ヒアルロン酸を打ち続けると肌はどうなる?知っておきたいリスクを解説|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

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ヒアルロン酸を打ち続けると肌はどうなる?知っておきたいリスクを解説

ヒアルロン酸を打ち続けると肌はどうなる?知っておきたいリスクを解説

美容医療の中でも特に人気の高いヒアルロン酸注射ですが、継続的に施術を受けるとお肌にはどのような変化が起こるのでしょうか。多くの方がヒアルロン酸を繰り返し注入することで得られる効果に魅力を感じる一方で、長期的な影響について不安を抱えているのも事実です。

ヒアルロン酸を継続して使用することにはメリットもあればリスクもあります。美容皮膚科医として多くの患者さんを診てきた経験から、正しい知識を持って施術を受けることの重要性を痛感しています。この記事では、ヒアルロン酸を打ち続けることで起こりうるお肌の変化や副作用について、分かりやすく詳しく解説していきます。




ヒアルロン酸を打ち続けることで現れる肌の変化

継続的なヒアルロン酸注射によって、お肌には様々な変化が現れる可能性があります。これらの変化を理解することで、より安全で効果的な美容医療を受けることができるでしょう。

皮膚の弾力性や質感の変化

ヒアルロン酸を繰り返し注入すると、注射部位の皮膚が徐々に変化し、本来の柔らかさよりもやや硬い質感になることがあります。

これは、注入されたヒアルロン酸が皮膚の深層部に蓄積し、お肌の本来の構造に影響を与えるためです。特に同じ部位に何度も注射を繰り返すと、皮膚の自然な動きや表情の変化に影響が出ることもあります

血流への影響と代謝の変化

長期間にわたってヒアルロン酸注射を続けると、注射部位周辺の血流に微細な変化が生じることがあります。これは血管が圧迫されたり、注入物によって血液の流れが阻害されたりすることが原因です。

血流の変化は、お肌の新陳代謝にも影響を与える可能性があります。酸素や栄養素の供給が十分でなくなると、お肌の健康状態にも変化が現れることがあるのです。

自然な老化プロセスへの影響

年齢を重ねると、お肌は自然に変化していきます。ヒアルロン酸を打ち続けていると、この自然な老化プロセスと人工的に注入された物質との間で、予期しない相互作用が生じることがあります。

例えば、お肌の自然なコラーゲンの生成能力が低下している状態で、継続的にヒアルロン酸を補充し続けると、お肌本来の回復力にも影響が出る可能性があります。







継続注射の副作用とリスク

ヒアルロン酸注射を繰り返すことで、様々な副作用やリスクが発生する可能性があります。これらを事前に理解しておくことで、適切な対処や予防につながります。

アレルギー反応の蓄積

ヒアルロン酸は体内に元々存在する物質ですが、製品化されたものには安定化剤や他の成分が含まれています。これらの成分に対するアレルギー反応は、回数を重ねるごとに蓄積される場合があります。

初回は問題なくても、継続して使用することで急にアレルギー症状が現れることがあります。症状としては、注射部位の赤み、腫れ、かゆみなどが挙げられます。

しこりや炎症の発生

同じ部位に繰り返しヒアルロン酸を注入すると、しこりのような硬いかたまりができることがあります。これは異物性肉芽腫と呼ばれる状態で、体がヒアルロン酸を異物として認識し、周りに炎症を起こすことが原因です。

一度しこりができてしまうと、自然に改善することは難しく、専門的な治療が必要になることもあります。特に、過剰注入を繰り返した部位や、適切でない深さに注入された部位で起こりやすい傾向があります。

血流障害による合併症

最も注意が必要なのは、血流障害による合併症です。ヒアルロン酸が血管内に誤って注入されたり、血管を圧迫したりすることで、その先の組織への血液供給が止まってしまう可能性があります。

軽度の場合は注射部位の腫れ程度で済みますが、重篤な場合には皮膚壊死や、極めて稀ですが失明といった深刻な後遺症が生じることもあります。継続して注射を受ける場合、このリスクは高まる可能性があります。






過剰注入による問題

ヒアルロン酸の効果を求めるあまり、必要以上に注入してしまうと、様々な問題が発生します。適量を守ることの重要性について詳しく見ていきましょう。

不自然な膨らみと表情への影響

過剰にヒアルロン酸を注入すると、顔に不自然な膨らみが生じます。これは単に見た目の問題だけでなく、表情筋の動きにも影響を与える可能性があります。

特に口周りや目元に過剰注入すると、笑顔や驚きなどの自然な表情が作りにくくなることがあります。これは表情の硬さとして現れ、周囲の人に違和感を与える原因となります。

顔のバランス崩れ

もともと人の顔は完全に左右対称ではありませんが、過剰注入により、この非対称性がより目立つようになることがあります。一度に大量のヒアルロン酸を注入したり、左右で注入量に差が生じたりすると、バランスが崩れてしまいます。

このような状態は、修正するのが困難で、時には逆側にも注入が必要になったり、ヒアルロニダーゼという酵素を使って分解する処置が必要になったりします。

皮膚が青っぽく見えるチンダル現象

皮膚の浅い層にヒアルロン酸が注入されると、チンダル現象と呼ばれる青白い色調変化が現れることがあります。これは光の散乱によって起こる現象で、特に目の下などの皮膚が薄い部位で起こりやすくなります。

過剰注入や不適切な注入深度が原因となることが多く、一度現れると自然に改善するまでに長期間を要することがあります。







長期的な経済的負担とメンテナンス

ヒアルロン酸注射を継続することには、医学的なリスクだけでなく、経済的な側面も考慮する必要があります。長期的な視点でコストと効果を検討することが重要です。

メンテナンスにかかる費用

ヒアルロン酸は体内で徐々に分解されるため、効果を維持するためには定期的な再注入が必要です。一般的には6ヶ月から1年程度で効果が薄れてくるため、年に1〜2回の施術が必要になります。

10年間継続した場合、総額で数十万円から100万円以上の費用がかかることも珍しくありません。この経済的負担を事前に計算し、長期的に続けられるかどうか慎重に検討することが大切です。

メンテナンス頻度の変化

継続してヒアルロン酸注射を受けていると、次第にメンテナンス頻度が高くなる傾向があります。これは、お肌の状態や代謝の変化、また効果に対する期待値の上昇などが影響しています。

初回は年1回で満足していた方が、次第に半年ごと、さらには3〜4ヶ月ごとに施術を希望するようになることもあります。このような状況は、経済的な負担の増加につながります。

ヒアルロン酸以外の選択肢

ヒアルロン酸注射以外にも、お肌の改善方法は数多く存在します。レーザー治療、高周波治療、スキンケアの見直しなど、それぞれに特徴とコストがあります。

長期的な観点から見ると、これらの代替治療法の方が経済的で、より自然な結果を得られる場合もあります。専門医と相談しながら、最適な治療計画を立てることが重要です。







安全にヒアルロン酸治療を続けるためのポイント

ヒアルロン酸治療を安全に継続するためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。適切な知識と準備があれば、リスクを最小限に抑えながら治療効果を得ることができます。

信頼できる医療機関を選ぶ

ヒアルロン酸注射は医療行為であり、適切な知識と技術を持った医師による施術が不可欠です。美容皮膚科や形成外科の専門医がいるクリニックを選ぶことが重要です。

医師の経験年数、使用している製品の品質、アフターケアの充実度などを事前にしっかり確認しましょう。また、万が一の合併症に対する対応体制が整っているかどうかも重要なポイントです。

適切な施術間隔と量の管理

効果を急ぐあまり、短期間に大量のヒアルロン酸を注入することは避けるべきです。お肌の状態や個人の代謝速度に合わせて、適切な間隔と量を守ることが大切です。

一般的には、前回の注射から最低でも3〜4ヶ月は間隔を空けることが推奨されています。また、一度に注入する量も段階的に調整し、自然な仕上がりを目指すことが重要です。

定期的な経過観察

ヒアルロン酸注射後は、定期的に医師による経過観察を受けることが大切です。しこりの有無、左右のバランス、アレルギー反応の兆候などを専門的にチェックしてもらいましょう。

何か異常を感じた場合は、すぐに施術を受けたクリニックに相談することが重要です。早期の対応により、深刻な合併症を予防できる可能性が高まります。







ヒアルロン酸をやめるタイミングと代替案

ヒアルロン酸治療には適切な終了時期や休止期間があります。また、継続が困難になった場合の代替治療法についても理解しておくことが重要です。

治療を見直すべきサイン

以下のような症状や状況が現れた場合は、ヒアルロン酸治療を一時的に中止し、専門医に相談することをお勧めします。注射部位に持続的な腫れや痛み、しこりの形成、アレルギー症状の悪化などが挙げられます。

また、経済的な負担が生活に支障をきたすようになった場合も、治療計画を見直すタイミングと考えられます。美容医療は生活の質を向上させるものであり、負担となってはいけません。

自然な美しさを保つ別の方法

ヒアルロン酸治療を中止した後も、お肌の美しさを保つ方法は多数存在します。適切なスキンケア、十分な睡眠、バランスの取れた食事などの基本的な生活習慣の改善が最も重要です。

また、コラーゲン生成を促進するビタミンC誘導体やレチノールなどの有効成分を含むスキンケア製品の使用、定期的なフェイシャルマッサージなども効果的です。これらの方法は、長期的に見てより自然で持続的な美しさをサポートしてくれます。

治療をやめるタイミング

ヒアルロン酸治療を完全に終了する場合は、急に中止するのではなく段階的に減らしていくことが理想的です。注入量を徐々に減らしたり、注入間隔を長くしたりすることで、お肌が自然な状態に戻りやすくなります。

この過程では、医師との密な相談が重要です。個人のお肌の状態や年齢、ライフスタイルに合わせて、最適な終了プランを立ててもらいましょう。





まとめ

ヒアルロン酸注射を継続することで起こりうる肌の変化やリスク、そして安全な継続方法をご紹介しました。継続的な注射には皮膚の質感変化、血流への影響、副作用の蓄積といった可能性がある一方で、適切な管理のもとであれば安全に治療を続けることも可能です。

最も重要なのは、信頼できる医療機関を選び、専門医と十分に相談しながら治療計画を立てることです。過剰な注入や短期間での反復施術を避け、お肌の状態を定期的にチェックしながら進めることで、リスクを最小限に抑えることができます。

美容医療は生活の質を向上させるためのものであり、負担や不安の原因となってはいけません。ご自身のお肌の状態や経済状況、ライフスタイルに合わせて、最適な美容法を選択していただければと思います。何か心配なことがございましたら、遠慮なく専門医にご相談ください。



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この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科
この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科