マンジャロ(ティルゼパチド)が睡眠時無呼吸症候群に効果的|M&B美容皮フ科クリニック|東大阪市の美容皮膚科

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マンジャロ(ティルゼパチド)が睡眠時無呼吸症候群に効果的

こんにちは、皆さん。今日は、最近注目されている新しい薬「マンジャロ(ティルゼパチド)」が、睡眠時無
呼吸症候群(SAS)に効果があるという研究についてお話しします。


 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

SASは、睡眠中に呼吸が何度も止まる病気です。これにより、夜間に何度も目が覚めたり、昼間にとても眠くなったりします。
SASは心臓病や高血圧などの原因にもなります。特に、肥満の人はこの病気になりやすいです。


マンジャロ(ティルゼパチド)とは?

マンジャロ(ティルゼパチド)は、もともと糖尿病の治療薬として使われていた薬です。
しかし、この薬には体重を減らす効果もあり、最近ではSASの治療にも使われるようになりました。

研究の目的

この研究の目的は、マンジャロがSASの症状をどれだけ改善できるかを調べることでした。
研究には、52週間(1年間)にわたってこの薬を使った患者さんたちが参加しました。

 研究方法

研究では、中等度から重度のSASを持つ肥満の成人が対象となりました。
参加者は、マンジャロ(10mgまたは15mg)またはプラセボ(偽薬)を1年間投与されました。主な評価ポイントは、1時間あたりの無呼吸や低呼吸の回数(AHI)でした。

研究結果

研究の結果、マンジャロはSASの症状を大幅に改善することがわかりました。

試験1では、マンジャロを使った患者は1時間あたりの無呼吸や低呼吸の回数が平均25.3回減少しました。
一方、プラセボを使った患者は5.3回の減少に留まりました。
試験2では、マンジャロを使った患者は1時間あたりの無呼吸や低呼吸の回数が平均29.3回減少しました。
一方、プラセボを使った患者は5.5回の減少に留まりました。
また、マンジャロを使った患者は体重が大幅に減少し、炎症のマーカーや血圧も改善されました。

副作用

マンジャロを使った患者に報告された副作用の多くは、消化器系の軽いものでした。例えば、下痢、吐き気、便秘などです。これらの副作用は、投与初期に多く見られ、徐々に軽減しました。



まとめ

この研究から、マンジャロ(ティルゼパチド)がSASの治療に非常に効果的であることが示されました。SAS

の症状を大幅に改善し、体重や炎症、血圧も改善することがわかりました。
マンジャロは、従来の治療法(例えば、PAP療法)に満足していない患者さんや、他の治療法がうまくいかな
かった患者さんにとって、新しい希望となるかもしれません。


このブログ記事が、皆さんの健康情報の一助となれば幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう!


Tirzepatide for the Treatment of Obstructive Sleep Apnea and Obesity.
Malhotra A, Grunstein RR, Fietze I, Weaver TE, Redline S, Azarbarzin A, Sands SA, Schwab RJ, Dunn JP,
Chakladar S, Bunck MC, Bednarik J; SURMOUNT-OSA Investigators.
N Engl J Med. 2024