マンジャロでいびきが改善するってホント?|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

〒577-0056 大阪府東大阪市長堂1-2-1 A+FUSEビル5F

美容トピックス TOPICS

マンジャロでいびきが改善するってホント?

肥満と関連する閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と、治療に使われるマンジャロ(チルゼパチド)との関係についてご紹介します。睡眠中にいびきをかく方や、OSASに悩まされている方にとって、マンジャロがその症状改善に役立つかもしれません。ここでは、最新の研究結果を基にマンジャロの効果について詳しく解説していきます。





閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)とは?




OSASは、睡眠中に気道が塞がれて呼吸が止まる状態を特徴とし、いびきや日中の疲労感を引き起こすだけでなく、心血管疾患のリスクを高める要因ともなります。特に、肥満の方はOSASのリスクが高く、体重管理が重要な治療手段の一つです。








マンジャロとは?




マンジャロ(チルゼパチド)は、GLP-1およびGIP受容体に作用する二重作用型の糖尿病治療薬として開発されました。しかし、最近の研究でこの薬が糖尿病治療だけでなく、体重減少や心血管リスク低減に役立つことが明らかになり、肥満治療の分野でも注目されています。








マンジャロがいびきや睡眠時無呼吸に効果的?




最近の二重盲検ランダム化比較試験では、肥満を伴う中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者に対するマンジャロの効果が検証されました。この試験では、マンジャロが睡眠中の無呼吸の頻度を大幅に減少させることが確認されました。

【試験の概要】

試験では、被験者を無作為に「マンジャロ治療群」と「偽薬群(プラセボ)」に分け、それぞれ1年間にわたり治療を行いました。治療効果を評価するための主要な指標は、無呼吸低呼吸指数(AHI)という、1時間あたりの無呼吸や低呼吸の回数を示す数値です。

【結果】

52週目の評価では、マンジャロ治療群の無呼吸低呼吸指数(AHI)が**平均で-25.3イベント/時**改善され、プラセボ群の-5.3イベント/時と比較しても大幅に改善が見られました。これにより、マンジャロは肥満とOSASを持つ患者にとって、睡眠時無呼吸の症状を軽減する効果があることが明らかになりました。


さらに、副次的な評価項目として、体重や血圧も有意に改善しており、特に体重の減少がOSASの症状改善に寄与している可能性が示唆されました。






副作用は?




試験中に最も多く報告された副作用は、消化器系の症状でした。これには、軽度から中等度の胃の不快感や吐き気が含まれますが、ほとんどの場合は一過性であり、長期的な問題にはなりませんでした。









マンジャロがいびき改善に役立つ理由




マンジャロがいびきやOSASの改善に寄与する理由の一つは、**体重減少効果**です。肥満はOSASの主要なリスク要因であり、体重を減らすことで気道の圧迫が軽減され、いびきや無呼吸の発生頻度が減少します。マンジャロは、食欲を抑制し、エネルギー消費を増やすことで体重を効果的に減少させ、OSASの症状を改善する可能性があります。








まとめ




今回の研究結果から、マンジャロは閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対して有効な治療法の一つとして期待されています。特に、肥満を伴う患者にとって、体重管理と併せて睡眠時無呼吸の改善が見込まれます。ただし、副作用や個々の体質によって効果が異なるため、治療を希望される方は医師と相談のうえ、適切な判断をすることが重要です。

ご予約は当院公式LINEから!


この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科
この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科