
注射から飲み薬へ、肥満治療の新時代
GLP-1受容体作動薬による肥満治療は、マンジャロやウゴービなど注射薬が主流でした。しかし、2025年、ついに「飲むGLP-1」の時代が到来しようとしています。
その主役となるのが「オルフォルグリプロン(Orforglipron)」です。1日1回の経口投与で、注射薬と同等の効果が期待される画期的な薬剤として、世界中の医療関係者から注目を集めています。
本記事では、2023年から2025年にかけて発表された最新の臨床試験データをもとに、オルフォルグリプロンの効果、安全性、そして今後の展望について、医学論文の知見を交えながら詳しく解説します。
※本記事は医学論文に基づいた情報提供を目的としており、特定の医薬品の効能効果を保証するものではありません。
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目次
1. オルフォルグリプロンとは?|経口GLP-1受容体作動薬の誕生
オルフォルグリプロン(Orforglipron、LY3502970)は、世界初の経口非ペプチド性GLP-1受容体作動薬として開発が進められている薬剤です。
1-1 従来のGLP-1受容体作動薬との違い
これまでのGLP-1受容体作動薬(セマグルチド、チルゼパチドなど)は、ペプチド構造を持つため経口投与が困難であり、注射による投与が必要でした。
| 項目 | 従来の注射薬 | オルフォルグリプロン |
|---|---|---|
| 投与経路 | 皮下注射(週1回) | 経口(1日1回) |
| 分子構造 | ペプチド性 | 非ペプチド性(小分子) |
| 服用の利便性 | 注射の手間、針への恐怖 | いつでも服用可能、食事制限なし |
| 患者さんの負担 | 注射に対する抵抗感 | 服薬のみで簡便 |
1-2 開発の背景
オルフォルグリプロンは、中外製薬によって発見され、2018年にイーライリリー社がライセンスを取得しました。その薬理学的特性は、2020年に米国科学アカデミー紀要(PNAS)に発表されています(Kawai et al., 2020)。
この薬剤の最大の特徴は、食事や飲水の制限なく、1日のいつでも服用できるという点です(Ma et al., 2024)。これにより、患者さんの服薬アドヒアランス(薬を指示通りに服用すること)の向上が期待されています。
2. 第1相臨床試験|安全性と忍容性の確認
オルフォルグリプロンの開発は、厳密な段階を経て進められてきました。まず、初期の臨床試験で安全性と忍容性が評価されました。
2-1 第1a相試験:単回・反復投与試験
Pratt et al. (2023a)による第1a相試験では、健康な成人を対象に、オルフォルグリプロンの単回投与および反復投与が行われました。
📋 第1a相試験の主な結果
- 忍容性: 良好な忍容性プロファイルを確認
- 副作用: 主に消化器系(悪心、嘔吐、下痢)で、他のGLP-1受容体作動薬と一致
- 薬物動態: 経口投与後の吸収、分布、代謝、排泄が確認された
2-2 第1b相試験:2型糖尿病患者での検証
Pratt et al. (2023b)の第1b相試験では、2型糖尿病患者を対象に、プラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験が実施されました。
主な結果:
- 血糖コントロール: HbA1cの有意な低下を確認
- 体重減少: プラセボ群と比較して有意な体重減少
- 安全性: GLP-1受容体作動薬として予想される副作用プロファイル
- 服薬利便性: 食事や水分摂取の制限なく服用可能(Ma et al., 2024)
3. 系統的レビュー・メタアナリシス|複数試験の統合解析
2023年、複数のランダム化比較試験のデータを統合したメタアナリシスが発表されました(Karakasis et al., 2023)。
3-1 研究の概要
この研究では、オルフォルグリプロンと別の経口GLP-1受容体作動薬であるダヌグリプロンについて、2型糖尿病および肥満症の治療における有効性が評価されました。
📊 メタアナリシスの結論
オルフォルグリプロンは、血糖コントロールと体重減少の両面で有効性を示しました。ただし、研究者らは「長期的な研究が必要」としています。
4. 第3相臨床試験ATTAIN-2|2型糖尿病患者での肥満治療
2025年、世界最高峰の医学誌『The Lancet』に、画期的な第3相臨床試験の結果が発表されました(Horn et al., 2025)。
4-1 ATTAIN-2試験の概要
この試験は、肥満を伴う2型糖尿病患者を対象とした、二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 研究デザイン | 第3相、二重盲検、プラセボ対照ランダム化比較試験 |
| 対象 | 肥満を伴う2型糖尿病患者 |
| 介入 | オルフォルグリプロン vs プラセボ |
| 主要評価項目 | 体重減少率、血糖コントロール |
| 掲載誌 | The Lancet (2025) |
4-2 主要な結果
ATTAIN-2試験では、オルフォルグリプロンが主要評価項目を達成し、臨床的に有意な体重減少と血糖改善を示しました。
安全性プロファイル:
- 副作用プロファイルは、過去のオルフォルグリプロン第3相試験と一致
- 最も多い副作用は消化器系(悪心、嘔吐、下痢)で、一般的に軽度から中等度
- 肝臓の安全性に関するシグナルは観察されず
5. ATTAIN-MAINTAIN試験|体重維持の新たなアプローチ
2025年12月、イーライリリー社から画期的な臨床試験の結果が発表されました。注射薬から経口薬への切り替えによる体重維持効果を検証した、世界初の試験です。
5-1 試験の背景と意義
肥満治療において、「体重減少」と「体重維持」は別の課題です。多くの患者さんが、注射薬で減量に成功しても、長期継続や体重維持に苦労しています。
ATTAIN-MAINTAIN試験は、SURMOUNT-5試験で72週間、ウゴービ(セマグルチド)またはマンジャロ(チルゼパチド)の最大耐用量で治療を受け、体重が安定した患者さんを対象としました。
5-2 試験デザインと結果
試験概要:
- 対象: 注射薬で体重が安定した376名の患者
- 介入: オルフォルグリプロン(経口)またはプラセボに3:2でランダム化
- 期間: 52週間
- 主要評価項目: 体重維持(体重減少の維持率)
💡 驚くべき結果
ウゴービからオルフォルグリプロンへ切り替えた患者:
- 開始時体重: 95.0 kg
- 52週後の体重: 95.9 kg
- 維持差: わずか0.9 kg
- つまり、注射から経口薬への切り替え後も、ほぼ完全に体重を維持
マンジャロからオルフォルグリプロンへ切り替えた患者:
- 開始時体重: 90.9 kg
- 52週後の体重: 95.9 kg
- 維持差: 5.0 kg
- 一部体重増加はあるものの、プラセボ群と比較して有意に良好
5-3 臨床的意義
この試験結果は、以下の可能性を示唆しています:
- 治療の柔軟性: 注射薬で減量した後、経口薬で維持するという選択肢
- 患者さんの利便性: 注射への抵抗感がある方でも長期継続が可能
- アドヒアランス向上: 服薬の簡便さによる治療継続率の改善
6. 新しい肥満治療戦略|注射から経口への移行
ATTAIN-MAINTAIN試験の結果は、肥満治療における新しい治療戦略の可能性を示しています。
6-1 段階的治療アプローチ
📈 新しい治療戦略の例
- 第1段階(減量期): 強力な注射薬(マンジャロ、ウゴービなど)で積極的に減量
- 第2段階(維持期): 経口薬(オルフォルグリプロン)に切り替えて体重維持
- 長期管理: 服薬の簡便さにより、治療の継続が容易に
6-2 経口薬の利点
オルフォルグリプロンのような経口GLP-1受容体作動薬には、以下の利点があります:
- 注射への抵抗感の解消: 針を使わないため、注射が苦手な方でも治療可能
- 服薬の簡便性: 1日1回、いつでも服用可能、食事制限なし
- 携帯性: 旅行や外出時も容易に持ち運び可能
- 心理的負担の軽減: 通常の薬と同じ感覚で服用できる
7. 安全性プロファイル|副作用と注意点
複数の臨床試験から、オルフォルグリプロンの安全性プロファイルが明らかになっています。
7-1 主な副作用
オルフォルグリプロンの副作用は、他のGLP-1受容体作動薬と一致しており、主に消化器系に関連します:
- 悪心(吐き気)
- 嘔吐
- 下痢
- 便秘
- 腹部不快感
これらの副作用は、一般的に軽度から中等度であり、多くの場合、治療継続とともに改善します(Horn et al., 2025)。
7-2 中止率
ATTAIN-MAINTAIN試験での副作用による中止率:
- ウゴービからオルフォルグリプロン: 4.8%
- マンジャロからオルフォルグリプロン: 7.2%
- プラセボ群: 6〜7%程度
中止率は比較的低く、忍容性は良好と評価されています。
7-3 肝臓の安全性
重要な点として、これまでの臨床試験で肝臓の安全性に関するシグナルは観察されていません(Horn et al., 2025)。これは、長期使用の安全性において重要な知見です。
8. 今後の展望|オルフォルグリプロンの可能性
オルフォルグリプロンは現在、米国FDAに承認申請中であり、2025年中の承認が期待されています。
8-1 承認申請の状況
イーライリリー社は、オルフォルグリプロンについて以下の適応症での承認を目指しています:
- 肥満症の治療
- 体重関連の健康問題を伴う過体重の治療
- 2型糖尿病の治療
さらに、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、高血圧、変形性膝関節症、腹圧性尿失禁、心血管・腎アウトカムについても臨床試験が進行中です。
8-2 ATTAIN臨床試験プログラム
オルフォルグリプロンの第3相臨床試験プログラム「ATTAIN」には、4,500名以上の患者が参加しており、大規模なエビデンスが構築されています。
🌏 グローバルな期待
オルフォルグリプロンは、注射への抵抗感から治療を躊躇していた方々にとって、新しい選択肢となる可能性があります。世界中で数百万人が肥満症に悩んでおり、経口薬の登場は治療アクセスの向上につながると期待されています。
9. 日本での展望
日本では、まだオルフォルグリプロンは承認されていませんが、グローバルでの承認状況を踏まえ、今後の動向が注目されます。
9-1 日本における肥満治療の現状
日本では、GLP-1受容体作動薬として:
- リラグルチド(サクセンダ®)が肥満症治療薬として承認済み
- セマグルチド(ウゴービ®)が2024年に承認
- チルゼパチド(マンジャロ®)は2型糖尿病治療薬として承認済み
経口GLP-1受容体作動薬の登場により、治療の選択肢がさらに広がることが期待されます。
9-2 患者さんへのメッセージ
💬 医療機関からのアドバイス
肥満症は、単なる「食べ過ぎ」や「運動不足」ではなく、治療が必要な慢性疾患です。
GLP-1受容体作動薬による治療は、適切な食事・運動療法と組み合わせることで、効果的な体重管理が可能です。
注射が苦手な方も、今後は経口薬という選択肢が増えることで、より多くの方が治療を受けやすくなるでしょう。
10. まとめ
オルフォルグリプロンは、肥満治療における「注射から経口へ」という新しい時代の幕開けを象徴する薬剤です。
📋 本記事の重要ポイント
- 世界初の経口非ペプチド性GLP-1受容体作動薬として開発が進行中
- 第1相・第3相試験で安全性と有効性が確認されている(Pratt et al., 2023a, 2023b; Horn et al., 2025)
- 注射薬からの切り替えでも体重維持が可能なことが示された(ATTAIN-MAINTAIN試験)
- 1日1回、食事制限なしで服用できる利便性(Ma et al., 2024)
- 副作用は他のGLP-1受容体作動薬と一致し、忍容性は良好
- 米国FDAに承認申請中、今後の承認が期待される
肥満症治療は、長期的な取り組みが必要です。オルフォルグリプロンのような経口薬の登場により、より多くの方が継続しやすい治療を受けられるようになることが期待されます。
🏥 M&B美容皮フ科クリニックからのメッセージ
当院では、GLP-1受容体作動薬を用いた肥満治療を行っております。現在は注射薬が中心ですが、今後、経口薬が承認された際には、患者さんのニーズに応じて最適な治療法をご提案いたします。肥満症でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
現時点(2026年1月)では、オルフォルグリプロンは日本で未承認です。
米国では2026年中の承認が期待されており、その後、日本での承認申請・審査が進む見込みです。通常、日本での承認は海外での承認から数年かかることが多いため、2027年以降になる可能性があります。
最新の承認状況については、厚生労働省や製薬企業の発表をご確認ください。
それぞれに利点があり、患者さんの状況やニーズによって最適な選択は異なります。
注射薬(マンジャロ、ウゴービなど)の利点:
- 週1回の投与で済む
- 豊富な臨床データと実績
- 強力な体重減少効果
経口薬(オルフォルグリプロン)の利点:
- 注射への抵抗感がない
- 1日1回、いつでも服用可能
- 携帯が容易
医師と相談し、ライフスタイルや治療目標に合った方法を選択することをお勧めします。
現時点では日本で未承認のため、正確な費用は不明です。
一般的に、GLP-1受容体作動薬による肥満治療は自由診療となり、保険適用外です。
参考として、現在の注射薬(マンジャロ、ウゴービなど)の自由診療での費用は、月額数万円程度が一般的です。
オルフォルグリプロンが承認された際には、製薬企業の価格設定や当院での提供価格が決まり次第、ホームページ等でお知らせいたします。
GLP-1受容体作動薬の主な副作用は消化器系(悪心、嘔吐、下痢)ですが、以下の対策で軽減できることが多いです:
- 段階的な増量: 少量から開始し、徐々に増量することで体を慣らす
- 食事の工夫: 脂肪分の多い食事を避け、少量ずつ食べる
- 水分補給: 十分な水分を摂取し、脱水を予防
- 制吐薬の使用: 必要に応じて吐き気止めを処方
多くの場合、副作用は治療開始後数週間で改善します。
副作用が強い場合は、医師に相談し、用量調整や治療法の変更を検討します。自己判断で中止せず、必ず医療機関にご相談ください。
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