう。

 

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