鏡を見るたび、心が沈む。若い肌の“ぷるん”に、羨ましさを感じていませんか？

「前はもう少し、肌にハリがあった気がする」

「年下の子のツヤ肌を見て、正直うらやましい」

「こんなにシワっぽかったっけ…？」

 

年齢とともに変わっていく肌。美容液やパックで毎日努力しているのに報われないように感じるそのたびに、心が少し沈みますよね。

 

そんなあなたなら、美容の現場で注目されている再生ケア「リジュラン」も聞いたことがあるかもしれません。 

リジュランは、肌の再生を助ける“ポリヌクレオチド”という医療由来の有効成分を用いたスキンケア。
表面的なうるおいではなく、肌の奥からハリ・弾力・うるおいを呼び戻すことが期待されています。

この記事では、リジュランの効果、自分で行うリジュラン美容液やパック、そしてクリニックでの美容医療について説明します。

 

１．リジュランって何？注目される理由とは

年齢を重ねると、肌のハリが失われ、乾燥やくすみが気になってきますよね。そんな肌悩みに注目されているのが「リジュラン」という美容成分です。まずは、リジュランの正体と、なぜ話題になっているのかをご紹介します。

 

1-1 リジュランとは｜サーモンDNAの再生力

リジュランとは、サーモン（鮭）由来のDNA成分「ポリヌクレオチド（PN）」からできている再生系スキンケア成分です。ヒアルロン酸が「うるおい補給」に特化しているのに対して、リジュランは肌そのものの修復力や再生力を高めることを目的としています。

例えば、韓国の皮膚科クリニックでよく使われている「リジュランヒーラー」は、真皮層のコラーゲン生成を促すことで、肌のハリ・キメ・小ジワの改善に効果が期待されています（参考：Journal of Cosmetic Dermatology, 2023）。

 

 

1-2 肌再生を助けるPDRNとは？

リジュランの核となる成分「PDRN（ポリデオキシリボヌクレオチド）」は、傷ついた細胞を修復し、細胞の再生をうながす働きがあります。医療分野では火傷や糖尿病性潰瘍などの治療にも応用されているほど、安全性と再生能力が評価されています。

このPDRNを応用したリジュランは、美容の世界では「肌を育てる注射」と呼ばれ、内側から肌を若返らせるアプローチとして人気を集めています。

 

1-3 「再生系スキンケア」としてのリジュランの位置づけ

いわゆる美容液やパックなどの「外から補うケア」ではなく、リジュランは肌を中から立て直す「根本治療型」のスキンケアです。

そのため、しわやたるみなど、加齢による悩みにこそ効果を発揮するのが特徴です。特に「最近、スキンケアの効果を感じにくい」「年齢肌が気になるけど注射はちょっと…」という人にとって、リジュラン配合のパックや美容液は新たな選択肢になります。

 

 

２．リジュラン配合パックと美容液の効果とは？

「注射まではちょっと勇気が出ないけど、リジュランは気になる…」そんな方のために、PDRN配合のパックや美容液という選択肢があります。でも、それって本当に効果があるのでしょうか？ここでは、実際の作用や注射との違いを詳しく解説します。

 

2-1 ポリヌクレオチド入りパックで期待できる肌へのメリット

リジュランのパックや美容液は、肌の表面にPDRNを届けることで、軽度の炎症鎮静や保湿、バリア機能の改善が期待できます。特に敏感肌や赤みが出やすい方にとっては、肌を落ち着かせるサポートとして活用されています。

つまり、パックや美容液タイプは、注射に比べて効果はマイルドですが、ダウンタイムなしで手軽に始められる点がメリットです。

 

2-2 美容液タイプとシートマスクタイプの違い

リジュラン化粧品には大きく分けて2種類あります：

• 美容液タイプ（セラム）：日々のスキンケアに組み込める。軽めのテクスチャーで朝晩使いやすい。
• シートマスクタイプ：週に2〜3回の集中ケア向け。肌に密着し、有効成分の浸透を助ける。

 

2-3 リジュランコスメの「限界」も知っておこう

大切なのは、パックや美容液では真皮層まで有効成分は届かないという点です。肌の再生を促すには、本来PDRNが皮膚の深い層（真皮）で働く必要があります。

つまり、パックや美容液は「肌表面を整える」には十分ですが、肌の奥深くから立て直したい場合は注射が必要です。過度な期待を避け、スキンケアの位置づけとして賢く使うことが大切です。

 

３．リジュラン注射との違いは？本当に置き換えられる？

PDRN入りのパックや美容液は魅力的に見えますが、「本当に注射の代わりになるのか？」という疑問を持つ方も多いはずです。ここでは、美容注射との決定的な違いと、どう使い分ければよいかをお伝えします。

3-1 リジュラン注射はどんな人に向いている？

リジュラン注射（通称：リジュランヒーラー）は、真皮層に直接PDRNを注入する治療です。コラーゲン生成を促し、肌の奥から「ハリ・弾力・キメの改善」が期待できます。

特におすすめなのは以下のような方です：

• 年齢とともに「しぼんだ感じ」が気になる
• スキンケアでは物足りなくなってきた
• クレーターや毛穴が目立ってきた

韓国の研究（Pak et al., Journal of Cosmetic Dermatology, 2023）によると、リジュラン注射は6〜12週間で小ジワと肌質の改善が明確に見られたと報告されています。

 

3-2 パックや美容液では届かない「真皮層」へのアプローチ

パックや美容液は表皮にとどまり、角質層〜表皮の保湿や鎮静には有効です。しかし、肌のハリを生むコラーゲン繊維は真皮層にあります。

リジュラン注射は、PDRNを肌の“再生エンジン”がある層に直接届けるため、パックとは比べものにならないレベルで「構造的に肌を作り直す」ことができます。

 

3-3 コスト・ダウンタイム・効果持続の比較

注射は医師による施術が必要ですが、一度の効果が大きく、特に年齢肌にはコスト以上の価値があると言えるでしょう。

 

４．リジュランパックを選ぶときのポイントと注意点

リジュラン配合のパックはさまざまなブランドから登場していますが、すべてが同じ効果をもたらすわけではありません。正しく選ばないと「効かない」「肌に合わない」なんてことも…。この章では、後悔しないリジュランパックの選び方と注意点をお伝えします。

 

4-1 効果的な成分配合かどうかをチェック

パッケージに「c-PDRN配合」「PDRN入り」と書かれていても、どれくらいの濃度が入っているのかは商品によって大きく異なります。

ポイントは以下の2つ：

• PDRNの濃度や由来がしっかり表示されているか
• 成分表の上位に記載されているか

たとえば「REJURAN HEALER MASK」は、医療でも使われる製剤メーカーが開発しているため、信頼性が高く、肌再生を意識した設計になっています。反対に、広告だけが派手で実際にはごく微量しか入っていない商品もあるので要注意です。

 

4-2 安すぎるリジュラン化粧品に注意すべき理由

1枚数百円程度で「PDRN高配合」とうたっている商品には、偽装や過剰広告のリスクがあります。とくに並行輸入品やノーブランドの商品では、PDRN以外の添加物が肌トラブルを引き起こすケースも報告されています。

厚生労働省も「医薬部外品を装った未承認化粧品」に関して注意喚起を行っており、信頼できるクリニックや正規販売ルートから購入することが推奨されています（※参考：厚生労働省 医薬品・医療機器等安全性情報）。

 

4-3 おすすめの使用頻度と組み合わせ方

リジュランパックは、週2〜3回の使用がおすすめです。日常のスキンケアにプラスする感覚で使うことで、肌の回復力をゆるやかにサポートします。

また、以下のような組み合わせも効果的です：

• 夜のスキンケアに使用 → 翌朝の化粧ノリUP
• ハイドラフェイシャルやピーリング後 → 鎮静と保湿に最適
• 月に1回の美容注射と並行使用 → 表皮〜真皮までダブルケア

このように、目的に応じてパックを「導入」や「回復」に活用すると、効果の体感も高まります。

 

５．よくある質問（Q&A）

リジュランパックについて、読者の皆さんからよくいただく疑問にお答えします。ここでは、特に多い3つの質問を厳選し、初心者でも納得できる答えをご用意しました。

 

5-1 注射が怖いので、パックで代用できますか？

「注射はちょっと怖いけど、パックなら続けられそう…」という声はよく聞かれます。結論から言うと、軽度の肌トラブルや保湿目的であれば、リジュランパックでも十分効果を感じることができます。

ただし、真皮層の修復や本格的なハリ改善を目指す場合は、注射との効果差があることを理解しておくことが大切です。パックは“スキンケアの延長線上”、注射は“治療の一部”という位置づけで考えると良いでしょう。

 

5-2 敏感肌でもリジュランパックは使えますか？

はい、多くのリジュランパックは低刺激設計で、アルコールや香料が少なめに作られています。実際、ニキビ跡の赤みや乾燥によるかゆみに悩む方が「しみなかった」「落ち着いた」といった口コミも多く見られます。

ただし、肌質には個人差があるため、初めて使う際は目立たない場所でパッチテストをしてから全顔使用するのがおすすめです。

 

5-3 リジュラン美容液と他のスキンケアとの併用は？

リジュラン美容液やパックは、ビタミンC美容液、セラミドクリーム、レチノール製品などと併用できます。ただし、刺激が強い成分（ピーリング・高濃度レチノールなど）と同時使用する際は注意が必要です。

肌が敏感な状態のときは、まずリジュランで肌の土台を整えてから、他のエイジングケアを組み合わせるとトラブルを防ぎながら効果的にケアできます。

 

６．まとめ｜リジュランパックは「入り口」、注射は「本命」

スキンケアで“なんとなく肌の調子が上がらない…”と感じたとき、リジュランという選択肢は確かに魅力的です。ただ、その中でも肌の上から行う「美容液・パック」と「美容注射」には、明確な違いがあります。

 

まず、リジュランパックは“美容医療の入り口”として最適です。
毎日のスキンケアに手軽に取り入れられ、肌の鎮静やバリア機能の改善といった“肌土台の立て直し”に役立ちます。特に敏感肌や、刺激の少ないケアを求めている方にはぴったりです。

一方で、真皮層から肌を若返らせるレベルの変化を求めるなら、リジュラン注射が本命です。
しわやたるみ、毛穴といったエイジングサインにしっかりアプローチでき、短期間で実感が得られる点は大きな魅力です。

 

✅ あなたに合ったリジュランの使い方は？

“肌にやさしいのに、攻めのケア”。それがリジュランの最大の特徴です。まずはパックや美容液から始めて肌との相性を確かめながら、必要に応じて医師のアドバイスを受けて注射治療も検討すると、肌悩みに合わせた最善のケアが見つかるはずです。

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参考文献

  Pak J, Lee JH, Kim JY, Choi JH, Han SH (2023)
　Comparative clinical trial of salmon-derived polynucleotide versus hyaluronic acid for periorbital rejuvenation, Journal of Cosmetic Dermatology, Wiley Online Library,
　https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jocd.15528

  Yi SY, Lee J, Kwon OS, Kim BJ, Kim MN (2022)
　Applications and efficacy of polydeoxyribonucleotide in aesthetic dermatology, Biomedicines, MDPI,
　https://www.mdpi.com/2227-9059/10/6/1362

  Webb J, Arora R, Yip D, Samizadeh S (2023)
　Polynucleotides in regenerative and aesthetic medicine: Evidence and mechanisms, Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology, Dove Medical Press,
　https://www.dovepress.com/articles.php?article_id=87874

  厚生労働省 医薬品・医療機器等安全性情報 (最終更新2024年)
　未承認化粧品・医薬部外品の取り扱いに関する注意喚起, 東京都千代田区霞が関1-2-2,
　https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000063585.html