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【論文で解説】抜け毛対策になる栄養素とは?
科学的根拠に基づく髪の健康維持

【論文で解説】抜け毛対策になる栄養素とは?科学的根拠に基づく髪の健康維持
栄養療法 脱毛症

抜け毛や薄毛に悩んでいる方にとって、「何を食べれば髪に良いのか」は切実な問題です。巷には様々な情報が溢れていますが、科学的根拠に基づいた正確な知識を得ることが重要です。

髪の毛は、毛包という組織で作られており、その成長には活発な細胞分裂とタンパク質合成が必要です。そのため、栄養素の不足は髪の成長サイクルに直接的な影響を与え、抜け毛や髪質の悪化を引き起こす可能性があります。

本記事では、医学雑誌に掲載された信頼性の高い論文(Guo and Katta, 2017)を中心に、抜け毛と栄養素の関係について解説します。鉄、亜鉛、ビタミンDなど、髪の健康に重要とされる栄養素の役割と、その科学的根拠をご紹介します。

⚠️ 重要な注意事項

本記事は学術論文に基づく情報提供を目的としており、特定の疾患の診断・治療を保証するものではありません。抜け毛の原因は多岐にわたるため、気になる症状がある場合は必ず医療機関を受診してください。

髪の健康を内側から支える栄養アプローチ

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1. 栄養欠乏と抜け毛の関係

髪の毛は、体の中でも特に代謝活性が高い組織の一つです。毛包の細胞は絶えず分裂を繰り返しており、その成長には十分なエネルギーと栄養素が必要不可欠です。

1.1 なぜ栄養不足で髪が抜けるのか

栄養が不足すると、体は「生命維持に直接関係しない組織」への栄養供給を減らします。髪の毛はその代表例です。カロリー制限や栄養欠乏状態になると、体は心臓や脳など重要な臓器を優先し、髪の成長は後回しにされます(Guo and Katta, 2017)。

その結果、成長期の髪が休止期に移行し、休止期脱毛症(Telogen Effluvium)と呼ばれる状態が引き起こされます。これは、一時的に多くの髪が抜け落ちる症状です。

1.2 抜け毛と関連する主な栄養素

複数の研究により、以下の栄養素が髪の健康に重要であることが示されています。

🔬 重要度が高い栄養素

  • • 鉄(フェリチン)
  • • 亜鉛
  • • ビタミンD
  • • タンパク質・アミノ酸

📊 補助的な栄養素

  • • ビオチン(ビタミンH)
  • • 必須脂肪酸
  • • ビタミンE、C(抗酸化物質)
  • • L-リジン

2. 鉄:髪の成長に不可欠なミネラル

鉄(Iron)の役割

鉄は、DNA合成の律速酵素であるリボヌクレオチド還元酵素の補因子として機能し、細胞分裂に必須の栄養素です。髪の毛を作る毛母細胞は非常に活発に分裂するため、鉄の需要が高い組織の一つです(Guo and Katta, 2017)。

2.1 鉄欠乏と脱毛の関係

鉄欠乏症は世界で最も一般的な栄養欠乏症であり、特に女性に多く見られます。複数の研究で、以下のような脱毛症患者において血清フェリチン値(貯蔵鉄の指標)が低いことが報告されています。

  • 慢性休止期脱毛症(Chronic TE)
  • 女性型脱毛症(Female Pattern Hair Loss: FPHL)
  • 男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia: AGA)
  • 円形脱毛症(Alopecia Areata: AA)

Kantor et al. (2003)の研究では、女性の脱毛症患者において血清フェリチンの低下が有意に関連していることが示されています。

2.2 鉄の補充について

鉄欠乏が確認された場合、鉄剤による補充が推奨されます。ただし、論文では以下の点が指摘されています。

⚠️ 鉄補充の注意点

  • 鉄欠乏がない人が鉄を過剰摂取しても、脱毛改善効果は期待できません
  • まずは血液検査で鉄の状態(血清フェリチン、血清鉄など)を確認することが重要です
  • 鉄の過剰摂取は消化器症状や他の健康問題を引き起こす可能性があります

L-リジンとの併用

アミノ酸の一種であるL-リジンは、鉄や亜鉛の吸収を助ける可能性が示唆されています。ある研究では、鉄補充とL-リジンの併用により、血清フェリチン値がより効果的に上昇したという報告があります(Guo and Katta, 2017)。

3. 亜鉛:毛包の健康を支える重要ミネラル

亜鉛(Zinc)の役割

亜鉛は、タンパク質合成や細胞分裂に関わるメタロ酵素の必須構成要素です。さらに、毛包の形成を制御するHedgehogシグナル伝達経路においても重要な役割を果たしています(Guo and Katta, 2017)。

3.1 亜鉛欠乏と脱毛

亜鉛欠乏症の典型的な症状には、脱毛、爪の異常、皮膚炎などがあります。研究では、様々なタイプの脱毛症患者(AA、AGA、FPHL、TE)において、健康な対照群と比較して血清亜鉛濃度が有意に低いことが示されています。

3.2 亜鉛補充の効果

亜鉛欠乏が確認された患者に対する亜鉛補充は、脱毛の改善に有効である可能性が示されています。

Park et al. (2009)の研究では、血清亜鉛レベルが低い円形脱毛症患者に対して亜鉛のサプリメント補充を行ったところ、治療効果と血清亜鉛レベルの改善が認められました。ただし、亜鉛欠乏がない場合の有効性については限定的です。

💡 ポイント

亜鉛は鉄と同様、欠乏している人に補充することで効果が期待できます。自己判断でのサプリメント摂取よりも、まずは血液検査で亜鉛の状態を確認することが推奨されます。

4. ビタミンD:毛包サイクルの調整役

ビタミンD(Vitamin D)の役割

ビタミンDは、毛包のサイクルにおいて重要な役割を果たしています。動物実験では、ビタミンD受容体を欠損させると脱毛が生じることが確認されています(Guo and Katta, 2017)。

4.1 研究で示された関連性

複数の研究により、脱毛症患者における血清ビタミンDレベルの低下が報告されています。

  • Aksu Cerman et al. (2014):円形脱毛症患者で血清25-ヒドロキシビタミンDレベルが対照群より有意に低い
  • 休止期脱毛症や女性型脱毛症の患者でもビタミンDレベルの低下が観察されています

4.2 ビタミンD補充の現状

ビタミンD欠乏と脱毛の関連性は示されているものの、補充による治療効果についてはまだデータが不足しています(Guo and Katta, 2017)。ただし、ビタミンD誘導体であるカルシポトリオール(Calcipotriol)の外用が、軽度から中等度の円形脱毛症に対して有効である可能性が示唆されています(Cerman et al., 2015)。

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5. ビオチン:本当に効果があるのか?

ビオチン(Biotin/ビタミンH)の役割

ビオチンは、カルボキシル化酵素の補因子として働き、タンパク質合成に関わる水溶性ビタミンです。欠乏すると湿疹性皮疹や脱毛症を引き起こします(Guo and Katta, 2017)。

5.1 ビオチン欠乏症は稀である

ビオチンは様々な食品に含まれており、また腸内細菌によっても産生されるため、健康な人におけるビオチン欠乏症は非常に稀です。欠乏症は、以下のような特殊な状況でのみ発生します。

  • 生卵白の大量摂取(アビジンがビオチンと結合し吸収を阻害)
  • 長期的な抗生物質の使用(腸内細菌叢の破壊)
  • 特定の遺伝性代謝疾患

5.2 科学的根拠の現状

論文では以下のように明記されています。

“ビオチン欠乏症がない人が、サプリメントを摂取して脱毛に効果があるという臨床試験の結果はありません。”
(Guo and Katta, 2017)

つまり、健康な人が「髪に良いから」という理由でビオチンサプリメントを摂取しても、脱毛改善効果は科学的に証明されていないということです。

6. その他の重要な栄養素

6.1 タンパク質・アミノ酸

髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質です。深刻なタンパク質栄養不良(クワシオルコルやマラスムス)は、髪の薄毛や脱毛を招きます。

また、前述したL-リジンなどのアミノ酸は、鉄や亜鉛の吸収を助ける働きがあります(Guo and Katta, 2017)。

6.2 必須脂肪酸

リノール酸やα-リノレン酸などの必須脂肪酸の欠乏は、頭髪や眉毛の脱落を招くことがあります。これらの脂肪酸は体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります(Guo and Katta, 2017)。

6.3 抗酸化物質(ビタミンA、E、セレン)

抗酸化物質は、毛包を酸化ストレスから守る働きがあります。ただし、過剰摂取には注意が必要です。

⚠️ 過剰摂取のリスク

ビタミンA、ビタミンE、セレンなどは、過剰摂取すると逆に脱毛を引き起こすリスクがあります(Guo and Katta, 2017)。

「多ければ多いほど良い」というわけではなく、適切な量を摂取することが重要です。

7. 実践:栄養アプローチの正しい取り入れ方

7.1 まずは検査から

論文から明らかなように、栄養素の補充は「欠乏している場合」に効果があります。自己判断でサプリメントを大量に摂取するのではなく、まずは血液検査で自分の栄養状態を正確に把握することが重要です。

✅ 推奨されるアプローチ

  1. 医療機関で血液検査を受ける
  2. 鉄、亜鉛、ビタミンDなどの値を確認
  3. 欠乏が認められる場合に補充を検討

❌ 避けるべきアプローチ

  1. 「髪に良い」という情報だけで摂取
  2. 複数のサプリを同時に過剰摂取
  3. 効果を確認せずに継続

7.2 M&B美容皮フ科クリニックの栄養療法

当クリニックでは、分子整合栄養医学の考え方に基づき、以下のようなアプローチで髪の健康をサポートしています。

1

詳細な血液検査(70項目以上)

鉄(フェリチン)、亜鉛、ビタミンD、タンパク質など、髪の健康に関わる栄養素を包括的に分析します。

2

至適基準値による評価

一般的な「正常範囲」ではなく、より理想的な健康状態を目指す「至適基準値」で評価します。

3

医療用グレードのサプリメント

MSSオーダーメイドサプリプログラムで、あなたに必要な栄養素を適切な量で補充します。

4

オンライン購入システム

忙しい方でも継続しやすいよう、来院不要のオンライン購入にも対応しています。

8. まとめ:科学的根拠に基づく髪のケア

本記事では、医学論文に基づいて抜け毛対策となる栄養素について解説しました。重要なポイントをまとめます。

📚 論文から学ぶ重要ポイント

1. 栄養欠乏は脱毛の原因となる

鉄、亜鉛、ビタミンD、タンパク質などの欠乏は、髪の成長サイクルに悪影響を与えます。

2. 「欠乏している場合」に補充が有効

栄養素が不足していない人が大量に摂取しても、脱毛改善効果は期待できません。むしろ過剰摂取のリスクがあります。

3. まずは検査で現状を把握

血液検査で鉄、亜鉛、ビタミンDなどの状態を確認し、科学的根拠に基づいたアプローチを取ることが重要です。

4. 抜け毛の原因は多岐にわたる

栄養欠乏以外にも、ホルモンバランス、ストレス、遺伝、疾患など様々な要因があります。気になる症状がある場合は医療機関を受診してください。

髪の健康は、体全体の健康状態を映す鏡です。科学的根拠に基づいた栄養アプローチで、内側から美しい髪を育てていきましょう。

よくある質問(FAQ)

栄養欠乏が原因の抜け毛であれば、適切なサプリメント補充により改善する可能性があります。しかし、栄養欠乏がない場合や、他の原因(ホルモン、ストレス、遺伝など)による脱毛の場合、サプリメントだけでは効果が期待できません

まずは血液検査で栄養状態を確認し、必要に応じて医師の指導のもとで補充することが重要です。当クリニックでは、詳細な検査に基づいたオーダーメイドの栄養療法をご提供しています。

ビオチン欠乏症の場合は、ビオチン補充により脱毛が改善します。しかし、健康な人におけるビオチン欠乏症は非常に稀です(Guo and Katta, 2017)。

論文では、「ビオチン欠乏症がない人がサプリメントを摂取して脱毛に効果があるという臨床試験の結果はない」と明記されています。つまり、欠乏していない人が「髪に良いから」という理由で摂取しても、科学的な効果は証明されていません。

鉄や亜鉛の適切な摂取量は、個人の欠乏の程度によって異なります。自己判断での摂取は、過剰摂取や副作用のリスクがあります。

鉄の過剰摂取は消化器症状(便秘、吐き気など)を引き起こし、亜鉛の過剰摂取は銅の吸収を阻害する可能性があります。

当クリニックのMSSオーダーメイドサプリプログラムでは、血液検査の結果に基づいて、あなたに必要な栄養素を適切な量で処方します。医療機関での管理のもと、安全に栄養療法を行うことをお勧めします。

抜け毛の原因は多岐にわたるため、栄養アプローチだけでなく、総合的な治療が必要な場合があります。

当クリニックで提供している治療法:

  • 栄養療法(MSSオーダーメイドサプリ)
  • ※来院なしで、医療機関専売サプリの購入も可能です。
  • ミノキシジル等の内服薬による頭皮治療
  • プルリアルデンシファイによる毛根の修復

抜け毛の原因を総合的に診断し、あなたに最適な治療法をご提案いたします。LINEでのカウンセリング予約も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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参考文献

本記事は以下の学術論文に基づいて作成されています:

  1. Guo, E.L. and Katta, R. (2017) ‘Diet and hair loss: effects of nutrient deficiency and supplement use’, Dermatology Practical & Conceptual, 7(1), pp. 1-10. doi: 10.5826/dpc.0701a01.
  2. Kantor, J., Kessler, L.J., Brooks, D.G. and Cotsarelis, G. (2003) ‘Decreased serum ferritin is associated with alopecia in women’, Journal of Investigative Dermatology, 121(5), pp. 985-988.
  3. Park, H., Kim, C.W., Kim, S.S. and Park, C.W. (2009) ‘The therapeutic effect and the changed serum zinc level after zinc supplementation in alopecia areata patients who had a low serum zinc level’, Annals of Dermatology, 21(2), pp. 142-146.
  4. Aksu Cerman, A., Sarikaya Solak, S. and Kivanc Altunay, I. (2014) ‘Vitamin D deficiency in alopecia areata’, British Journal of Dermatology, 170(6), pp. 1299-1304.
この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科
この記事を監修したドクター

川嶋 俊幸

Toshiyuki Kawashima

資格・所属学会

  • 臨床医学博士
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本癌学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本定位・機能神経外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 日本認知症学会
  • 日本脳卒中学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 機能的定位脳手術技術認定医
  • American association for cancer research (US)
  • The Society for Neuro Oncology (US)

略歴

平成18年 4月
大阪市立大学医学部医学科 入学
平成24年 3月
大阪市立大学医学部医学科 卒業
平成24年 4月
市立島田市民病院臨床研修医
平成26年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科前期臨床研究医
平成27年 4月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 入学
守口生野記念病院脳神経外科医師
平成30年 4月
大阪市立総合医療センター脳神経外科シニアレジデント
平成31年 3月
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
平成31年 4月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科後期臨床研究医
令和2年10月
大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科病院講師
令和4年 4月
大阪市立総合医療センター脳血管内治療科医長
令和5年 4月
大阪公立大学医学部附属病院脳神経外科