「PDRNが生え際に効くらしい」——海外の皮膚科医が紹介した1本の症例報告が、SNSで静かに広がっています。前頭線維化性脱毛症という脱毛症の患者に、PRPとPDRNを注射したところ、こめかみの皮膚の萎縮が改善した、という内容でした。
生え際の後退や分け目の薄さが気になっている方にとって、心が動く話題だと思います。一方でこの報告には、記事のどこにも書かれないまま広がってしまいがちな前提が、いくつも含まれています。
この記事では、この症例報告で実際に何が行われたのか、そして頭皮へのPDRNがどこまで確かめられているのかを、原著論文と国際的な合意声明をもとに整理します。
この記事でわかること
- 話題の症例報告で、PDRN以外に何が同時に行われていたのか
- PDRNとPN(ポリヌクレオチド)は、どこが違うのか
- 頭皮への効果を調べた臨床研究が、これまでに何本あるのか
- 生え際の後退には、治療方針がまったく異なる2つのタイプがあること
- PDRN配合の化粧品と、注射で示された結果を同じに扱えない理由
1. 先に結論をお伝えします
細かい話に入る前に、この記事で最もお伝えしたい点をまとめます。
・話題の報告は1人の患者の記録で、PDRNのほかに内服薬3種類が同時に使われていた
・そのため、皮膚の萎縮が改善した理由をPDRNだけに帰することはできない
・この報告が掲載された学術誌は、PubMedをはじめとする主要な医学文献データベースで確認できない
・女性型脱毛症を対象にPDRNを調べたランダム化比較試験は、この10年で1本のみ
・当院で扱うリジュランなどはPN(ポリヌクレオチド)で、報告の薬剤であるPDRNとは分けて考える必要がある
期待を削ぐ話に見えるかもしれません。けれども、どこまでが分かっていて、どこからが分かっていないのかを知っておくことは、これから治療にお金と時間をかけるかどうかを決めるうえで、いちばん役に立つ情報だと私たちは考えています。
2. 話題の症例報告の中身
もとになったのは、ブラジルの皮膚科医らが報告した1例の記録です (Passoni et al. 2025)。対象となったのは、生え際が大きく後退し、両側のこめかみの皮膚が萎縮していた女性の患者でした。診断は前頭線維化性脱毛症(FFA)です。
この患者に対して行われたのが、PRP(多血小板血漿)とPDRNを組み合わせた皮内注射で、計6回実施されています。6か月後、萎縮していた範囲は大きく改善し、生え際の毛包のまわりに見られていた落屑や軟毛の再発はなく、眉毛のあたりにも炎症の所見は見られなかった、と報告されました。
ここまでを読むと、注射が効いたように見えます。ただ、原著をたどると、同時に次の治療も行われていました。
| 介入 | 内容 |
|---|---|
| PRP+PDRNの皮内注射 | 計6回 |
| ミノキシジル(内服) | 2.5mg/日 |
| デュタステリド(内服) | 0.5mg/日 |
| ヒドロキシクロロキン(内服) | 400mg/日 |
※海外の症例報告で行われた内容です。日本では、ミノキシジルの内服は承認されておらず、デュタステリド・ヒドロキシクロロキンも女性の脱毛症に対して承認された効能・効果ではありません。ご自身の判断で使用されることのないようご注意ください。
つまり、4つの治療が同時に走っていたことになります。このうち後半の3つは、後述するとおり前頭線維化性脱毛症に対して国際的にも用いられている薬です。改善がどの治療によるものかを、この記録から切り分けることはできません。
加えて、これは1人の患者の記録です。人数がひとりの場合、自然経過による変化なのか、治療による変化なのかを区別する手立てがありません。
なお、この報告が掲載された学術誌は、PubMedをはじめとする主要な医学文献データベースでは確認できませんでした。学術誌によって査読の厳しさには幅があり、掲載されているという事実だけでは、内容の確からしさは決まりません。
こうした報告が話題として広がる過程では、書き手が添えた但し書きのほうが先に落ちてしまうことは、めずらしくありません。
3. PDRNとPNの違い
次に整理しておきたいのが、用語の問題です。ここが曖昧なままだと、この先の話がすべてずれてしまいます。
PDRN(ピーディーアールエヌ/ポリデオキシリボヌクレオチド)とは、サケやマスといった魚の精子から取り出されたDNAの断片のことです。PN(ポリヌクレオチド)も同じくサケ・マス類に由来し、こちらは精巣から得られます。出発点は近く、違いは鎖の長さと分子量にあります (Kim 2025)。
| PN(ポリヌクレオチド) | PDRN | |
|---|---|---|
| 鎖の長さ | 長い(高分子量) | 相対的に短い |
| 物理的な性質 | 粘性が高く、多孔質の立体構造をつくる | 粘弾性は低い |
| 主に語られる働き | 細胞外マトリックスの再構築、保水 | アデノシンA2A受容体の活性化、サルベージ経路を介した核酸合成の補助 |
| 主な使われ方 | スキンブースターとしての注入 | 創傷治癒、皮膚の再生、抗炎症など |
分子量については、従来おおむね50〜1,500kDaの範囲とされてきましたが、近年は1kDa程度の小さなものから10,000kDaに及ぶものまで報告されるようになりました。Marquesらは、1,500kDaを境として呼び分ける命名法を提案しています (Marques et al. 2025)。
もっとも、この分野には標準化された基準がまだ存在しません(Kim 2025)。学術文献のなかでPDRNとPNが互換的に使われており、混乱を招いていると指摘されています(Marques et al. 2025)。
当院で扱っているリジュランやプルリアルデンシファイは、PN(ポリヌクレオチド)を主成分とする製剤です。一方、今回の症例報告で使われたのはPDRNでした。似た名前ですが、同じものとして扱うことはできません。
それぞれの働きの仕組みについては、PDRNのサルベージ経路で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
4. 頭皮への効果の根拠
では、頭皮に注射したときの効果は、どこまで調べられているのでしょうか。
2026年、女性型脱毛症に対するPDRNの臨床エビデンスの現状を整理した論説(コメンタリー)が発表されました (Bakshi et al. 2026)。著者らがPubMedを2025年10月まで検索した結果(系統的な検索ではありません)、ランダム化比較試験は10年前の1本のみで、その後の追加はありませんでした。小規模な症例集積や併用療法の報告はいくつかありますが、比較試験としてはこの1本だけ、という状況です。
その1本が、韓国から報告されたLeeらの研究です (Lee et al. 2015)。女性型脱毛症の患者40人を対象に、20人にはPRPを1回行ったうえでPDRNの毛包周囲注射を12回、別の20人にはPDRNの注射のみを12回、いずれも週1回のペースで実施しました。
| PDRNのみ(20人) | PRP+PDRN(20人) | |
|---|---|---|
| 毛数 | +17.9±13.2%(p<0.001) | +23.2±15.5%(p<0.001) |
| 毛の太さ | +13.5±10.7%(p<0.001) | +16.8±10.8%(p<0.001) |
| PDRNのみ | +17.9% | |
| PRP+PDRN | +23.2% |
※対照群を置いていない研究の結果であり、治療によって生じた変化かどうかは確認されていません。また、この研究で使われたのはPDRNで、当院で使用しているPN製剤とは異なります。
2群を比べると、毛の太さについては併用のほうが良好でしたが(p=0.031)、毛数については差が認められませんでした。
数字だけを見れば、悪くない結果に見えます。ただ、この研究には生理食塩水を注射した群も、何もしない群も設けられていません。比べられているのは2つの実薬群どうしです。週に1回、12週にわたって頭皮に注射を受けるという体験そのものが結果に影響した可能性を、この設計では否定できません。論説の著者らは、割り付けの手順が記載されていないこと、患者自身による評価が行われていないこと、脱落者の報告がないことも併せて指摘しています (Bakshi et al. 2026)。
そのうえで著者らは、頭皮へのPDRNを「調査段階のものとして扱うべき」と結論づけ、およそ100〜120例の規模で、生理食塩水などの対照群を置き、24週以上の期間で、評価者を盲検化した試験が必要だと述べています。外用ミノキシジルとの比較も併せて求められています。
なお同じ論説では、PN(ポリヌクレオチド)製剤についても、女性型脱毛症に対する有効性を評価したランダム化比較試験はないと述べられています (Bakshi et al. 2026)。
PNの注入については、男女20人の男性型・女性型脱毛症を対象とした報告があります。ポリヌクレオチド15mgを含む製剤を4か月で10回注射し、24週の時点で抜け毛の減少と毛の太さの増加が認められた、という内容でした (Samadi et al. 2024)。副作用は軽度の頭痛・腫れ・発疹が各2人で、外来での処置により改善しています。
男性型脱毛症を含めた28人にPNを4週間隔で4回注射し、毛の太さと密度の改善がみられたという報告もあります (Thanasarnaksorn et al. 2025)。
ただし、これらはいずれも比較する群を置かず、参加者全員に同じ治療を行って前後を比べたものです。効果の方向を示す手がかりにはなりますが、治療によって生じた変化かどうかを判断できる設計ではありません。
もうひとつ、見落とせない点があります。この研究の対象は女性型脱毛症であって、前頭線維化性脱毛症ではありません。話題の症例報告とは、そもそも病気が違うのです。
5. 生え際の後退は同じでない
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
「生え際が後退してきた」という同じ悩みでも、背景にある病気が違えば、治療の方針はまったく変わります。美容医療の現場で相談を受けることが多い2つのタイプを整理します。
| 女性型脱毛症(FAGA) | 前頭線維化性脱毛症(FFA) | |
|---|---|---|
| 薄くなる場所 | 分け目や頭頂部が中心 | 生え際が帯状に後退する |
| 眉毛 | 通常は変化しない | 薄くなることがある |
| 皮膚の見た目 | 大きな変化はない | 毛包のまわりの落屑や紅斑、皮膚の萎縮や光沢 |
| 毛包 | 細く小さくなるが残っている | 炎症により破壊され、失われる |
| 治療の目標 | 発毛を促す | まず炎症を止め、進行を食い止める |
前頭線維化性脱毛症は、瘢痕性脱毛症に分類されます。炎症によって毛包そのものが壊されてしまうタイプで、いったん失われた毛包は元に戻りません (Landau et al. 2024)。閉経後の女性に多く、近年その頻度が明らかに増えていることが報告されています。
眉毛が薄くなる、額の血管が目立つ、生え際の皮膚がつるりと光って見える——こうしたサインは、女性型脱毛症では通常みられません。同じ総説では、こうした症状の改善を求めて美容皮膚科医が相談を受けることが多い、とも指摘されています。
だからこそ、「まず何であるかを見極める」ことが、どんな施術よりも先に来ます。進行してしまってからでは、取り戻せる範囲が狭くなってしまうためです。
6. FFAでまず行われる治療
前頭線維化性脱毛症については、国際的な専門家グループによる合意声明「SOFFIA 2024」が公表されています。世界各国の脱毛症専門医が参加してまとめたもので、著者らはこれをこの疾患について初の大規模な国際コンセンサスと位置づけています (Meah et al. 2026)。以下は国際的な指針として紹介するものであり、当院の診療内容を示すものではありません。
・外用療法:強力な、あるいは非常に強力なステロイド外用が第一選択
・全身療法:5α還元酵素阻害薬が最も多く用いられ、次いでヒドロキシクロロキン
・ステロイドの局所注射:頭皮では5mg/mL、眉毛では2.5mg/mLを6〜8週間隔で
ここで注目していただきたいのは、5α還元酵素阻害薬もヒドロキシクロロキンも、「進行を止め、あるいは寛解に導くが、発毛を促すものではない」と明記されている点です。この病気の治療は、失われた髪を取り戻すことではなく、これ以上失わないことを目標に組み立てられています。
そして、この合意声明のなかに、PRP・PDRN・PNといった再生医療的なアプローチは登場しません。冒頭の症例報告で行われていた内服3種類は、いずれもこの合意声明に沿ったものです。一方で注射の部分は、まだ合意の外側にある試みと位置づけられます。
ただし、前頭線維化性脱毛症へのPRPについては、別の総説に少数の報告が紹介されています。1か月間隔で3〜5回の注射により、毛包周囲の紅斑や落屑、顔面の丘疹に改善がみられたとされる一方、治療終了から6か月後に脱毛と炎症が再燃した例も併せて指摘されています (Landau et al. 2024)。位置づけはまだ定まっていない、というのが実情です。
7. 化粧品のPDRNはどうか
PDRNという言葉を検索すると、クリーム・美容液・パックのほか、頭皮用のヘアセラムやアンプル、シャンプーといった製品が数多く出てきます。検索して目に入る情報の多くは、注射ではなく、こうした塗るタイプの製品についてのものです。
ここで押さえておきたいのが、投与経路が違えば、結果もそのままは当てはまらないという原則です。
皮膚のいちばん外側にある角層は、大きな分子を通さないようにできています。総説では、鎖の長いポリマーは皮膚に吸収されないこと、外用製剤には50kDa未満の低分子量のPDRNが適していることが述べられています。製剤の工夫によって透過を高めうるとも記されていますが、いずれにせよ注射で示された結果を、そのまま塗るタイプの製品に置き換えて考えることはできません (Marques et al. 2025)。
加えて、頭皮に外用のPDRNを用いた場合の効果を検証した臨床試験は見当たらず、米国の臨床試験登録データベース(ClinicalTrials.gov)にも、脱毛症を対象としたPDRN・PNの登録はありませんでした。「PDRNは効果がない」という声を目にすることがありますが、その一因は、注射で語られた話と化粧品の話が混ざったまま広まっていることにあるのかもしれません。
なお、ここで述べているのはあくまで頭皮に用いる製品についての話です。顔のスキンケアにおけるPDRN・PN配合製品の位置づけについては、大人のリジュランスキンケア戦略で整理しています。
8. 症例報告の読み方
今回のような情報は、これからも繰り返しSNSに流れてきます。そのたびに専門家の解説を待つのは現実的ではありませんので、ご自身で見分けるための手がかりをお渡しします。
| 研究の種類 | そこから言えること |
|---|---|
| 症例報告(1例) | 「こういうことが起きた」という記録。効果の証明にはならない |
| 実薬どうしを比べた試験 | どちらが優れるかは分かるが、治療そのものの効果は分からない |
| プラセボと比べた比較試験 | 治療によるものかを判断できる |
| 国際的な合意声明 | 複数の研究を専門家が総合し、現時点の標準として示したもの |
そのうえで、次の3つを確認すると、記事の見え方が変わります。
情報に出会ったときの3つの確認
- ほかに何をしていたか——併用された治療があれば、効果はそこに帰属するかもしれません
- 何人を対象にしたか——1人の記録と、数十人・数百人の試験とでは、意味の重さが違います
- 比べる相手がいたか——何もしない群と比べていない結果は、自然経過と区別がつきません
今回の症例報告は、この3つのすべてに当てはまります。だからといって価値がないわけではありません。仮説の出発点としては十分に興味深いものです。ただ、それを受けて治療を選ぶ段階には、まだ来ていないということです。
9. 当院での考え方
ここまでを踏まえて、当院がどう考えているかをお伝えします。
まず、生え際の後退を見たら、それが何によるものかを確かめることから始めます。眉毛の薄さ、毛包のまわりの落屑、皮膚の光沢といった所見があれば、前頭線維化性脱毛症の可能性を考える必要があります。その場合、優先されるのは炎症を止める治療であり、注入治療がその代わりになることはありません。確定のために皮膚生検などが必要になることもあり、保険診療での対応が適切と判断される場合には、連携する医療機関をご案内します。
女性型脱毛症と判断される場合には、内服による治療に加えて、頭皮への注入という選択肢もあります。当院では女性のための薄毛治療のなかで、PN(ポリヌクレオチド)を主成分とするプルリアルヘアデンシティをご用意しています。ただし本記事で見てきたとおり、注入治療の位置づけは補助的なものであり、今回の症例報告を根拠としてお勧めすることはありません。
診察では、まず生え際や分け目の状態をうかがい、拡大鏡(ダーモスコピー)で毛包のまわりの所見を確認します。痛みを伴う検査ではありません。頭皮への注入治療は、一般に複数回の継続を前提とするもので、1回受けて終わりというものではありません。
・当院で使用しているポリヌクレオチド製剤(リジュラン、プルリアルデンシファイ、プルリアルヘアデンシティなど)は、日本国内で医薬品としての承認を受けていません。医師の責任のもと、海外から輸入したものを使用しています。
・国内承認を受けていない医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。
・同一の成分で国内承認を受けた医薬品はありません。一方、女性の壮年性脱毛症に対しては、ミノキシジル1%を配合した外用薬が国内で承認されています(第1類医薬品) (大正製薬 n.d.)。
・これらの製剤は韓国や欧州を中心に使用されています。PDRNを用いた製剤については、報告されている有害事象が注射部位の一過性の紅斑や腫脹など、軽度で一時的なものが中心であると述べられています (Bakshi et al. 2026)。一方、当院で使用しているPN製剤について、脱毛症に対する有効性・安全性を検証した対照群つきの比較試験は確認できていません。脱毛症に対する承認は、諸外国においても確認できていません。国内での承認審査を経ていないため、未知のリスクを完全には否定できません。
・注射に伴い、痛み・内出血・腫れが生じることがあります。魚由来の成分を含むため、魚類にアレルギーのある方は事前にお申し出ください。
・当院の内服による治療のうち、ミノキシジルの内服は日本国内で承認されておらず、スピロノラクトンは脱毛症に対して承認された効能・効果ではありません。いずれも自由診療(保険適用外)となります。
・頭皮・脱毛症に対するポリヌクレオチド製剤の使用は、医師の判断で行う自由診療です。
肌への注入治療全般については肌育注射・美肌注射のページでご案内しています。
よくあるご質問
Q. PDRN配合のクリームや美容液で、頭皮の薄毛は改善しますか?
Q. リジュランと、話題の報告で使われたPDRNは同じものですか?
Q. 「PDRNは効果がない」という意見も見かけます。
Q. 副作用やデメリットにはどのようなものがありますか?
Q. ポリヌクレオチドは、他の薄毛治療と併用できますか?
Q. 生え際ではなく、分け目が広がってきた場合はどうでしょうか?
Q. ミノキシジルと注入治療は、どちらを先に始めるべきですか?
Q. 生え際が後退してきました。どこに相談すればよいですか?
まとめ
- 話題の症例報告は1人の記録で、PDRNのほかに内服薬3種類が同時に使われていました
- 女性型脱毛症を対象にPDRNを調べたランダム化比較試験は10年で1本のみ、しかもプラセボ群も無治療群も置かれていません
- その1本は女性型脱毛症が対象で、症例報告の前頭線維化性脱毛症とは病気が異なります
- 前頭線維化性脱毛症の国際的な合意声明に、PRP・PDRN・PNは登場しません
- 当院で扱うリジュラン等はPNで、報告の薬剤であるPDRNとは分けて考える必要があります
- 生え際の後退はタイプによって方針が変わるため、まず診断が優先されます
新しい話題に触れて、期待がふくらむのは自然なことだと思います。同時に、「どこまでが分かっていて、どこからが分かっていないのか」を見分けられることは、ご自身の髪と時間とお金を守るうえで、大きな力になります。
生え際や分け目の変化が気になったときは、どうぞお気軽にご相談ください。
関連記事
参考文献
- 大正製薬 n.d., ‘リアップリジェンヌプラス 公式ブランドサイト’, viewed 9 September 2026, <https://brand.taisho.co.jp/regenne/riupregenne/>.
- Bakshi, N, Dai, A, Tabatabaei, ET & Daveluy, S 2026, ‘Polydeoxyribonucleotide in female pattern hair loss: current evidence and knowledge gaps’, Journal of Cosmetic Dermatology, vol. 25, no. 7, e71028, DOI 10.1111/jocd.71028, viewed 9 September 2026, <https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC13318850/>.
- Kim, ST 2025, ‘Comparison of polynucleotide and polydeoxyribonucleotide in dermatology: molecular mechanisms and clinical perspectives’, Pharmaceutics, vol. 17, no. 8, 1024, DOI 10.3390/pharmaceutics17081024, viewed 9 September 2026, <https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12388916/>.
- Landau, M, Perez, SM & Tosti, A 2024, ‘Frontal fibrosing alopecia: a comprehensive guide for cosmetic dermatologists’, Dermatology and Therapy, vol. 15, no. 1, pp. 15-29, DOI 10.1007/s13555-024-01311-z, viewed 9 September 2026, <https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11785866/>.
- Lee, SH, Zheng, Z, Kang, JS, Kim, DY, Oh, SH & Cho, SB 2015, ‘Therapeutic efficacy of autologous platelet-rich plasma and polydeoxyribonucleotide on female pattern hair loss’, Wound Repair and Regeneration, vol. 23, no. 1, pp. 30-36, DOI 10.1111/wrr.12250, viewed 9 September 2026, <https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25524027/>.
- Marques, C, Porcello, A, Cerrano, M, Hadjab, F, Chemali, M, Lourenço, K, Hadjab, B, Raffoul, W, Applegate, LA & Laurent, AE 2025, ‘From polydeoxyribonucleotides (PDRNs) to polynucleotides (PNs): bridging the gap between scientific definitions, molecular insights, and clinical applications of multifunctional biomolecules’, Biomolecules, vol. 15, no. 1, 148, DOI 10.3390/biom15010148, viewed 9 September 2026, <https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11764130/>.
- Meah, N, Li, J, Wall, D, York, K, Bhoyrul, B, Bokhari, L, Coulthard, L, Asfour, L, Abraham, LS, Asz-Sigall, D, Bergfeld, WF, Betz, RC, Blume-Peytavi, U, Callender, V, Chitreddy, V, Combalia, A, Cotsarelis, G, Craiglow, B, Dhurat, R, Dlova, N, Donovan, J, Doroshkevich, A, Eisman, S, Farrant, P, Gadzhigoroeva, A, Green, J, Grimalt, R, Harries, M, Hordinsky, M, Irvine, AD, Jolliffe, V, Kaiumov, S, King, B, Kossard, S, Lee, J, Lee, WS, Lortkipanidze, N, McMichael, A, Atanaskova Mesinkovska, N, Messenger, A, Mirmirani, P, Olsen, E, Orlow, SJ, Ovcharenko, Y, Piraccini, BM, Pirmez, R, Rakowska, A, Reygagne, P, Roberts, J, Rudnicka, L, Saceda-Corralo, D, Shapiro, J, Sharma, P, Silyuk, T, Suchonwanit, P, Takwale, A, Tosti, A, Visser, WI, Vañó-Galván, S, Vogt, A, Wade, M, Yip, L, Zlotogorski, A, Zhou, C & Sinclair, R 2026, ‘Statement from the frontal fibrosing alopecia international expert alliance: SOFFIA 2024’, Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, vol. 40, no. 2, pp. 210-223, DOI 10.1111/jdv.20833, viewed 9 September 2026, <https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12843854/>.
- Passoni, LD, Rabelo, BS, Faria, JCS & Rodrigues, BL 2025, ‘Treating frontal fibrosing alopecia with regenerative approaches: a case report’, Hair Therapy and Transplantation, viewed 9 September 2026, <https://www.longdom.org/open-access/treating-frontal-fibrosing-alopecia-with-regenerative-approaches-a-case-report-1102192.html>.
- Samadi, A, Ayatollahi, A, Kashani, MN, Zamani, S & Firooz, A 2024, ‘Efficacy and tolerability assessment of a polynucleotide-based gel for improvement of pattern hair loss’, Archives of Dermatological Research, vol. 316, no. 6, 331, DOI 10.1007/s00403-024-03088-9, viewed 9 September 2026, <https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38842633/>.
- Thanasarnaksorn, W, Limsuchaiwat, N, Sirithanabadeekul, P, Charoensuksira, S, Suwanchinda, A & Meephansan, J 2025, ‘Polynucleotides as a novel therapeutic approach in androgenetic alopecia: an analysis of effectiveness and safety’, Archives of Dermatological Research, vol. 317, no. 1, 399, DOI 10.1007/s00403-025-03908-6, viewed 9 September 2026, <https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39951159/>.
